ACT06:新一の場合・3
新一
「お兄ちゃんが死んだって、どういう事?ジン・・・」
新一は、ジン、ウォッカと向き合っていた。
ジン
「そ、それは・・・」
ウォッカ
「取り引き現場に敵対組織のヤツらがいて、ソイツらにやられちゃったんですよ、シェリー・・・」
新一
「ウソつかないで!お兄ちゃんはそんなヤワじゃない!オマエ達が殺したんだろ!!」
ジン
「もし、そうだったら・・・どうするの?」
新一
「オマエ達が正式な回答をくれるまで、APTX4869の研究は中断する!!」
ウォッカ
「な、何!?」
新一
「答えてくれたら、すぐにでも研究を再開してあげるよ。」
ジン
「フン、甘いわね、あなたも・・・」
ジンはそう言うと、新一の腹に拳を入れた。
ドスッ!!
新一
「うっ・・・」
新一は気絶した。
しばらくたって新一が目を覚ますと、左手に手錠をかけられ、一室に閉じ込められていた。
新一
「ん・・・」
ジン
「お目覚めはいかが?シェリー。」
新一
「最悪だよ・・・」
ジン
「あなたが研究を再開するのなら、すぐに出してあげる。だけど再開しなければ、このガス室のガスで死ぬ事になるわ。」
ウォッカ
「まぁ、じっくり考えてくださいよ・・・」
そう言うと、ジンとウォッカは出ていった。
「ウォッカ、シェリーをあのまま閉じ込めてるだけでいいのか?」
ウォッカ
「あ、ベルモット・・・いいんじゃないですか?姉貴の好きにさせといて・・・それに、ジンはシェリーの事が好きなんですから・・・」
ベルモット
「チッ・・・シェリーめ・・・」
ベルモットは歯ぎしりした。
新一
「く・・・どうする・・・?このまま研究を再開しなければ、ガス室の毒でオレは死ぬ・・・でも、たとえ薬を完成させられたとしても、無事でいられる保証はない・・・」
新一は考えた。
新一
「仕方ない・・・この薬を使おう。」
そう言って新一が取り出したのは、APTX4869だった。
新一
「どうせ死ぬのなら、これで死ぬ・・・」
そう言って、新一は薬を飲み込んだ。
ドクン!!
新一
「うっ!!」
ドクン、ドクン、ドクン、ドクン、ドクン!!
新一
「うあああああぁぁぁぁぁ〜っ!!!」
次の瞬間、新一の体はみるみるうちに縮みだし、左手が手枷からスポッと抜けた。
新一
「ハァハァ、ハァハァ・・・」
新一はダストシュートまで張っていくと、ダストシュートの中に飛び込んだ。
こうして、宮野新一ことシェリーは、黒の組織から脱出したのだった。 |