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   出会いは夢の中の初体験−5−
 カッと胸の中があつくなった。
 右手の痣が光った気がした。
 俺の男の部分を彼女が触ったようだった。それは、いつの間にか、あつく大きくなっていた。
 恥ずかしさがいつの間にか消えている。
 頭のどこかが切れてんじゃないか?
 ちらっとそんなことを考えたとき、彼女が腰を上げ、緩やかに俺にまたがってきた。
「あ…あん……」
 彼女の吐息。
 俺のその部分は、彼女の中に導かれていた。
 それは、なんて言ったらいいんだろうね。
 あつくて、柔らかくて、きつくて、包まれている感じ。意識が自然に集中してしまう。
 彼女の乳房が近づいてきて、全身に彼女の重さを感じた。
 彼女は目を閉じている。
 耳の紅さが彼女の恥ずかしさを教えている。

 俺は、ちょっと腰を動かした。
「きゃっ…うん……」
「あ、ご、ごめん」
 彼女の声に驚いて固まる。
 彼女は片目をあけて、
「ううん、だいじょうぶです。……裕人さん、気にしないで、抱いてください。……お願いします」
 合わされた胸の間から、彼女の心臓のどきどきが伝わる。それとも、これは俺の心臓か?
 右手を彼女の背中に回し、ふれてみる。すべすべした感触。
 手のひらでそっとなでてみる。指が滑るように動いた。
 その動きに彼女が感じたのか息を吐き出すのが分かった。甘い香り。
 だめだ。もう我慢できない。

 俺は、左腕を使って体を起こした。彼女とつながったまま、向かい合って座った。
 俺は、もう一度だけ上気した彼女に向かって声をかけた。
「俺で、いいんだよな?……俺なんだよな?」
 彼女の口元が
「はい」
 と動いた気がした。
 俺は、その口元にたまらず自分の唇を重ね、そのまま、彼女を押し倒すように横にした。
 あとは、もう、本能の教えるところ。
 俺の動きに合わせて、彼女から漏れる吐息。
 意味のない声と、あるかもしれないつぶやき。
 触れる肌から伝わる彼女の温かさ。
 俺の下で揺れる彼女の体とそれに合わせて上下する乳房。
 上気するかわいい顔。
 さっき出会ったばかりのはずなのに、胸のどこかが、懐かしさに染まっている。
 俺は、自分がどうしちゃったんだか分からないまま、とにかく、彼女のことを見つめ、相変わらずどきどきし続けながら、彼女を抱いていた。
 ふいに限界が近づいてることが分かった。
 さっきから聞こえている彼女のあえぎ声が大きくなる。その声がさらに俺をせき立てる。
「あー、あん、あー、……きゃう」
「い、いくよ」
 そう短く言うのが精一杯だった。

 はじけた。
 瞬間、真っ白になった。
 いや、頭ではなくて、周りが。しかも物理的に。
 また、まぶしい光に貫かれたのだ。
 えっと、さっき(どのくらい前だ?)も光に囲まれたんだっけな。
 と思ったとき、今度は本当に意識が白くなってきた。
 白い意識の中に、『覚えていてください、わたしのことを……』
 という彼女の声が聞こえたような気がした。
 俺は、
「必ず」
 と最後に思ったような気がする。
 
1章ー出会いは夢の中の初体験ー了


次回から、

2章ー再会は危険の香りー

です。
よろしく


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