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   出会いは夢の中の初体験−2−
 ドキン!と心臓が打つのがわかった。
 俺はぽかんと少女の顔を見ている。
 一瞬泣きそうな表情、それから再び顔がほころんだ。
 瞳がきらきら光って、吸い込まれそうに、きれいだ。
 いや、しかし、なんと言ったらいいんだろうね。目が離せない。

 どのくらいの時間惚けていたのか(たぶん、ほんのちょっと)少女がこちらに向けて駆け出してきた。
 小山をたったったと駆け下りてくる。柔らかく髪を揺らしながら、まっすぐ俺を見つめている。
 えーと、そのままくると危ないよ。
 とか考えたのだが、ここで、我に返った。
 えっと、何で俺んとこに向かってるんだ?後ろに誰かいる?(ちらっと振り返って確認)いない。
 人違いしてるのか?それとも、どっかで前に会ったことあったっけ?
 ありえねえ、ていうか、会ってたら絶対覚えてるはずだ。
 いや、もしかしたら小さいときとか?
 などと秒速で考えている間に、少女が目の前に近づいてきていた。
 もう一度あらためて顔を確かめてみる。
 知ってる気は…しないよな。
 それより、そろそろ止まんないとぶつかるよ。
 止まる気配は……ないよな。よけるか?
 左足を引いて体を傾けようと思ったその時、少女は両手を広げて、まさに飛び込んできた。

 ちょっと衝撃。二三歩よろめいて、少女の肩を借りて踏みとどまった。
「あ、ごめん。ぶつかって…」
 とっさにでたのは、そんな言葉。これって合ってるのか?
 少女(というか女の子だなこれは)は、なぜか俺に両腕を回し、抱きついている。
 ちょっとうつむいた顔はきれいなバラ色で、肩で息をしていた。
 俺はというと、胸に当たる微妙な柔らかさと、顔にかかりそうな髪の毛のくすぐったさと、女の子の香りで、さっきまで考えていたことがどこかに吹っ飛んでいた。
 


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