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正義も悪も関係ない 作者:アロハ座長
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序1-8 サイド:悪5

 俺の偽装死体が元・親族の元に送られて一週間。遠く離れた場所から火葬場の立ち上る煙を見詰めていた。

「おう、どうだい。気分は?」
「良くは無いかな? 新しい人生って改めて考えさせられた。色々な知識や足りない物が多いや」

 今の服装は、黒のワンピース。白のレースが裾にあしらわれている以外はシンプルな喪服だ。

 水守の結城は、死に。
 芳野の結城も、死に。

 悲しみは無いが、寂しさはある。そんな俺。いや、私。一人称が難しい。心の中では、俺のままで居よう。
 寂しさはあるが、後悔は無い。

「さて、総帥は、居ないが直々にメッセージだ『結城を我が【ダークス】の幹部候補生として正式に受け入れる。これより変わらぬ忠誠を』だって」
「うん。結社に忠誠を誓う。どんな時でも、悪として生きる」
「まぁ、その後にもメッセージはあるんだよな。『さしあたって、新しい戸籍では、名を瑞野みずの結城として新しい経歴を覚える事。また、一か月の各部署への研修の後に、配属先を決定。配属先の決定と共に、社会適応訓練として最寄りの高等学校への編入を長期任務とする』だそうだ」
「えっと、つまり……」

 これから悪として全てを捧げると思っていたのに、総帥からの命令は、随分優しい。
 俺を、アルバイトとして雇いながら、高校に通わせてくれるそうだ。

「……ありがとう、御座います。俺、ううん。私は、これから一生懸命、働きます!」

 熱くなる目頭と痛くなる鼻奥を必死に押し堪えて、ドクターに答える。
 そうすると、今までどこにいたのか、俺をそっと抱きしめてくれる六華さん。

「大丈夫だよ。結城くん、これから少しずつ自分らしくなれば良いんだから」
「……はい。はぃ」

 抱かれるそのまま、顔を六華さんに押し付けて、涙を隠す。
 俺は、一しきり涙を流してから、赤い目をそのままに、これからの話に耳を傾ける。

 既に、組織の寮に入っている。
 そこから、戦闘部署、計画部署、化学部署、事務部署、福祉部署に参加するつもりだ。
 それと並行して、六華さんと女性戦闘員たちから女の子の教育も受ける。想像すると大変だが、楽しみな部分も大きい。

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