『・・・・・おまえは?』
「おまえには名乗っておくべきか」
剣士は言った。
「俺の名前はシルバー・ウィンドだ」
『・・・銀色の風?おかしな名前だね』
アサルトが嘲笑した。
「まあな」
『アサルト・・・・おまえも俺を覚えてないのか?』
剣士のウィザードは実体化する。
『誰?きみ、初対面なのに、勘違いしてない?』
『・・・・・・』
「まあまあ、おまえは俺が倒すから」
剣士は言った。それは絶対的自信からくる言葉だった。
『・・・・いきなり出てきて、ふざけないでくれる?僕は急いでるんだ』
アサルトが2丁の銃を構える。そして電流を溜める。
『消えろ!ライトニングイーグル!』
黄色い鷲は、シルバー・ウィンドに向かって飛んでいく。シルバー・ウィンドは避けもせず、ただ立っていた。そして、直撃した。
『ざまあみろ!じゃあ先に─────』
「なに寝言ってんの?」
攻撃を受けたというのに、シルバー・ウィンドはスバルのときと同じで、無傷であった。
『な!馬鹿な!』
「電気ってのはな、空気より真空のほうが通りやすいんだ。俺の周りは真空状態なんだ。これで電流は俺に当たらず周囲に分散されていく」
『でも、弾丸を撃って─────』
「そしてもう1つ、俺の周りには風の刃がうずまいてる。それで弾丸を粉々にしたんだよ」
シルバー・ウィンドは説明したが、アサルトが理解するのは少し遅い。
『・・・・・そんなことが・・・』
「じゃあ俺の番ね」
シルバー・ウィンドは居合いの構えでアサルトに向かって飛んだ。
『くっ、ジェノサイドサンダー!』
しかしそれは、シルバー・ウィンドに少しのダメージも与えない。
シルバー・ウィンドの刀に周囲の風が集まっていく。
「五の型 風魔烈風刃」
一瞬で5度斬り裂き、なおかつ風の刃がアサルトを斬る。
「ぐわああああああああああ!」
「この世界の礎となってくれ、アサルト」
シルバー・ウィンドはアサルトに最後の言葉を言った。
デリートされながら、アサルトは全てを理解する。
『・・・おまえは!・・・・そしてあいつは・・・・』
そしてアサルトはデリートされた。残留電波も残らずに、きれいに。
『・・・・・・・これでまた1人減ったな・・・・・』
「・・・・ああ。これが運命、か」
シルバー・ウィンドは悲しそうに言った。
『・・・・残念なことに、招いていない客が来たぜ』
その言葉とともに4体の電波体が現れる。ミソラ、ツカサ、ジャック、ゴンタである。
「誰だおまえは!」
ジャックがシルバー・ウィンドに言った。
そしてもう1人の電波体がやってくる。
『・・・・やっぱりコイツ、周波数がねえ』
やってきたのはスバルだった。
「・・・・またやられたいのか?」
「次は、勝つ!」
スバルは剣を構える。
「・・・・・おい、そこのあんた」
シルバー・ウィンドはミソラに話しかけた。
「清火寺はどうなった?」
「え?・・・・・・・えーっと、周りの木が焼けちゃって・・・・」
「じゃあ行かないとな」
そしてシルバー・ウィンドはまた周波数変換で消えた。
「な!逃げやがった」
ジャックが悔しそうに言う。
「なんでミソラちゃん言っちゃったんだ?」
ゴンタがミソラに聞いた。
「な、なんかあの人、悪い人じゃない気がして・・・・・」
ミソラが話しにくそうに言った。
「スバル、おまえはあいつにやられたのか?」
ジャックがスバルに聞く。
「・・・・うん」
「やっぱ悪い奴じゃんか~!んじゃ行こうぜ!清火寺に!」
5人は清火寺に向かった。
「どこだ?」
清火寺に着いたものの、シルバー・ウィンドがどこにいるか分からなかった。
「クソ~、どこにもいねえ~」
スバルは焼け野原になったところを見る。清火寺には被害がなかったものの、その周辺の木々は燃えてしまった。
「・・・ごめんね、スバル君」
「しょうがないよ、ミソラちゃん達はがんばってくれたよ」
スバルは言った。来年の春に桜を見にここに来たかったが、木々は焼けてしまったので、もう見れない。
その時、焼け野原になったところから、一斉に芽が出た。それはぐんぐん伸びていき、やがて木になった。
「「え?」」
そして木々は生長していき、やがて焼ける前の大木になった。
「なんなんだ、これ」
みんなはただ呆然としてそれを見ていた。そして、木々は桜に変わっていった。
「・・・すごい!」
ミソラは声を上げた。
桜は風に揺られ、散っていく。
「おい、アンタ、今すぐこっち来い!・・・理由は来れば分かるから!」
ジャックはルナとキザマロに連絡をした。
夏に散る桜は、輝いていて、とても美しかった。
「綺麗だね、ミソラちゃん」
「うん、これで来年は来なくていいね」
ミソラはそう言った。
「・・・・・来年も来ない?ここに」
スバルはミソラに言った。
「・・・・・スバル君がそういうなら、私は行くよ」
2人は桜から緑葉に変わるまで、桜を見届けた。
桜、咲きましたね~。現実で見たかったな~。
どうでしたか?これで旅行編は終わりで~す。予定よりも長かったです。
そして新しい章に入りマ~ス。こちらも楽しみにしててください。
動き出す新たな人物、裏に潜む影。そして謎のバトルカード。これが次の章のキーワードになります。
ではでは、感想等、よろしくお願いしマ~ス!
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