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大阪・LOVEテンション
作:桜草



FILE.19好きや


夕陽が真っ赤に燃え盛る。
自分と和葉を、熱く照らしていた。

和葉が息を詰めていることが分かる。

聞きたいのだ。
平次が何を考えているのか。

一息ついて、話し始めた。


「和葉・・・俺ら、ずっと幼なじみやったやないか・・・。一緒に遊んだり・・・喧嘩しとったり・・・。
最近お前おかしいのと違うか?俺を避けてるみたいで・・・。」

「そっそんなんちゃうよ!」

「そんなことある・・・。おもいっきし俺を避けとるわ・・・。
それとも何や?好きな人に誤解されるうて避けてるんか?」


和葉が下唇を噛み、黙り込んだ。
目はいかにも辛そうに開いている。

怒らせてしもうたな・・・ま、どーせ・・・俺のことは・・・

無意識に笑っていた。
自分自身が、とても弱くて・・・。



「何言うてんの?・・・私だって好きで避けとるわけやない・・・幼なじみともう卒業したかったから・・・」

「は?何で?」

「え・・・いやそれは・・・。」


幼なじみから平次のことが好きということに、完全に切り替えたかったから。

和葉は頭の片すみでそう思った。
平次のことが好き。

幼なじみなんて、関係ない。

平次が好き。

ただそれだけでいい。


「ま、ええわ。少なくとも俺はほんの少しだけど・・・寂しかったわ。
初恋の人とか・・・好きな人とか・・・そんなん関係ないんとちゃうか?
幼なじみなんて、和葉との関係だけに過ぎん・・・お前はそうとしか思ってへんかもしれんけど・・・。」

「・・・けど?平次と私はただの幼なじみ。今は・・・今はまだ、それでええんちゃ・・・」


「いいから黙って聞いてくれや!」


二人は、息を詰めて黙り込む。
ふっと息をつき、平次は前を見た。

心臓の鼓動が激しくなる。
自分の心から、ある感情があふれ出てきた。

目が熱くなる。

言葉として今、伝える。


「お前は・・・俺のことを厄介モンとして嫌っとるかもしれへん・・・でも・・・でも俺は・・・」

「−!」




「この世で一番・・・和葉のことが好きや」

















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