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アブサンとはずかしい
葵のお店は紫音ママがお店を出した時にはすでに現在の所にありました

千ちゃんがお店を居ぬきで買い取った時

林檎の歌の隣に葵はありました

いったい葵のママは何歳なの・?不思議で仕方がありません

小町ママ
「二十歳で処女なのよ」

普通に答えただけでした

実際は八十歳を()えているようでした

葵のママの店には前からママ一人だけなので誰も詳しいことは分りません

葵のママ
「一人の方が気楽でいいわよ」

よく言っているのでおそらく従業員はやとったことがない とおネエ通りでは思っています

林檎の歌に立ち寄った紫音ママはおネエ通りではお酒が一番強いと評判でした

お店のカウンター奥にアルコール度数68%!のアブサン1806年物がおいてあります

アブサン1806年物アルコール度数68%の隣に張り紙がありました

“引火注意“ 書いてありました

アブサント1806年物は口が開いていませんでした

紫のお店が開店した当時からアブサントは開封されていませんでした

ボトルの上は少しほこりをかぶって棚の上に静かに眠るように置いてありました

お客
「飲ませてくれ〜」

紫のお店に来たことのあるお客が酔っ払ってどうしても一杯だけでいいからとママに迫りました

紫音ママ
「駄目よお店の守り神だから!」

お客
「これで飲ませてくれ!」

紫のお店に来た事のあるお客はお金をポンとカウンターに投げ出すように置きました

酔っぱらった勢いで!紫音ママに言い寄りました

ママは固くお断りしました

なかなか あきらめずカウンターにお金を広げました

10万円程ありました

紫音ママ
「私の処女をあげるわよ!」

紫音ママはアブサンの1806年物を開けるくらいならと啖呵たんかを切りました

お客は黙ってボーと立ち上がり紫のお店のドアから静かに出て帰って行きました

紫音ママ
「ふん 私の処女が10万円じゃ!安いわよ ねえ〜愛ちゃん!」

愛ちゃん
「ママ!何回目の!」

笑いながら聞きました

紫音ママ
「え〜と・確か六・・!七回目・・やだぁ~ん!ハズカシイ!」

カウンターの上を見るとお店に来た客が投げ出すように置いたお金は持って帰りませんでした

そのままカウンターの上にありました

10万円はアブサン1806年物のボトルの下にひいてありました

紫のお店に来てアブサンを飲ませろと言った客はおネエ通りでは姿を見ません

紫音ママはアブサンに対する失礼をおびするためのお賽銭(さいせん)だと思ってました

アブサン1806年物は今もウンター後にあるたなの奥にあります

その横にはグリーン色をしたアルコール度数55%のアブサンが置いてありました

ワイングラスを小さくして足を太く短くしたようなアブサングラスが並んでいました

アルコール度55%のアブサンは開封してありました

今まで一杯だけしか出たことが有りません

紫音ママはアルコール度55%のアブサンもこれ以上開けて飲ませる気はありませんでした

紫のお店が開店してから四年ぐらい経ったある夏の暑い日のことでした

口ひげを生やし真っ白な麻のスーツの上下を品良く着こなした初老の紳士が入って来ました

初老の品の良い紳士はカウンターの右の奥に座りました

初老の紳士
「おっ!アブサン有るね」

カウンター後ろの棚にアルコール度数55%のアブサンを見つけました

紫音ママは何も言わずに催眠術(さいみんじゅつ)に掛かったように棚からアブサンを取り出します

少し間をおいてアブサンの隣に置いてあったアブサングラスを一緒にカウンターの上に静かに置きました


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