第8話『剣術部部長VS御神信也!!~最強同士の戦い~』
さて、そんな感じで放課後まで時間は飛びますぜ。
「ほぉ」
「大きいー」
「何度か見かけたが、これは道場だったのね」
「凄いですね」
「はっはっはっ」
現在俺は剣術部の道場の前に来ている。
道場はかなりの大きさで、見事な木造建築である。
そして、自慢するように胸を反らして笑う達也。
殺意が芽生える。
「とりあえず、中に入ってくれ」
「りょーかい」
そんな感じで中に入り、
「おぉ」
再び出る感嘆の声。
道場は中も綺麗に掃除されていた。
そして、その中で練習する100人はいそうな大勢の部員。
「この学院の剣術部は部員が多くてな。
それに皆中々に強いぞ」
そう言ってまた胸を反らす達也。
いい加減殺してやろうか。
そう思って、背負っていた竹刀袋(中身は闇神と光神)に手を掛けたが、
「む?達也、その人たちは誰だ?」
という、男らしい声に俺は手を止めた。
声の主は、黒っぽい緑色の和服の上に、
純白の羽織を羽織った1人の男。
俺ほどではないが、180cmは軽くありそうな長身で、
俺と比べて圧倒的に体格が良かった。
まぁ、俺の体格が華奢なのだが。
そしてどう見ても、
「あなたが、剣術部の部長ですか?」
剣術部の部長らしき男である。
「あぁ、俺が部長の海藤正人だが、君は?」
「僕は御神信也と言います。
是非あなたと試合がしたいと思いまして」
俺がそういうと、部長、海藤さんが少し考える素振りを見せ、
「へえ、それなら」
そう言って、手に持った木刀を勢い良く突き出してきた。
中々にスピードの乗った刺突。
しかし、俺は動かない。
しっかりと木刀は見えているし、
当たらないのが分かっているからだ。
『ビュ!』
予想通り、木刀は俺の首を掠めただけだった。
それを見て、海藤さんの顔に笑みが広がっていく。
それと同時に、剣術部部員の間に広がるざわめき。
「おいおい、あいつ、部長の攻撃余裕で見切ったぞ」
「いや、部長も全然本気じゃねぇじゃん」
「でも、あそこまで完璧に見切る奴はそうはいないぜ?」
「それよりもよ!あの後ろの3人、学院5大美女の、
エリスさんと、華凛さんと、優子さんじゃねぇか?」
「おぉ!本当だ!!達也が連れて来るとは思えねぇから、
あの信也とか言う奴の連れかよ、すげぇな」
「本当に美人なんですね!!」
「凄い美人だな」
最後のほうは完全に話題が変わってしまっている…
そんな感じで俺が無駄な脱力をしていると、
「いいだろう。その勝負受けてやる」
今まで笑っていた海藤さんがそう言って、
練習中の部員達をどかせて道場の中心にスペースを作る。
「ありがとう御座います」
俺もそう言って、制服の上着を優子に預け、
闇神と光神を取り出し、腰に差す。
海藤さんも木刀を他の部員に渡し、見事な模造刀を取り出した。
「本当は木刀でやるべきなんだが、
多分木刀じゃあすぐに折れるだろうからな」
そう言って、また笑う。
そして、道場の中央で向かい合った。
「頑張ってー信也君!!」
「信也!応援してるわよ!!」
「信也様、頑張ってください!」
エリス、華凛、優子の声援を背に受けて苦笑する。
それに対して、海藤さんも苦笑を浮かべた。
「モテモテだなぁ。まぁ、性格も悪くは無いようだし、
容姿なんてめちゃくちゃいいからな、当然か」
「そこまでじゃ有りませんよ」
「いやいや、謙遜するな」
謙遜ではなく、本心なのだが。
「それに、剣術の腕も相当なようだ。
欠点は何か無いのか?」
「ですから、そこまで凄くは無いですって」
「ふむ。まぁいい、とりあえず試合を始めようか」
その言葉と共に、模造刀の柄に手を掛ける海藤さん。
俺もそれに合わせて、闇神と光神の柄に手を掛ける。
そして、
「試合開始!!」
審判(達也)が試合開始を宣言した。
それとほぼ同時に、
『フッ』
そんな音がマッチしそうな感じで、
海藤が信也以外の全員の視界から消える。
実際は物凄い速さで移動しているだけなのだが、
一瞬にして数メートルを移動するため、
並の動体視力では消えたように見えるのだ。
しかし、信也は違う、しっかりとその視界に海藤を捉えている。
そして、海藤が、信也を間合いに捉えると同時に、
