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逆の立場
作:ユーリ



ACT05:志保の場合・3


それからしばらくして、黒の組織による10億円強奪事件が起きた。


正美こと明人は、スキをついて愛からカギを奪い取った。


「行っちゃダメ、正美さん・・・行ったら・・・殺される・・・」

正美
「ありがとう・・・愛ちゃん・・・」



正美は、指定の場所に来ていた。



正美
「どこにいるの?出てきなさい!!」

すると、ジンとウォッカが現れた。

ジン
「待たせたわね、白石正美・・・イヤ、宮野明人よ・・・」

明人
「1つ聞かせてくれるかな?なんであの2人を殺したの?」

ジン
「フッ・・・それが組織のやり方よ・・・」



愛はターボエンジン付きスケボーで、米花町を駆け抜けていた。



ジン
「さあ、金を渡してもらいましょうか。」

明人
「ここにはないよ!ある所に預けてあるんだ。」

ウォッカ
「なにぃ!?」

明人
「その前に弟だ!!約束したはずだよ!この仕事が終わったら、オレと弟を組織から抜けさせてくれるって!!あの子をここに連れてくれば、金のありかを教えるよ・・・」

ジン
「フッ・・・ソイツはできない相談だわ・・・あの子は組織の中でも、有数の頭脳だからねぇ・・・」

明人
「な!?」

ジン
「あの子はあなたとちがって、組織に必要な人間なのよ・・・」

明人
「じゃあ、オマエ達最初から・・・」

ジャカ!!

ジン
「最後のチャンスよ・・・金のありかを言いなさい・・・」

明人
「甘いな・・・オレを殺せば、永遠にわからなくなるよ・・・」

ジン
「甘いのはあなたの方よ・・・だいたいの見当はついている・・・それに言ったでしょ?最後のチャンスだと・・・」

パシュッ!!



愛は、大きな銃声を聞いた。


「銃声・・・ま、正美さん!!」



愛が駆けつけた時、正美はすでに血まみれだった。


「正美さん・・・」

正美
「あ、愛ちゃん・・・」


「大丈夫ですか!?すぐに救急車を呼びますから!!」

正美
「ムリだよ・・・もう、手遅れだ・・・」


「そ、そんな・・・」

正美
「最後にボクのいう事、聞いてくれる・・・?10億円の入ったスーツケースは、ホテルのフロントに預けてあるんだ。それを・・・ヤツらより先に、取り戻してほしいんだ・・・もうヤツらに利用されるのは、ゴメンだから・・・頼んだよ・・・小さい可憐な探偵さ・・・ん・・・」

パタ・・・


「正美さ・・・ん・・・うっ・・・うぅっ・・・」

愛は泣きながら、電話をかけた。


「もしもし・・・捜査一課の目暮警部をお願いします・・・」












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