みず☆たま(N3600W)
渡瀬爽(わたらせそう)は、ゲイである。別に好き好んでそう生れついたわけではないが、ヒトは誰でも、自我を認識したときに在った世界の中で自分の好悪や生き甲斐を見つけていかなければならないのだ。
奥田慎吾(おくだしんご)は、赤鬼さんである。彼は別にそのままサルとしての人生を歩んでもよかったのだが、好き好んで赤鬼として生きている。ヒトは誰でも、なりたいものになる権利がある。
金澤遠音(かなざわとおね)は、ごく平均的な日本人である。別にヒトは、特別な何者かにならなくてもいい自由がある。
ゲイはヒトに非ずと、ごく普通に当たり前の偏見を抱いていた遠音は、旧友の慎吾の相棒である渡瀬爽と出会う。それは大きな驚きと小さな不審を彼女にもたらした。
――なぜ、こんなにも、彼は……。
実は、それは慎吾が爽と出会ってからずっと、彼につきまとっている疑問でもあった。
【警告】 表現に残酷なところはありませんが、内容は非常に重くて深刻です。提示した問題に納得できる解決を設けることを敢えて避けているため、釈然としない読後感があると思います。
※空想科学祭 2011企画参加作品です。
※ルビ多めです。縦書きもしくはIEorChrom推奨です。
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SF
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完結済(全16部)
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最終掲載日:2011年 09月 02日 16時 31分
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