〜27.覚悟!〜
2007.12.22 AM6:40
☆★〜捜査本部〜☆★
「戻りました。」
「僕も戻りました。」
高木と千葉は戻ってきたが、誰も応答しない事に不信感を抱いていた。
とても、忙しそうに、捜査員たちが走り回っていた。
すると、新一たちが、慌てて、勢いよく本部へと入ってきた。
高木と千葉は、その状況に困惑した表情だった。
新一「どれですか?」
新一は大声で捜査本部内で叫んだ。
阿笠「新一、こっちじゃよ。」
本部の端で、新一たちに合図した。
佐藤「これよ。」
新一と平次は走ってパソコンの所へと駆け寄った。
そして白鳥も焦った表情で部屋へと戻ってきた。
白鳥「今から発信元のエリアを特定しましょう。」
佐藤「分かった。」
「はいはいはいはい、どれどれ??」
SITのトップが、得意げな顔をして、早足で入ってきた。
一方、白鳥は黙ってパソコンのキーボードを打ち、エンターキーを押すと、一気にプログラムが走り始めた。
数秒の時間もこういう時は結構な時間に感じた。
白鳥「秋葉原。さっきの書き込みと同じです。」
そして、目暮、佐藤、白鳥の表情はとても真剣になっていた。
新一「見るからに、常連といった感じですね。」
平次「昨日の爆破事件も全部予告されてるな。起こすやろな…。」
阿笠「そうなると、大変じゃぞ。」
新一「とにかく、やべえな。」
「この中に、共犯者が居るんじゃねえのか?オイ…。」
SITの班長である中島がそう言った。他の刑事達も、その可能性が高いと考えた。
しばらくして、目暮、高木、千葉は戻ってきた。
佐藤は、次なる手段を考え、指示を出した。
佐藤「虱潰しに探しましょう。この掲示板の全ての投稿のエリアを特定し、全都道府県の警察へ捜査員を配置するよう要請を。」
佐藤は、ある男が入ってきた事に気づいてはいなかった。
目暮「安藤長官殿に大塚刑事局長殿…。」
「え!」
一斉に、ほとんどの刑事がそう言った。
安藤「どうしてCIAに情報を漏らした?それに、何で一般人がここに?それにさっきの発言、どういう事だ?説明しろ。」
佐藤「CIAから情報を提示するように松本刑事部長へ連絡が入ったので。
後、この方は、宮野さんと同居している阿笠さんです。
これからの捜査の展開については今、言った通りです。それより、何故こちらへ?」
安藤「お前が頼りにならんから来ただけだ。勝手に情報を口外してどうする?」
佐藤「刑事部長の許可が下りました。それに、CIAが情報を漏らすとは考えにくいです。」
周りの刑事は、執行機関でない警察庁長官が執行機関である警視庁に居る事、そして佐藤に対する口調に怒りを覚えていた。
安藤「私を通せ。いいか?それに、今後の捜査だが、大事にしてどうする…。誘拐事件も裏であるんだろう。」
新一「宮野が誘拐された事は、裏に隠された事件ではなく、1つの事件として捕らえるべきだと、思いますが…。」
安藤「ここは犯罪捜査の場だ。君のような非論理的な発言をする者は必要ない。誘拐事件は、裏に隠された事実。国民は誰も知らないんだ。」
安藤の声は、一段と大きくなった。
平次「おい!」
和葉「ちょっと平次!」
平次は今にも安藤に突っかかりそうな勢いだった。1年前の様に…。そして、あの時の平蔵の様に、和葉は必死に止めていた。
安藤「また君達か?」
安藤は、呆れた表情を見せた。
安藤「どうして大阪府警の刑事がここに居る?。感情的な者も捜査に必要はない。公私混同もいい加減にしてくれないか。捜査の邪魔だ。」
平次は必死になって怒りを堪えていた。
安藤「それに、もし、警察が誘拐犯にもて遊ばれている事が知られれば、どうなるのか分かっているのか?」
佐藤「…。」
悔しげに、歯を食いしばった。
安藤「とにかく、全国あちこちに虱潰しに捜査して、どれだけの騒ぎになるか分かってるのか?」
佐藤「それは承知の上です。」
安藤「なら、止めろ。」
佐藤「あなたは?国民の命と警察の信頼、どっちが大切なのですか?」
安藤「そんなもの、決まってる。お前達には分からないだろうがな。」
そう言って、1人で早々と安藤は捜査本部を去った。
少しの間、沈黙していた。
大塚「申し訳ない…。オレが何も出来なくて…。」
佐藤「いえ…。」
大塚「オレが責任を取る。だから、君達のやり方で。」
佐藤「しかし…?」
大塚「いい。それよりも被疑者の確保が優先だ。君達のやり方でやれ。」
佐藤「分かりました。白鳥君、全部の書き込みのエリアを調べて!」
白鳥「了解!」
佐藤「全捜査員へ告ぐ。緊急会議を7時から開きます。捜査員は至急、警視庁へ。」
マイクに向け、佐藤はそう指示を出した。
新一「覚悟はできています。」
蘭「私も。」
平次「オレもや。」
和葉「アタシも。」
4人のその発言に、佐藤、白鳥、目暮、高木、千葉も決意したのだ。
目暮「ワシも…。」
白鳥「私も…。」
佐藤「私も。」
高木「オレもです。」
千葉「勿論、オレも。」
それに続き、捜査員たちが次々と決意を表明し始めた。
松本が、突然部屋へ入ってきた。
松本「お前ら、よく言った。ワシももう、覚悟は出来ている。」
佐藤「刑事部長…。」
大塚「後は頼んだ。」
そう言い残し、大塚は捜査本部を去っていった。
松本「お前達を信頼してよかった。」
佐藤「…。」
松本「容疑者18人の資料を、全捜査員へ配布しろ。ただ、組織から検挙できていなかったとは絶対言うな。」
佐藤「分かりました。」
捜査員たちは慌しく動き出した。