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  蒼き流星 作者:的中青矢
始まりの螺旋
第1話   日常
 雲ひとつないコダマタウン
 いつもと変わらない空。いつもと変わらない町並み。そしていつもと変わらない────

「うわっ、ウォーロック! なんで起こしてくれないんだよ、もう8時だよ!」

日常である。

『あぁ? だって起こしても起きなかったぜ?』

「だってじゃないよ! 遅刻しちゃうじゃないか! 遅刻したらウォーロックのせいだからね!」

自分が悪いのに人のせいにするスバルを尻目に、時間は刻々と過ぎていく。

いそいで服を着替えて、ハンターVGを持って、リビングに行く。

「おはよう、母さん」

「おはよう、スバル。今日も寝坊ね」

フフフと、あかねは笑う。

「そういえば、もう1年ね~。あなたが学校に通い始めたの」

1年前のスバルは、父親の大悟が事故でいなくなってしまったのがきっかけで、学校に行かなくなってし
まったのだ。そんなスバルは、今ではすっかり学校が好きになったようだ。それは母にとって嬉しいことこの上ない。

「そういえばスバル。前に聞いた質問の答えを聞いてなかったわね」

ふと、思い出したようにあかねが聞く。トーストを口に挟んだままスバルは硬直した。

「そろそろお母さんも知りたいんだけどな~。スバルの────」

「い、行ってきま~す」

さっきまでトーストを半分しか食べていなかったのに、一気に食べたらしい。よく喉に詰まらなかったものだ。

「そんなに知られたくなかったのね」

まあ年頃の男の子だから仕方がないか。

「帰ってきたら聞き出そう♪」

イタズラっぽくあかねは笑った。



ドアを勢いよく開ける。

「ご、ごめん、寝坊した」

「寝坊したじゃない! 今何分だと思っているの!」

朝からいきなり怒鳴られて、スバルは少し動揺したが、すぐさま時間を確認する。ハンターVGの時計を見てみると、8時15分だった。

「え、こんなに時間経ってたっけ?」

「スバル、俺でも今日は寝坊しなかったんだからよ~」

「勘弁してくださいよ」

ゴンタ、キザマロの順で言われる。あの遅刻魔のゴンタでさえ寝坊しなかったのだ。まあスバルも遅刻魔なのだが。

「いいから行くわよ! ほら、ダッシュ!」

そして4人は学校への道を走っていった。いつもと変わらない日常だ。
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