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婚活日記 03 めんどくさがりのA子の場合

作者:甲申由
婚活をするにあたって思うところを残したくて書きました。読んで反感を持つ方もいらっしゃるかもしれません。ご注意ください。
婚活日記 初デート


 そんなこんながあって、とうとう来るべき時が来たのです。
 「一度お会いしましょう」というやつです。
 入会当初、担当者から「とにかく掲示板でお話しして少しでも良いなと思ったら会ってみましょう! A子さんは男性にまず慣れるところから始めなきゃ」と言われていました。私自身、かなり年上の男性とは上手く話せる自信はあります。居酒屋でバイトしていたときも、今の飲食の接客でも「ハキハキしててええねえ」と年配の男性、女性に褒めていただくことがあります。しかし、それが同世代となると受け取り方が違い、「ズケズケ」となるのです。私からしたら、言うべきことは言う、言わないのなんでとさえ思うのです。
 しかし本当はわかってはいるのです。昨今は曖昧な、グレーゾーンで話すコミュニケーションの取り方の方が好まれることは。そんな性格のせいで同世代からは人を選ぶタイプだと思われていることは。生まれ持った性は変えようもなく、自分としては数年前よりも険が取れたつもりであっても、まだまだ鋭利だそうで。
 険のある私ですが、メールとなると関西弁は使わず(関西弁で文章を打つと変な変換をされることが多く、面倒だからです)、考えながら打つのでそれなりに優しい文章が出来上がるのです。それが功を奏し、「お会いしましょう」に漕ぎ着けたのです。
 アダムさん(もちろん仮名、日本人です)は、お写真通りに優しそうな方でした。アダムさんと私の住むところは離れており、会う時間が平日の夜ということなのでもちろん私が向こうに行くということになりました。
 この時私は「お会いしましょう」が、サービス業にとって大きな壁になることを知りました。いざ真剣にお相手の方と会いたいと思っても世は土日休みが多く、休みが合わないのです。サービス業、特に年中無休の飲食はパート・アルバイトの休み、近隣のイベント、店長会議や研修などに合わせて社員の休みが組まれるので先月組んだ公休が変わることもざらにあります。やむなくお相手の仕事終わりに会うということになるのです。こちらとしては気を使いますし、お相手からすると面倒でしょう。
 それを乗り越え(?)会うことになった当日。やはり緊張するものです。物怖じしない私でも、ネットで知り合った人に直接会うなんて始めてで、まず身の安全を心配しました。もちろんC社の審査を受けて入会された方なので、身元は確かなのでしょうけど、今までにない会う形で不安だったのです。
 そこは想定内というか、案の定、渋滞で少し遅れるとの連絡が入りました。少しほっとするものの、不安が解消されることはありませんでした。
 それから十数分後、アベルさんはいらっしゃいました。ネットに掲載されている写真と大きく違うこともなく、普通の方で、ほっとする一方、私の方はどうだろうと思いました。
 なぜならネット掲載の写真は自分でべっぴんと言ってしまいたくなるほど上手く撮れてるのです。詐欺みたいな仕上がりで、がっかりされてないか気になるところでした。
 不安だ不安だと思いながら結局アベルさんの車に乗り、ディナーデートに出かけました。

 さて、さてさて、果たしてディナーデートは今ひとつ盛り上がりに欠けるデートとして終わってしまいました。普段以上ににこにことし、会話を盛り上げようとし、楽しい雰囲気を作ったのに関わらず、何一つときめくこともなかったのです。
 久しぶりに男性と意図的に二人きりで会った、そのことにだけやたら緊張していたのです。おそらく、結婚だの恋愛だの、そういった類いの関係を予期させない、いわゆるお友達的な出会いならそれなりに良い友達になれたかもしれません。グイグイ行く私とのんびりな彼、相性は良さそうです。
 しかし、私はアベルさんに男性としての魅力を感じなかった、と言えば酷いと思われるでしょうが、私にとってそうでした。普段しない女性らしい服装や媚びてるとすら思うような科まで作ったのに、それが無意味に思えたのです。
 書いている今、我ながら本当に酷いと思うし、上から目線にもほどがあると自覚しています。それでも、そう思ったことは事実だと、ここに残しておきます。(前書きにあるように、思ったことを記録するために書いているのですから。)
 ここで一つアベルさんの名誉のために書き残しますが(前文と矛盾するのですが)男性としての魅力がなかったわけではないのです。でも、私の求める男性ではなかっただけです。
 結局、デート後三回ほどメールのやりとりをして、距離を置いて、考えましたが、「お断り」をさせていただきました。このまま距離を置いて、籍だけ残すみたいなやり方は性に合わず、はっきりさせた方がお互いのためだと考えるからです。
 婚活で調べるとよく書かれている文ですが、婚活は沢山の人とすれ違い、その中で「たった一人」を選ぶ・選ばれる作業なのです。人生は選択の連続だなんて言いますが、婚活においてはまさにその通りで、取捨選択をしなければ溜まる一方で、何一つ解消されないのです。
 もし仮に相手が私のことを特別に好いてくれても、それは形にしてくれないと分かりません。それは今回で言えばメールのやりとりです。お相手のメールからは特別な好意が感じられず、身のない話ですら苦心するようでは先が思いやられます。だから、今回はご縁がなかったとお相手に伝え、終わりにしました。
ご覧いただきありがとうございました。続きは書き次第投稿しようと思っております。また、機会ありましたらよろしくお願いします。

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