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創作していて思ったことを、徒然なるままに 作者:ルーラー
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伏線~因と果~

初出:2007年10月17日
『伏線』の張り方について語ってみたくなった今日この頃。
まあ、見当ハズレなことを言っている可能性が高くはありますが、どうぞおつき合いください。

『伏線』。それは長編小説を書く際に必ず必要とされるモノ。これを張れるか否かで技量が大きく違ってくる。
それは読み手に、ときに驚きを与え、ときに納得を与え、そしてなにより、ページを戻らせる力を――もう一度読ませる力を持っている。

…………。
……はい。妙なテンション・文体で書くのはやめるとします。自然体のままのほうがいいですよね。
でも、こういう文体で書きたい気分だったのですよ、なんとなく。
でもこの文体、キーボードを打つ手が止まる止まる(苦笑)。

さて、では『伏線とはなんぞや?』を語っていきたいと思います。自然体で。
僕が思う伏線って、一言で表すのなら『因果』です。原因あって結果ありっていう、あれですね。

こう思う方がいるでしょう。『因果』は物語を書いた以上、あって当たり前だと。
『起承転結』と同じように、事が起こり、展開し、思わぬ方向に転がり、そして結末に至る。
確かにこれは因果です。場合によっては『承』が抜けていたり、『転』が抜けていたりもしますが、『起』と『結』は物語には必ず存在します。

必ずしもイコールで結べるものではありませんが、僕は『因』と『起』を、『果』と『結』をほぼ同じものとして捉えています。
物語が『起きる』のも当たり前なら、物語にはそういう展開になる『原因』があるのも当たり前、そして『結末』があるのも当たり前なら、『結果』が出るのも当たり前として捉えているのですよ。

これは当たり前のことです。
解決すべき、あるいは語るべき事柄の発端が『起き』なければ、『原因』がなければ、『結末』も『結果』も書くことは出来ません。
『出会い』から始まって『二人はそれからも幸せに過ごしました』という物語を例にするのなら、『出会い』という『事の起こり』・『原因』を描き、中盤はどんな問題がどのように起こるにしても、最後は必ずその問題を解決し、『幸せに過ごせるようになる』という『結末』・『結果』を描かなければならないのです。

物語を書く以上、『起』と『結』、『因』と『果』は必要不可欠。
本当、当たり前のことですね。
さて、本題はここからです。
『伏線』を張るという行為は、『因果』の『因』をさりげなく読み手に提示するということなのだろうと、僕は思っています。
当然、『因果』の『果』は伏線の回収ですね。

もうひとつ、例を挙げてみましょう。
ベタな少女マンガにありがちな展開だと思いますが、

1.『消しゴムに想い人の名前と自分の名前を書いて使い切ると、その想い人と両想いになれる』という情報を、占い雑誌から仕入れるヒロイン。
2.翌日から早速実行。
3.ある日、その消しゴムを教室で自分の席に着くときに落としてしまう。このとき、ヒロインはそれに気づかず、家に帰ってから慌てふためく。
4.翌日、肩を落として登校するヒロイン。机についたところで想い人がその消しゴムを差し出してくる。二人、一気に急接近。

……ベタだ。
本当にベタだ……。
まあともかく、これで『起承転結』が成り立ちました。これを『因果』に置き換えてみますと、占い雑誌から情報を仕入れるのが『因』、一気に急接近するのが『果』ですね。細かく分類すれば、あちこちに『因果』がありますが、それはそれ、目をつぶってくださいな。

さて、ところで『4』の展開はちょっと突然過ぎないでしょうか? 読み手は不自然に感じないでしょうか?
そう、この例にはひとつ、抜かしたシーンがあるのです。
端的に言うのなら、伏線が提示されていないのです。
『因果』の『果』であるところの『想い人がその消しゴムを差し出してくる』はあるのに、その前に提示しておくべき『因』が抜けているのです。

つまり、『3』のところで『想い人が消しゴムを拾うシーン』がないのです。
そりゃ、『4』を読めば拾ったことは簡単に予想がつきますが、これはいけません。展開が唐突になってしまいます。このシーンは書いておかなければ。
しかし、これを普通に書いたところで、それは単なる『因果』を書いたに過ぎません。
極論してしまえば、これも伏線の一種ではあるのですが、なんか、読み手にあっさりと書き手の思惑がバレてしまいそうです。というか、隠す努力をしていませんし。

これを『見え隠れ』する程度に提示することによって、この『因果』の『因』は伏線となりえるのですが、はてさて、どうやったものでしょう。
以下、僕の頭の中の思考へと切り替えます。完全に行き当たりばったりで書きながら考えます。
普段からこんな思考ばかりしているので、決して出来ないことじゃないはず。
では、いきます!


