スバルは家に帰っていた。
もう8時。風呂にも入り、食事も済ませていたスバルは暇だった。
「なんかないかな~」
『ウイルス狩り!』
「1人で行って来ていいよ?」
スバルはウォーロックの言葉を速攻で返す。
『上手くなったな、スバル』
「ありがとう、ウォーロック」
自分の部屋でくつろいでいたのだが、本は全て読んだ。ゲームももうクリアした。
「・・・・・ウォーロック、行かないの?」
『ああ、なんか別にどうでもよくなった気がしてな』
ウォーロックもつまらないらしい。
そんな時、メールの着信音が鳴る。
『ミソラからか?』
ハンターを見たらウォーロックの言うとおりだった。
「え~っと・・・・明後日来れるって」
『そうか・・・・・良かったな』
その瞬間、ウォーロックの頭上にヘビードーンが出現する。
『何で──────!!!?』
ウォーロック撃沈。またなにかあったのだろう。
「・・・・となると、明後日行くのは・・・・8人か」
8人か、そんな大人数でどこかに行くなんて初めてだ。
『楽しみなのか?』
なんとか復帰したウォーロックがスバルに聞いた。
「うん、楽しみだよ」
それは心の底から思っていることだ。
『・・・・戦いがあるかも知れねえぞ』
ウォーロックがいつもより低いトーンで言った。
「・・・・かもね」
なにか戦いがあるような気がした。
『まあ、今考えたってしょうがねえ。戦うなら勝つだけだね』
「そうだね。そのときは頼むよ、ウォーロック」
2人は、それから展望台に向かった。
眩い幾千もの星を見に───
「寒いな~」
少年は満天の夜空を見ていった。
『だろうな』
暑さの感じないウィザードに言われると少しむかつく。
「星、綺麗だな」
『そうだな』
綺麗な星は、これから起こることを知らないのか、ずっと輝いている。
「また、見れるかな」
少年の呟きは、誰にも聞こえずに消えていった。
「明後日か~」
ミソラは自分の家のベランダでそう呟いた。
『良かったじゃない、遊びに行けて』
当たり前だ。また楽しい休日が過ごせるのだから。
「うん、嬉しいよ・・・・・あの子とも、会えるかな」
『あれ、ミソラいつの間に乗り換え────』
「そういうんじゃないよ」
そう、そんなんじゃない。
「ただ、あの子なら───」
「これから起こることを全て知っていそうなんだよ」
ミソラの言葉は、その少年に伝わることなく、消えていった。
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