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召喚幻想紀 - 召喚魔法で作り上げた最強パーティーがチートすぎる件について - 作者:花京院 光

第四章「本拠地編」

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第四十話「マジックアイテム」

 今日はカイとランベルトさんから新しい装備を受け取る日だ。
 冒険者ギルドでクエストを受ける前に、新しい装備を貰いに行こう。

「その前に……まずは朝食だな」

 気持ち良さそうに眠るシルヴィアを起こすと、寝ぼけながら俺の体を抱きしめた。
 ネグリジェ越しに彼女の豊かな胸が俺の胸板に当たる。
 驚くほど柔らかくて暖かい……。

「シルヴィア、朝だよ」
「おはよう……レオン」

 俺はシルヴィアを抱きかかえて起こすと、彼女は眠たそうにリーシアを起こした。
 リリーは既に目を覚ましていたのか、部屋の窓からザラスの町を眺めていた。

「皆、朝食を食べてから俺の新しい装備を受け取って、討伐クエストを受けに行くよ」

 仲間達に今日の予定を教えると、彼女達は眠たそうに支度を始めた。
 シルヴィアもリーシアも、男の俺が居るにも関わらず、躊躇せずに服を脱ぎ始めた。
 俺の前でも当たり前のように服を脱いで着替えるんだな……。
 シルヴィアとリーシアの下着姿に見とれていた俺は、リリーに頬を叩かれると正気に戻った。

「おっと、つい見とれてしまった」
「もう、ついじゃないよ!」
「ごめんごめん」

 リリーは俺の肩の上で可愛らしく頬を膨らませている。
 装飾品以外の全ての装備をランベルトさんに預けている俺は、特に防具を身につける必要もない。
 魔法学校の学長、クラッセンさんから頂いた首飾りを装備し、ベルネットさんから頂いたマントを羽織ると支度は完了した。

 シルヴィアはミスリルの全身装備、ショートソード、シールドを装備しており、リーシアはアッシュおじさんから頂いた杖を持ち、白銀の鎧を装備している。
 三人共お揃いの冒険者ギルドのマントを装備している訳だが、これが外では非常に目立つ。
 冒険者ギルドのマントを装備している人は非常に少なく、俺が今まで見た中では、ギルドの職員とベルネットさんだけだ。

 支度を終えると、俺達は一階の食堂で簡単に朝食を済ませた。
 まずは装備を取りに行かなければならない。
 ランベルトさんとカイがどんな装備を作ってくれたのか、とても楽しみだ。

「皆。ランベルトさんの鍛冶屋に行くよ」

 俺はリーシアとシルヴィアの手を引いて、朝のザラスの町をゆっくりと歩きながら、鍛冶屋を目指した。

 今は朝の七時頃だろうか、朝のザラスの町には、クエストに向かう冒険者や店の開店準備をする商人の姿が多い。
 俺達は今日から積極的に高難易度のクエストを受けて、効率良く大量にお金を稼ぎ、本拠地を作るための土地を買わなければならない。
 魔法学校入学までの約一ヶ月間、ひたすらお金を稼ぎながら魔法の練習をしよう。

「レオン、そろそろ鍛冶屋が見えてきたわね」

 朝日がシルヴィアの髪に当たり、幻想的な美しさを醸し出している。
 銀と緑が混じったような髪は、日光に当たりながらキラキラと光り輝いている。
 本当に美しい魔物だな、ウィンドデビルという種族は。
 召喚出来て良かった……。
 鍛冶屋に到着すると、カイは嬉しそうに飛び出してきた。

「レオン! 待っていたよ! さっき装備が完成したところさ。俺と父さんが徹夜で作った最強の装備だ! 父さんは人生で最高の装備を作れたと満足しているよ」

 カイは朝から楽しそうに俺の手を握った。
 まさか徹夜で装備を作っていてくれたのか……。
 鍛冶屋の中に入ると、銀色に輝く立派な全身装備と、ブロードソードとショートソードが置かれてあった。