『想い人』に視点を切り替えて、さりげなく拾ってもらうか? あー、それとも三人称で書くことにして、さりげなく拾っているシーンにするかな……。
…………。どっちもさりげなくは書けないな、僕の力量じゃ。
大体、これは恋愛モノなんだから、『心理』を書き表してこそだ。一人称じゃないと物足りない。

あ、そうだ。だったら……。
『3』のところで席に着くと同時、『想い人』を通りがからせて、と。教室内でのことだから、それほど不自然じゃあないはず。
そして、そこで『想い人』をヒロインの近くで屈む描写を入れよう。
このときに消しゴムを拾っていることにして、ヒロインの視点では……想い人と(単純な距離的に)急接近しているヒロインは焦っていて、そのことに気づかない、と。これならイケるだろう。
で、翌日、消しゴムを渡されたときに『そういえばあのとき』という感じでヒロインにそのときのことを思い出させれば……!
おお、イケる! これならイケる!

……ん? 待てよ? よく考えてみたら、『想い人』が屈んだ直後に消しゴムを返さないのは変だな。突っ込まれそうだ……。
じゃあ、自分とヒロインの名前が書いてあることを気味悪く思って、あとで適当なところに捨てようと思っていたけれど、気が変わって家に持ち帰って、翌日に返す、と。

あー、じゃあどうして気が変わったのかを書かないと。
ヒロインがよほど『想い人』の印象に残るようなことをやっていたんだよな……。もちろん、いい印象を与えることを。
回想シーンを入れたらとってつけたような感じになるから嫌だし、長々と語らせるわけにも……。
これはやっぱり、この話の前に一話、そっちのエピソードを書く必要があるなぁ……。
ああ、また話数が増えた。僕の悪い癖だ……。

エピソードの内容は……そうだなぁ、ヒロインが雑誌を立ち読みしているときに、その書店に『想い人』もいたことにして、そこでなにか事件を起こすか? 本屋だから万引きとか?
……安直だなぁ。もう少し捻りを。大体、万引き犯を捕まえられるヒロインって、なにさ。

書店が放火されて……はダメだな。以前読んだ小説のパクリになってる。
あとは、なにかあるか? いっそ本屋を出てからの帰り道でなにか事件を起こすか?
道端で不良に絡まれている『想い人』……。ダメだ。絡まれてちゃダメだ。格好よく撃退して、それでヒロインが『想い人』のことを好きになったっていうエピソードには出来るけど、逆は出来ないし……。

そもそも、『4』でいきなり急接近って違和感ないか? もっと前々から『想い人』もヒロインに好意を持っていたことにしないと。
じゃあ、このエピソードにはその部分も追加っと。
雨の中、子犬を拾うヒロイン。……ベタだな。ベタだけど、とりあえず好意と好印象を抱かせることは出来るか……?

じゃあ、『1』の日は雨が降っていたことにして、と。
ん~、これにするなら、雑誌を立ち読みしているシーンはカットだな。書店は出さずに、地の文での説明でいこう。場面転換は少ないほうがいいし。それに『1』以前のエピソードでは語り部、『想い人』のほうになるよなぁ。……よし、W主人公でいくか。

まだ無理があるけど、まあ、とりあえずはこんなもんかな。
あとは書きながらその場に合わせてプロットを修正していこう。


……な、長くなりましたね(汗)。
『前日』のエピソードを考えることになった時点で、伏線をもうひとつ張ることになりましたし。
伏線を張るために伏線を張る。これ、僕にはよくあるんですよね。狙ったところに着地させるために伏線を多用する、というか。

しかし、自分の思考を垂れ流すのは、なかなかに問題な気がしてきました。
まあ、時間かけて打ったので、修正しようとは思いませんが。

今回はなんか、言いたいことを上手くまとめられませんでした。
これまでも上手くまとめられていたとは思っていませんが、今回のは、特に。
こんな意味不明な文章の羅列からでも、なにかを感じとっていただけたら、本当に幸いです。
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