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創作していて思ったことを、徒然なるままに 作者:ルーラー
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長編の作り方

初出:2007年7月11日
今回は『ルーラーの長編の作り方講座』と題して、『長編の書き方』を僕なりに語ってみようかと思います。

まずはステップ1。
いきなり長編は書けないものです。
なので、練習の意味も込めて『前後編』を書いてみましょう。
これは一話完結の物語にちょっと肉づけを多く施せばいいだけなので、誰にでも簡単に出来るはずです。
なんなら、以前書いたことのある一話完結ものを前半部分と後半部分で分けてしまいましょう。ほら、これで前後編の出来上がり。

さて、前後編で『次回に続く!』のコツをつかんだら、次はその前編と後編の間に幕間劇――ちょっとしたミニエピソードを入れましょう。それがステップ2。
ここで僕が言いたいのは、前編で提示した伏線は後編で回収すればいい。ミニエピソードは本当に適当なことをだべらせて、番外編みたいな感じにしてしまえばいい、ということです。

そしてミニエピソードのラストに後編の最初の部分をちょこっとだけ持ってきます。
最後に、ミニエピソードに挿入した後編の内容を引き継ぐ形で後編スタート!
はい、これで全三話のお話が完成しました。
実はこれが連載としてはもっとも書きやすい形だったりします。
なにしろ一話完結だと長くなりすぎて読む気が失せてしまうことが多い。
前後編だと気の抜けない展開がずっと続いてしまう。
なにしろ、前編・後編で描くことすべてが絶対に外せない、物語を構成する要素になっているわけですから。

これだと読み手が疲れてしまいかねません。
なので、ここでちょっと小休止、とばかりに物語の展開とはなんの関係もない、キャラが自由に動き回るミニエピソードを挿入するのです。
こうすればキャラにも愛着を持たれやすくなりますし、前編で提示されたことがどう影響してくるのかと、ミニエピソード自体も退屈せずに読んでもらえる……はずです。

ちなみに、出来ればこのミニエピソードにも、前編を振り返っての会話や、後編の展開を予想させる伏線を張りましょう。
それだけで平和な日常を描いていても、内容がかなり濃くなります。
実際、いま僕が執筆中の『ザ・スペリオル~夜明けの大地~』の第六話と第七話もミニエピソードの回ですが、やはり第六話の冒頭で主人公のファルカスが危うく死にかけたりと、いくつか伏線を張っています。

さて、ちょっと話が脱線しましたが、ここまで出来たらステップ3に進んでみましょう。
ステップ3では全四話の連載に挑戦です。
モノカキの初心者にありがちなのが、第三話で物語を終了、あるいは中断させてしまうこと。
終了させるのはステップ2で止まっているからなので、まあいいのですが、中断してしまうのは、どうやら集中力が保たないからのようです。僕がいままでネット小説を見てきた限りでは、ですけどね。

なのでステップ3で重要なのは、絶対に三話で中断しないこと。もっと言ってしまえば、自分の物語に途中で飽きないことです。
なので、ここで使う設定やキャラは自分が本当に入れ込んでいるものを使いましょう。手っ取り早いのは自分が大好きな作品の二次を書くことなのですが、これは練習程度に考えておいたほうがいいです。僕のような趣味小説書きならともかく、プロを目指している人にとっては、二次に慣れるのは非常に危険です。オリジナリティや自分なりの発想を殺してしまいやすいのです。
プロになるには当然、オリジナル小説を書けなければならないのですよ。

さてさて、自分がのめり込める設定とキャラは出来ましたか? 出来ましたね?
では、物語の構成のほうを。
まず前後編のお話を二つ考えます。ひとつめをA、二つめをBと呼びましょうかね。
で、第一話はAの前編を書きます。次に書くのはBの前編。このとき、Bの前編に少しBの後編の最初の部分を挿入しておきましょう。
そして第三話はBの後編。さらに当然のごとく第三話にAの後編の最初を入れて、第四話(最終話)をAの後編にします。

はい。これで全四話の連載作品が完成しました。それもちゃんと第一話で提示した伏線を第四話で回収することに成功しています。
どうです? 簡単なものでしょう?
この構成に慣れてきたら、あちこちに幕間劇も入れましょう。理由は、言うまでもありませんよね。

そして、ステップ4。
ここまで出来たら、あとはもう応用です。『ぷよぷよ』で2連鎖が出来るようになったときには3連鎖のやり方が頭で理解出来るようになっているのと同じように、どんどん話数を増やしたり、あちこちに伏線を散りばめたり出来るようになっているはずです。
極端な話、ステップ3の構成のあちこちにミニエピソードを散りばめるだけで、全六~七話の連載作品が書けますし。

なので、ステップ4ではプロローグとエピローグをつけましょう。
プロローグは物語がこれからどうなるかほのめかす役割を、エピローグは物語を補完する役割をそれぞれ持っています。
もちろん、その限りではありませんけどね。でも、それが基本の役割ではあります。
プロローグで一話、エピローグで一話。そして本編が少なくとも六話。
はい。これで全八話の長編が完成しました。

どうです? 難しく考えることなんてないでしょう? 文章も、くどくなりすぎないようにすれば、大抵、受け入れてもらえます。
あと大事なのは、とにかく時間を確保することと、書くのに飽きないことです。

さあ、皆さん。そんなわけで短編・長編を書いてみましょう!
書かないことには上手くもなれませんよ!!
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