手が霞む勢いで居合い斬りを仕掛けてくる。
それと同時に、信也も動いた。
地面を軽く蹴って跳躍、難なく海藤の模造刀から逃れる。
さらに、空中で縦に体を半回転して、
海藤の左肩に左手を付く。
つまりは、海藤の左肩の上で、片手倒立をしている状態である。
これだけでも十分人間離れしているが、
信也は此処からさらに人間離れした動きを見せる。
海藤の肩についている左手の指先の力だけで、
さらに上に跳んだのだ。
しかも、一気に天井まで上昇する。
そして、
「総神流武術、抜刀術二式」
その言葉と共に、天井を思いっきり蹴る。
『ミシ…』
天井がきしむ音と共に、その姿が、海藤の視界からも消える。
「くっ!」
海藤は反射的に刀で頭上をガードしたが、
次の瞬間それが間違いであったと悟る。
今だ前を向いていたその視界に、信也の姿を捉えたのだ。
信也は海藤の頭上に攻撃を仕掛けてくるではなく、
海藤の五メートルほど前に着地していたのだ。
そして、天井からの落下スピードを全く殺さず、
前進のエネルギーに変換して、地を擦る様な姿勢で、
一気に海藤の懐に潜り込む、
そして、その手が闇神と光神に添えられる。
『昇龍烈覇!!』
信也は技名と同時に闇神と光神を抜刀、
2振りの刀は天へと昇る龍のように、
とてつもない勢いで風を巻き上げながら斬り上げられる。
しかし、海藤もやはり剣術部部長なだけはあった。
ギリギリのところで刀を戻し、闇神と光神を防御したのだ。
だが、
『ガギィン!!』
「ぐっ!?」
『ドガァアン!!』
その圧倒的勢いまでは殺しきれず、
派手に吹っ飛び天井を突き破って上昇していく、
周りの部員やエリス、華凛、優子は、
2人のあまりの戦いぶりに絶句する。
信也は油断無く、頭上を見上げる。
それから数秒たったとき、信也の形のいい眉がピクリと動く。
『ドガァアン!!』
それと同時に響き渡る破壊音、
それにあわせるように、
信也は闇神と光神で頭上をガードする。
そこに、勢いよく振り下ろされる海藤の刀。
『ギィン!!』
甲高い音と共に火花が散り、刀が合わさる。
さらに、
「ぐっ!」
『バリバリバリ』
耳障りな音と共に、信也の足元の床が陥没する。
苦痛によって、微かに端整な顔を歪める信也。
しかし、それだけでは終わらなかった。
『ビキッ』
「なっ!?」
聞きなれない音と共に、闇神と光神に亀裂が入る。
それを見て、驚愕の表情をあらわにする信也。
されど、そこからの信也の動きは見事な物だった。
これ以上鍔迫り合いを続けると刀が折れると瞬時に判断し、
地面を力強く蹴ってバックステップを踏む、
その力強さに、罅割れ、陥没していた地面は粉々に砕け散り、
海藤に鋭い木片となって襲い掛かる。
「ちっ!」
それだけで、海藤の追撃を阻止するのは十分だった。
海藤も木片を避けるため、バックステップを踏み、
両者の距離が数m離れ、ようやく2人の動きが止まる。
海藤は少しだけ乱れた息を整え、
信也は罅が入った闇神と光神を眺めている。
「むぅ、まさか、闇神と光神に罅を入れられるとは…」
そう言って、優子に目配せをする。
すると、優子が一礼してどこかへ消える。
数秒後、再び戻ってきたその手には、
優に全長3mを超えるであろう巨大な刀が握られていた。
それを見て、海藤を含め全員が驚きの表情をする。
柄と鍔は純白、刀身は黒一色のその巨大な刀を、
闇神と光神の変わりに受け取った信也は、
「さて、本当は使いたくなかったんですが、
仕方ありません、使うとしましょう。
この刀、銘は神刀『創造と終焉』と言います。
先程と同じだと思ったら大間違いですよ」
そう言って、珍しく、不適に笑うのだった。
さて、どうだったでしょうか?
戦闘描写は頑張りましたが、しょぼいかもしれません、
更新は早くできるように頑張りました。
とりあえず、感想よろしくお願いします。
もらえたら物凄く嬉しいです。
それでは、また次回。
お会いしましょう。
次回予告!!
信也のさらに上の力が解き放たれる!!
全てを切り裂く最強の刀!!(一応模造刀ですよ?)
それを使いこなす最強の男、信也!!
お楽しみに!!
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