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そこにある幸せ

作者:焔 未影
短編小説を書いて見ました!少し内容は重めです。思いついたら書くという感じだったので所々でミスがあるかもしれません。
  何気ない日常…… それを過ごせるのはどれだけ幸せなことか……
 私はその生活を送ってる人を恨み続けている。

  私の名はクロム・ソルト。名付けたのは私を育ててくれたシスター。生まれてすぐ両親に捨てられた。教会の前に捨てられていた私をシスターが拾ってくれた。

 五歳になったころ私は教会を抜け出し街にでた。まず目に入った光景は親と子が手を繋ぎ、「今日の晩御飯は何にしようか?」と親が言うと子が「今日はオムライスがいい!」と元気よく答えた。私はその光景を目にするとすぐに教会に戻った。
 
 教会には私のことを待っているシスターがいた。「どこにいたの?」と聞かれたので「まち」と答えた。そしてシスターに質問した。

  「シスター。私のパパとママはどこにいるの?」

  シスターは答えようにも答えられなかった。それも当然だ。だって私は捨てられていたのだから誰も両親の顔を知らない。生きてるかすら分からない。そんななかシスターは私にこう答えた。

「クロムの両親は遠くのところで仕事しているから帰ってこれないの。でもいつかクロムを迎えに来ると言っていたわ。」

 まだ5歳の無邪気な私はこのシスターの言葉を信じることしかできなかった。

 時は経ち私は14歳となっていた。その年の冬は厳しく、私はシスターから頼まれて薪を買いに来ていた。街を歩いているとたまたま掲示板に貼ってあったお尋ね者のポスターが目に入った。どうやら最近この辺りで殺人事件が多発しているらしい。その犯人とされているのが殺し屋“ヴィレット・アンディル。有名な殺し屋であり顔も分からず、その名も本名なのかすら分かってない。この名はある殺人事件の際、机の上に紙が置いてあり。その中に書いてあった名だったという。クロムは特に気にすることもなく薪を買いに歩き始めた。

  帰り道吹雪が激しく教会に着いた時にはもう外は真っ暗だった。

「シスター。ただいま帰りました。いつもより多めに薪を買って来ました。」

「……」

 返事がない。いつもだったらシスターと私より歳下の子たちが元気よく私の迎えを歓迎してくれたのだが、今日はその歓迎もなく、やけに静かだった。

「シスター……?」

 私は恐る恐るシスター達のいるドアを開ける。そこにあった光景はシスターが自分の血で染まっている残酷な光景だった。すでにもう息をしていなかった。だが一人見知らぬ男がイスに腰掛けて座っていた。その男は仮面をつけており、服はシスターの返り血で染まっていた。

「おや? まだいたのか。」

 と、私に向かって話しかけて来る。

「あなたがシスター達を殺したの? 一体なぜこんなことを?」

 私はこの残酷な光景を前にしても冷静だった。なぜだろう? 自分でも分からない。
  すると男が口を開く

「このシスター、君の知らないところで人身売買をしていたのさ。小さい子を見つけると拾い、10歳になったら奴隷として売りさばくのさ。僕はそれを知って殺そうと思った。ただそれだけ。」

「ここにいた子ども達は?」

「安心しなさい。他の子達は私の仲間が別のところで保護している
 全員無事だ」

  私はそれを聞いて安心した。だが一つ男の発言で気になることがあった、

「ねぇ、私はなぜ10歳を過ぎているのに売買に出されなかったの?
 私はもう14歳、普通だったらもうここにはいないはず。」

「さぁ、なぜだろうね。そのことを知っているのはシスターだけだからね。だがそのシスターは私の手で殺めてしまったからね。」

 確かにそうだ。この真相を知っているのはシスターのみだ。このことを忘れようと思った時、男が一つあるものを取り出した。

「あ、君に一つ渡しておきたいものがある。どうやらこれは君宛のようだからね。」

 それは薄汚れた手紙だった。私はその手紙を手に取り読み始めた。

『私達の愛する子へ
 この手紙があなたが大きくなった時に読んでください。私達はあなたを捨てました。しかしこれは仕方がなかったのです。もしこのまま私達があなたを育てても満足な食べ物も与えられず、欲しいものも買うことができません。なぜなら私達は貧民だからです。労働してもその収入の半分以上を税金として納めなければなりません。一度でも税を納めなければ厳しい拷問が待っています。そんな拷問される姿をあなたには見せたくない。あなただけでも幸せになって欲しい。そのためシスターにあなたを預けることにしました。いつかあなたを幸せにできるようになったらその時は迎えに行きます。それまで待っていてください。
  あなたの両親のより』

 私はこの手紙を見て涙が止まらなかった。私のことを邪魔だと思い捨てたんじゃない。私のことを思って捨てたのだ。そして両親は私のことを愛してくれていた。それだけで十分だった。

 泣き止んだ後、男が私に話しかけてきた。

「君これからどうするの? 僕達について来る?」

「そうするわ。ここに居ても何もない。」

「それじゃあ、ここから逃げるとしよう。見られるとまずいからね。」

 私と男は教会を出た。そこには男の仲間と子どもたちがバスのような大きな車に乗って待ち構えて居た。私と男はその車に乗り込む。

 車はゆっくり動き出す。

 何気ない日常ほど幸せなものはない。世界には満足に食べ物を食べられない人達がたくさんいる。もし満足に食べ物を食べられない人の前で食べ物を粗末にしたら私はその人を恨むだろう。当たり前の日常を当たり前だと思い込んでいるからだ。毎日を送れていることに心の底から感謝しなければならない。


こういう系の小説は初めて書いたので内容がよく伝わらないかもしれません。今度短編小説を書く時は明るめのやつを書きたいと思っています(笑)

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