「まず私からね」
ヨイリー博士から、ということは他に話す人がいるのだろう。今会議に出席しているのは、長官、ヨイリー、大悟、スバル、ミソラ、ウォーロックmハープだけだ。他にも来るらしいのだが、来る気配はない。
「スバル君のエグゼノイズのことよ。これは200年前のネットナビ、ロックマンエグゼのノイズチェンジだと分かったわ」
それはメールにも添付されていた情報だった。スバル以外は驚いている人もいたが、すぐに落ち着きを取り戻す。
「そして驚くことに、それはエグゼの戦いの記憶だと分かったわ」
「記憶・・・ですか」
大悟が言う。信じられないといった顔だ。
「ええ、前にも言ったとおり、ノイズチェンジは、ウォーロックちゃんの周波数と共鳴してできるものなの」
『ああ、だが俺の周波数自体が変わっちまったんだぜ?そんなことありえるのか?』
「これは極めて稀なことよ。そしてこのノイズを使っている間は、スバルちゃんだけに、疲れ、ダメージがあるわ」
「どうしてですか?」
「エグゼは元々人間だったの。それを人格データに変換してできたナビなの。同じ人間だからダメージがスバルちゃんだけにあるんだと思うわ」
「じゃあ、あのソウルユニゾンってなんですか?」
今まで黙っていたミソラが聞いた。
「さっきも言ったとおり、エグゼノイズは記憶よ。エグゼも過去にソウルユニゾンを使ったことがあるのよ。それがウォーロックちゃんと共鳴することにより、できるようになったのよ。もちろんこれ以外にも変身することもできるわ。けど・・・・・」
「けど?」
「経験が必要なのよ。エグゼの記憶も完璧じゃないから、覚醒させなきゃいけないのよ。言い換えれば、忘れていた物を思い出させなきゃいけないってことね」
ようするに僕は経験不足らしい。それもそうかエグゼは6回だけど、僕は3回しか救っていないのだ。
「私からは以上よ。長官、お願いします」
「分かった。」
長官は咳払いし
「私からは、新しい遊撃隊メンバーの紹介をしたい。入ってくれ」
スバル達が入ってきたのは違うドアから、新しい仲間は入ってきた。
「暁さん?ジャック?クインティア先生!・・・ツカサ君!」
続々と入ってくるかつての仲間と敵。こんな日が来るとは夢にも思わなかった。
「よう、スバル。元気にしてたか?」
「暁さんこそ!たしかジョーカーの自爆に巻き込まれたんじゃ────」
「その話はあとな、スバル」
「では、新しく入ったみんなに、ハンターを渡すよ」
そのハンターの中には、ジャックにはコーヴァス。クインティアにはヴァルゴ。暁にはアシッドが入っていた。みんな思い思いのことを話す。
「私からは以上だ。私はこれから出かけなくてはいけないので、暁君。あとは任せたぞ」
「ハイ、長官!」
それを満足そうに聞いて、長官は退室した。
「じゃあ、俺からは、このごろ現れた敵組織のことだ」
みんながしんとなって聞く。
「まず、奴らの組織の名前は分かっていない。目的もよく分からない。分かっているのは、スバルの力を引き出したいということだけ」
不明な点が多すぎる。なぜ自分の力を引き出したいのだろうか。
「次に規模だが、そこまで大きくないと推定される。せいぜい7人くらいだろう」
「なんでそんなことがわかるんですか?」
「それは、・・・まだ推測に過ぎないから、あまり話したくないんだ。すまない」
「・・・・・・」
話したくない理由が分からない。なにを隠しておきたいんだろう。
「他になにか分かることがあるか?スバル」
「え、え~と、これも推測なんですが、もしかして敵は過去に存在してたんじゃないかな~って」
「・・・は?」
みんなが唖然とする。
「スバル、どうしてそう思うんだ?」
暁は念のため聞いておいた。
「なんか、戦いの途中で閃いたってゆうか・・・・すみません、今の忘れてください」
みんなの視線が痛い。
「じゃあ、今日の会議は終わり。解散」
それと同時にみんなが帰っていく。
「ヨイリー博士、ちょっといいですか?」
「なあに?スバルちゃん」
「その、相手の電波体が僕に渡したんですよ」
「・・・これを?」
コク と頷く。
「分かったわ。調べておくわ」
「ありとうございます」
「帰り道気をつけなさいよ。あと、ちゃんと守ってあげなさいよ?」
「・・・はい?」
よく分からなかったが、スバルはウェーブライナーに足を運んだ。そんなスバルをヨイリーはやさしく見ている。
「博士、言わなくてよかったんですよね?」
暁はヨイリーに尋ねる。
「ええ、あれは士気に関わることだわ・・・・・」
「それにスバルの変身、あれは悪い方向に行けば」
「彼や他の子たちも巻き込むわね。闇は克服できても、エグゼの最後の変身は・・・・」
「ヤバイですね・・・」
「スバル君が暴走しないように頼むわよ、シドウちゃん」
「・・・ハイ」
紅に染まる空を、ヨイリーは悲しそうに見つめた。
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