「これがレオンの新しい装備だ! 素材はミスリル。所々、金を使って豪華に装飾をしてある。火属性の魔力を大幅に強化するマジックアイテムさ! 早速装備してみてくれ」
「随分立派な装備なんだな……まるで騎士みたいじゃないか。格好良いな……」
「ああ。レオンなら似合うと思うぞ!」

 俺はカイに急かされながら新しい装備を身に着けた。
 ミスリル製のメイル、ガントレット、グリーヴの三点セットだ。
 メイン武器であるブロードソードは、以前よりも重量が増しており、柄を握るだけで爆発的な火の魔力が体に流れ込んできた。
 こいつは最高だ……。 
 そして、最後にショートソードだ。
 ブロードソードよりもかなり短く、軽量化されている。

「このショートソードは? 確か俺は鋼鉄のダガーを預けたと思うんだけど」
「ああ、それは父さんがショートソードに作り変えたんだよ。以前のダガーよりも遥かに切れ味が良く、耐久性も上がっているよ。重量も抑えてあるから、使い勝手も良いはず」
「確かに……」

 俺は右手でブロードソードを持ち、左手でショートソードを持った。
 両手からは信じられない量の火属性の魔力を感じる。
 この装備があれば、最高のファイアブローを撃てるはずだ。
 試してみたい……。

 俺は鍛冶屋を出て、両手に握った剣に魔力を込めた。
 俺の体からは、爆発的な火の魔力が生まれ、強い火の魔力が剣をエンチャント状態に変えた。
 両手に持った剣をクロスさせ、空を見上げると、二本の剣を思い切り振りかぶった。

『ファイアブロー!』

 火属性の魔力を放出させると、空には巨大な十字の炎が発生した。
 これが俺の魔法か……?
 小さな家なら軽く吹きとばせそうな巨大な十字の炎は、猛スピードで空を裂いた。
 ありえない……。
 俺の新しい装備はどこまで俺の魔力を強化してくれているんだ?

「凄い……! 凄すぎるぞ、レオン! 今の技なら、幻獣だって一発で倒せるんじゃないか!?」
「確かに……とてつもない威力だったよ。本当に俺の技なのか?」
「ああ! レオンが装備の持つ性能を引き出したからこそ、最強の攻撃が生まれたんだ! やっぱり装備を全て作り直して良かった!」

 カイは興奮して俺を見つめている。
 さっきの攻撃は凄すぎる……。
 威力はまだ不明だが、魔法の速度、大きさ、攻撃に込められた魔力の量は、シルヴィアのゲイルランスをも凌駕していた。

「カイ。本当にありがとう! ランベルトさんには改めてお礼を言わせてもらうよ! 今日はこれから討伐クエストを受けに行くんだ!」
「討伐クエストか……俺は今日は店番をしなきゃならないんだ! またいつでも遊びに来てくれよ!」
「ああ。金が出来たら、仲間の装備を全てカイとランベルトさんに作って貰う事にするよ」
「任せてくれ! レオンは俺の命の恩人だ! 俺が出来る事なら何でもするよ」
「ありがとう、それじゃ行ってくるよ」

 これから俺達は冒険者ギルドに移動し、ルルと合流した後、アルバーン姉妹と共に、第二パーティーが行う今日のクエストを決める。
 それから俺達第一パーティーのクエストも受けなければならない。
 忙しい一日になりそうだ。

 しかし、カイとランベルトさんが作ってくれた新装備は最高だ。
 武器と防具を替えるだけで、ここまで魔力が強化されるとは知らなかった。

「レオン、その装備は本当に強力なマジックアイテムみたいね。レオンの火属性の魔力が大幅に強化されているみたい」
「レオンはどんどん強くなっていくね。私も負けないように頑張らないと」

 シルヴィアとリーシアは俺の新しい装備を褒めてくれた。
 この強力な装備を使いこなせる冒険者にならなければ、作ってくれた二人に失礼だからな。
 己を鍛えて最速でAランクの冒険者を目指そう。
 カイと別れた俺達は、冒険者ギルドに向かう事にした……。
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