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森の戦いです

槍が消えるのと同時にパラウルフは崩れ落ちた。


「危ねえ……」


 戦いの中いつのまにか額に浮かんでいた汗をぬぐいその場にしゃがむ。そしてすぐに腹の傷が治る。


『スキル:再生がLv2になりました』


 レベルが上がった。喰う以外でもレベル上がるのか。あれか、たくさん使うことで熟練度的ななにか上がったとかそういうことか。


「……つか今更ながらも再生ってレベル1だったんだな。回復力半端ないのに」


 疲労や魔力的なものから傷まで幅広く回復してくれるスキル。スライムから得られるようなスキルなのに……。

 このときはっていうか姿なんか見てないも同じくらいだったこともあり知る機会はなかったけどあのスライム超レアなモンスターだったらしい。

 そんなことは露知らず俺はパラウルフを喰らった。死んでもなお俺を睨んでる気がして怖かったけど何事もなく喰った。


『スキル:するどい牙Lv1を習得しました』


 爪に続いて牙も鋭くなった。牙なんかないけどね。強いて言うならばこの犬歯だけだ。

 そんなことを考えているとふとあることに気がついた。今喰ったパラウルフ一体だけなはずがないということ。血の臭いにつられてやってきたのはこいつ一体だけではないはずだ。なら俺のとる行動は1つ。


「さっさと森に逃げ込めぇぇええ!!!」


 逃亡あるのみ。あんなのを何体も相手にしてられない。再生のレベルは上がったけど痛いのは嫌だ。

 森に入って直に振り返ってみると数匹のパラウルフが草原を跋扈していた。逃げて正解だった……。

 

「さて、あの木はどこだっけ……」


 鑑定スキルであたりを探る。麻痺の木はもう喰いつくしたはずだから気にしなくてもいい。見渡しながら歩いていると割と早く見つかった。さっきはいけなかったその木のすぐそばまで行くことができた。


「見た目的には何も変わんないんだけどな。なんか特別な効果でもあんのかな?」


『普通でない木:ただの木ではない』


 いくら鑑定してもそれだけしか情報は得られなかった。そっと頭をつけてみても瞳は何も反応しない。グルってまわっても何も起こらない。ゆすってみても軽く葉っぱが落ちるだけ。


「んーわかんねえなぁ……。そもそも考えるのは俺の仕事じゃねえだろうに」


 嘆いたところで何も始まらないのだが自然と口に出る。

 次は何を試そうかと悩んでいると地響きがした。方角的にはたぶん岩山の方。落盤でもあったのかとそちらを見るがここからじゃ岩山はまったく見えない。砂ぼこりとかも上がってないところを見ると落盤ではなさそうだ。

 なんかやばい感じがして警戒する。しかし、

しばらくたってもなにも起こらなかった。気にしすぎかと思いながらも警戒はとかないでいると、斜め上からバキバキと枝をへし折りながらなにかが落ちてきた。すぐそばに落ちたそれをみると、それはついさっき見たものだった。


「パラウルフ……? なんでこいつがとんでくるんだ?」


 感じからして全身の骨が折れていて血まみれで既に死んでいる。その辺は問題ではなかった。問題はこいつをおそらく草原からここまで投げたやつがいるということ。もしくはここまでとばしてきた可能性もあるがそれはないと思う。たしかに骨は折れているが飛ばされたなら足の折れかたがおかしいのだ。足は四本とも内側を向いている。攻撃でこんな風になるわけがない。

 分析していると向こうから木が折れる音がする。もしかしなくてもそいつが森に入ってきたらしい。とりあえずパラウルフを喰って音のしたほうを鑑定スキルで調べる。まだ反応はない。鑑定できる範囲にいないらしい。だんだんと音が大きくなる。それにつれて視界の端に空を舞う木が現れる。木を抜いたり折ったりしながら投げ捨てて進んでいるようだ。


『プラチナコング(コング種)』


 姿は見えないがとりあえず種類だけはわかった。逃げるにしてもどこに行けばいいのかわからないし、勘がこの木は守らないといけないといっている。俺の勘なんかあてにならないといってしまえばそこまでだが、なぜか今は自分の勘を信じようと思った。俺はプラチナコングのほうへと走り出す。そんなに遠くなかった。

 見た目はまんまゴリラ。大きさは2mちょいくらい。色は普通のゴリラとは違いシルバーだ。おそらくパラウルフのものと思われる赤い血が滴っていた。プラチナコングは俺に気づくことなく手当たり次第に木を捨てている。だが一見当たり散らしているだけにも見えるが、奴の通ってきた道を見る限りそうとは思えなかった。若干右往左往しているもののあの木をめざしてまっすぐ来ている。つまりプラチナコングの狙いはあの普通ではない木だ。なぜあれを狙うのかとかはわからないが狙ってきているのだからしょうがない。

 俺はアイテムボックスを確認する。武器になりそうなものはない。2、3本のハイイーグルの爪だけ。


「魔法と近接格闘だけかよ……。これからは武器っぽいのはとっておこうかな」


 心からそう思った。

 今使えるスキルを思い浮かべてどう攻撃するか考える。意外と攻撃方法はたくさんあった。俺はプラチナコングを見据えた。まだ気づかれてはいない。


「さて、まずは先手必勝で行きますか」


 目の前にダークランスの球を5つつくりだす。ほんの少しの遅れで数十本の黒い槍がプラチナコングに迫る。しかし、その半分はプラチナコングの腕によってはじかれた。当たる少し前に気づき、腕で迎撃してきたのだ。しかしいくつかは間に合わずその体にあたる。だが、一滴の血も流れていなかった。


