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どりーむパークのパンダさんはたいへんお疲れのようです。 作者:ちはや れいめい(千岩 黎明)
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新しいお友だちとパンダの名前 *

(もうすぐハローウィンでーすー)

 パンダは念願叶ってようやく着せてもらえたかぼちゃのマントを着てスキップする。
 嬉し過ぎててんしょんマックスです。
 ガツン! 
 宣伝用立て看板に当たりました。パネルが両面についた看板は中のポスターを差し替えられるデザインです。今はパンダが配ってるビラのポスター版が貼ってあります。
 3階に本のライオン堂がオープンしたよ! と大きく書かれてます。ぶつかった衝撃でライオンさんの着ぐるみ写真が載ってる部分がビリビリになってます。

(はわわわわ! や、やってしまいました)

 破けたところを擦って押し付けて、元に戻らないか頑張ってみたけど無駄でした。

(これはお仕置き獄辛まんのコース……!)

 頭を抱えてしまう。
 放っておいたら確実に怒られます。ほうれん草は大事だってテンチョーが。
 必死に破れたところを擦ってると、ハナさんがパンダを呼びに来ました。

「パンダくーん! テンチョーが呼んでるよ! 今通信機インカムで連絡が来たの」
(そんな。もうばれたんですか!?)

 今ぶつかったばかりなのに。テンチョーは壁に目でもついてるんですか。
 あったら怖いです。
 おののきながら事務所に行きます。
 扉に手をかけたら向こうから扉が開いた。
 思い切りおでこに当たり、クラクラする。

「ああ、いたいた。パンダくん。ついてきてくれ。今日はライオン堂の店長からビラ配りの手伝いを頼まれているんだ」
(え、本屋ですか)

 背中のくたくたフェイクファーを掴まれて引きずられながら、えすかれーたーに載って本屋に向かいます。
 本屋の前では白髪混じりの優しそうなおじいちゃんと、着ぐるみライオンさんが待っていました。
 おじいちゃんはハの字の目をさらに下げてにっこりする。

「おお。聞いていた通りかわいいな、パンダくん。僕はライオン堂の店長イシカワだ。こっちはうちで働いてる着ぐるみのシンバルくんだ。仲良くしておくれ」

 シンバルくんと呼ばれたライオンさんはどう見てもパンダたちと同じ量産型です。オレンジのフサフサたてがみ、黄色いボデー。お腹左側、布地がほつれたところは花柄のアップリケで塞いであります。

「いつまでもライオンくんと言うのもかわいそうだからな。僕がシンバルくんと名付けたのさ。どうだい。このとおり気に入ってくれているよ」
「シンバルか。センスいいですね、イシカワさん」

 ……シンバルくんが首を激しく横に振っているのは気のせいでしょうか。
 でも名前、羨ましいです。
 パンダは量産型だから、キャラ着ぐるみさんのように名前は無いです。
 パンダくんとかパンダちゃんと呼ぶ人はいても、それはパンダ自身の名前ではないです。
 贅沢かもしれませんが名前で呼ばれてみたいです。
 紙とペンでテンチョーに訴えます。

“パンダにもなまえください”

 テンチョーはパンダと紙を見比べ、腕組みして強く頷いた。

「名前か。じゃあサオトメゲン○で」
(逃走!)

 意味不明です。
 テンチョーは逃げようとするパンダのミミを掴んで引き留める。

「気に入らないか。なら、やさぐれ○ンダ」
(逃走!)

 どれもこれもぱくりじゃないですか。
 誰かの名前をとるなんて嫌です! パンダ自身の名前が欲しいんです!
 激しく横に首を振って嫌だと示す。

「仕方ない。ならお客さまアンケートをとるか」
(最初からそうしてほしいです)

 ぐったりするパンダの肩に黄色いフサフサの手が乗ります。
 見上げるとシンバルくんでした。
 パンダの持っているのと同じビラを肩掛け鞄に詰め、ため息をついています。
 アンケートに嫌な思い出があるのかもしれません。なんとなく着ぐるみだからというだけじゃなく同類のにおいがします。
 疲れたオーラを放つシンバルくんと一緒にライオン堂のビラを配り、今日のお仕事を終えます。



 どりーむパークに帰ってから、総合案内カウンターにパンダの名前募集のあんけーと箱が設置されました。
 どんな名前になるのかはお客さんしだい。
 パンダはワクワクしながら眠りについた。
挿絵(By みてみん)
本編に連動して、パンダくんの名前アンケートを実施します。
期間は本日~11/1 12:00まで。
いただいた名前はくじで抽選し、パンダくんの名前になります。

投書方法は活動報告「どりーむパンダあんけーと投書箱」でコメント、感想欄ほか各所に作ります。
ウサギさんの名前もつけたい、という投書もOKです。
ぜひご参加ください。

(投書が無いとき、パンダくんは作者考案ドリーくんになるよ☆)

※追記・アンケートは締め切りました。参加してくださった皆さまありがとうございます。
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