「どうして私は橋を渡ってきたのかな?」――ディーナが覚えていることといえば、自分の名前と橋を渡ってきたということだけ――。“今一度橋を渡ってみれば、何か思い出せるかもしれませんよ?”そう、黒い獣のダグレスにそそのかされて、ディーナは再び橋を戻り始めてしまいました。・・・渡り切ったその先には、人さらい(?)が待ち構えているというのに。そんなディーナをめぐり、手に入れたいと目論む・人も獣も入り乱れております。
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N9886C
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157552文字(約316分)
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通常小説[連載中作品(全53部分)]
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夜が明けたとはいえ、今日のような霧に包まれた朝ともなれば、室内はまだ薄暗い。暖炉に起こされた炎だけでは、部屋の隅々を照らすには至っていない。それでも部屋に配置されている家具はすべて、一般庶民の持つものではなさそうだというのが、ひしひしと伝わってくる。・・・・・・ように感じる。 |