〜29.検証1〜
2007.12.22 AM8:20
☆★〜捜査一課強行犯3係〜☆★
「捜査の割り振りだが、工藤君、服部君は目暮警視正、白鳥警視正と共に、科学捜査研究所へと向かうように。毛利君と遠山君は、被疑者、及び重要参考人の10年間を調べてくれ。後は全員、1係、2係と交友関係を調べるぞ!」
強行犯係3係長の奥村が、3係の指揮権を握っていた。
「うい!」
3係の刑事達は、散ばって行った。
「おい!森山、畑山!」
「はい?」
「どうしました?」
「頼みたい事があるんだけどよ、ちょっといいか?」
新一はひそひそと2人に喋りかけた。
「了解。すぐに!」
「任してください。」
「サンキュ。」
2人は、張り切って部屋を飛び出した。
「あいつらおもろいやっちゃの。」
「だろ。あ、そういや。」
「どうしたんや?」
「オメーら、いつから本庁刑事部捜査一課強行犯3係の人間になったんだよ?」
「別に…ええやんけ。」
新一、平次は、コートを着て、外へと向かう準備をしていた。
「まぁいい、行くぞ。」
「そうやな。」
「新一!」
「平次!」
新一と平次は、呼び止められた。
少し立ち止まり、後ろを向くと、新一、蘭と、平次、和葉は互いに目があった。
真剣な眼差しで互いに頷くと、新一と平次は部屋を去った。
「10年間、どこで何をしていたのか調べよう。」
「うん。そやな。早よしよ。」
2007.12.22 AM8:30
☆★〜麻布十番〜☆★
4人は1台の車から降りた。
「うぉ…寒ぅ…。」
「そうだな…。」
新一と平次はあまりの寒さと強風に、少し躊躇ってしまった。
「ご苦労様です!」
警官たちは全員、一斉に4人に敬礼をした。敬礼されている方からすれば、優越に浸る事ができるものである。
「どうも。」
平次は、当たり前の光景に、違和感を感じていた。
「何か堅っ苦しないか?」
「そうか?」
平次は何十人という警官たちに敬礼されたのは始めてだった。
大阪府警の管轄とは違う空気が流れていたのだ。
「で、何だね?」
「何か分かった事でも?」
KEEP OUT
4人はそう書かれたテープをくぐった。
「事故を目撃した人の証言が、腑に落ちなくて…。」
「実際に検証してみよ言うことや。にしても、ひどいな。よう死者が出えへんかったもんや…。」
平次は少し信じられないと言うような表情だった。
4人は普段は車が頻繁に通る5車線の道の真ん中に立った。
新一「それでは、今から目撃証言に基づいた、実際の爆破時の犯人の行動を再現しましょう。」
平次「そうやな。」
2人は目暮や白鳥の知らない間に計画を練っていたのだ。
新一「こちら工藤、準備は?」
森山『準備完了です。』
新一「了解。」
そして、無線機を置くと、1台の車が来た。
それは、森山の愛車だった。
気づくと高速道路の下の信号は赤になっていた。
森山は右のウインカーを点滅させ、車をゆっくり止めた。
暫くして、信号は青になるも、車は止まっていた。
実際、車が通っている場合は、右折できるような隙はないため、新一と平次がそう指示を出していた。
そして、右矢印が出ると、車が右折を始めた。
車が右折を終えると、車は止まった。
何の違和感も無く、自然に通り過ぎた。
新一「これが目撃証言に基づいた車の動きです。」
目暮と白鳥は、違和感を感じていた。
「うむ…。」
目暮は呟いた。
腑に落ちない様子だった。
白鳥「心理的に、おかしいですね。」
新一と平次はその通りであると言うような顔つきだった。
新一「自爆テロを起こすというのに、交通ルールをしっかり守ると思いますか?」
平次「落ち着いてるってことは、あんま無いんとちゃうか?。まぁ一概に守らんとも言われへんけどな…。」
目暮「しかも、どうせ爆発させるなら、止まっている間でも可能なはずだ。」
4人は同じ違和感を抱いていた。
新一は無線機を出して、森山に話しかけた。
「サンキュ。オレたちは次の現場に行くぜ。後は頼んだ森山。」
『了解。』
「これだけかね?」
目暮は新一と平次の行動の意図を分かっていない様子だった。
「行きましょう、巣鴨の現場へ。」