第1話 変わらぬ退屈
いつもと変わらぬ朝。
少年にとって長い長い退屈な1日がまた始まりを告げた。
そんな事を考えながら少年はのそのそと布団から這い出て来る。
短い金髪に寝癖をつけながらだらしなく制服に着替え、いつものように顔を洗いに1階にあり洗面所へと向かった。
顔を洗い、朝食を食べようとリビングのテーブルに座る少年にキッチンで作業していた違う制服姿の少女が話し掛ける。
「あれっ、シュウ。今日は早いね?」
シュウと呼ばれた少年は少女の方を見もせずに、テレビのリモコンを操作していた。
「なんか、自然に目が覚めたんだよ。」
少女は少年のそんな様子を見ながら、珍しい事もあるもんだと呟いた。
「おふくろは?」
少年はたいして興味も無さげに聞いてみた。
少女は作業を終え、リビングにある鞄を取りながら言った。
「もう仕事に行ったよ。」
少年はフーンと言いながらニュースばかりのつまらないテレビを消した。
「んじゃ、私も行って来るからっ!」
少女は鞄を持ち、玄関へと歩き出す。
「ちょ!姉貴!俺の飯は!?」
少年は歩いていく少女に叫びながら立ち上がる。
「ちゃんと冷蔵庫にあるよ。」
少女はそう言いながら、靴を履き、ドアを開け出掛けた。
「何だよ、焦らせやがって〜。」
ぶつくさと文句を言いながらも少年は冷蔵庫にある朝食を食べ終え、自らも学校へと向かう。
少年の名前は小山 修太。
父親が事故で他界したため、今は母親である小山 真樹と姉である小山 香苗と3人で暮らしている。
修太はいつものように、今日も退屈なんだろうなと考えながらいつもの通学路を歩く。
でも、この日はそんな退屈を壊して、物語が始まる記念すべき日だとゆうことを、修太はまだ知らない…。
物語はこことは別の世界で始まりを告げようとしていた。
とある小さな町、周りには日本じゃ見れないような鬱蒼とした森が広がり、森の中には今にも崩れそうな神殿のような建物も見える。
ここは修太のいる世界とはまた別の異世界。
異世界〔エナレフ〕。
小さな町はエナレフにあるバレルと呼ばれる町だ。
その小さな町から北西に位置するバレル神殿に今、1人の少女がいる。
彼女の名はユイノ・リカス。
物語はこの少女のちょっとした不注意から始まる。
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