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怒哀楽
作:白琴



楽の章<6〜10>


6
   蜘蛛の雲

 蜘蛛 が 雲 からたらしてた
 か細い糸をたぐりよせ、
 雲にあがって
 みおろせば、
 蜘蛛のおしりがみえるだろう。
 蜘蛛のがんばる姿がみられるだろう。
 ふふふ


 雲 が乗せてる 蜘蛛 が
 汗水ながして ふんばって

 ふくらむ
 雲を食べている。

 ふんばる 意味が
 あったのか?




7
   喜劇

 人が生きるそのあとに、
 人はまた、生きるのでしょう。
 めぐりめぐる、そのさきは、

 おもしろいだろうなあ。
  まるで、人の生きかたを、
  まるで、人の育ちかたを、
 読み取る苦悩は、
 喜劇だろう?




8
   重いもの

 愛。

 光への、混濁した思想。


 平常な 生き様。
 
 いのちと、いのちの、
 交流。




9
   のぼるもの

 小さなアリの
 道のりは、
 はてなく高い、空の上。

 小さな雨粒の
 道のりは、
 はてなく遠い、土の上。

 大きなゾウの
 道のりは、
 はてなく続く、地平線。

 大きな人間の
 道のりは、
 はてなく遠い、時間線?





10
   ホコリ

 おちつくホコリ
 時計のまわりにたまった
 ホコリのように、
 おちつこう。

 考えるホコリ
 さて どうしようか。
 モアイのうえにふりつもった
 ホコリのように、
 どうしようか。

 動くホコリ
 ごういんに 動いている。
 ドラム缶に入れられた、
 ホコリのように、
 動いてる。







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