「固すぎんだろ……一応さっきまでいろんなやつを貫けてた魔法だぞ?」


 俺はプラチナコングの硬さに呆れた。ここにいたモンスターたちはすべて簡単に貫いてきたダークランスをはじくほどの強度なのだ。他の魔法はどうかわからないがこれで一つ攻撃方法が減ってしまった。困った……。

 プラチナコングは胸を叩いて威嚇してきた。体が少し痺れるがすぐにもとにもどった。別に静電気でバチってなった感じくらいだったがこれが威嚇による麻痺ってやつか。麻痺再生ついてても若干痺れるってそうとう強いな。つかこれって麻痺というよりは恐怖で体がこわばってるだけなんじゃないのかな……。でも一瞬でも体が動かなくなったらやばい気がする。

 プラチナコングは俺が止まらないことなど気にせず突っ込んできた。ただ……


「意外と遅い」


 さっきの反応速度を考えればパラウルフくらいのスピードはあるんじゃないかって覚悟してたのに普通に走ってくるくらいだった。それでも一応警戒はしておく。少なくともパラウルフを捕まえたりできる速度はあるはずなのだ。


(反応速度だけが早いのか? まてよ……そういうスキルがある可能性もある)


 考え出したら止まらなさそうなのでやめとく。走ってくるプラチナコングにファイアをぶつける。一瞬ひるんだものの止まらないで襲い掛かってくる。次はエアロ。今度は完全に効果なさそうだった。一番効果がありそうなのはファイアか。やっぱ動物って火が怖いのな。

 腕を振りかぶって殴り掛かってくるプラチナコングを横に跳んでかわす。後ろにあった木がへし折れた。何あの威力?

 俺は攻撃を魔法主体から体術主体に切り替える。プラチナコングとの距離を一気に詰めて殴りつける。さんざんオーガを喰らって身に着けた攻撃力で襲い掛かるとプラチナコングは腕でガードしてきた。完全に入ったと思った状態だったのに防がれた。それでも少し距離を開けさせることには成功した。俺はすぐに後ろに跳び距離を広げる。


「やっぱ反応速度だけが速いっぽいな。攻撃してきたとこを捕まえたってことか。ガードの上から殴り飛ばせば問題ないか」


 なんか俺、脳筋みたいになってる気もするが気にしない。

 プラチナコングは俺をつかもうと腕を伸ばす。それを手のひらではじいて再び殴る、殴る、殴る。全部腕で防がれたが最後の一発で折れた感触があった。これで左腕は使用不能になったはずだ。俺はそのまま畳みかけるべく踏み込んだ。

 が、俺の体は後方へ吹き飛ばされた。木を2本折り、3本目にひびを入れてとまる。俺は何が起こったのか理解できなかった。わかるのは何かにはじきとばされたということだけ。血がどくどくとあふれ出る中、痛みがだんだんと再生で引いていくにつれて頭も働き始め、何が起こったのか理解できた。

 俺はやつに殴り飛ばされたのだ。折れたはずの左腕で。プラチナコングの腕は殴ったはずみなのか、なんかむいちゃいけない方向を向いている。痛みからか腕を必死に押さえているが変に力が加わって逆におかしな方向にむいている。つか普通折れてる腕で殴るか!?

 そう思う反面、折れた腕でよかったとも思っていた。もしあれがまともな攻撃だったら……自分はまだ起き上がれなかっただろう。

 完全に痛みが引く。でもなんか変な感覚が残ってる。再生がまだ続いてるっぽい。

 俺はそれを我慢してプラチナコングのほうを見据える。

 腕の痛みはあきらめたらしくむこうも俺をにらんでいた。まだ痛がってればいいのに……。

 向こうが近づくのに合わせて俺も近づいた。相手のパンチに合わせるようにして拳を放つ。若干俺が押していた。俺はあえて少し腕を引き懐に潜り込み反対の腕で殴りつけた。まともに決まって結構なダメージが入ったと思われた。プラチナコングは俺から距離をとる。そのまま少しずつ下がり始めた。


「逃げる気か? それもまた一つの手だが……」


 腕に力を込める。


「今の俺は逃がさねえよ」


 腕から禍々しいオーラがあふれ出る。そしてそれが腕を形どり、俺本来の腕よりも1周り大きな腕が出来上がる。それを見た瞬間、プラチナコングは背を向けて走り出した。

 それを力強く踏み込んで追いかける。そして届く距離になったところで腕を振り上げる。


「『鬼の一撃』」


 腕を振り下ろした。



ドォォォォォオオオオオオンン!!!!!!



 轟音を響かせ、プラチナコングが地面にめり込んだ。



どうもコクトーです


文字数の都合で若干中途半端です…



『刈谷鳴』

職業

『ビギナーLvMAX

 冒険者 Lv15

 格闘家 Lv30

 狙撃手 Lv21

 盗賊  Lv12

 薬剤師 Lv11

 ????勇者Lv5

 剣士  Lv4

 武闘家 Lv4

 戦士  Lv4

 魔法使いLv4

 鬼人  Lv1 』




ではまた次回

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