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  蒼き流星 作者:的中青矢
憎しみに燃える漆黒の鎌
第127話 前夜
「……いよいよ明日か」

暁はポツリと呟いた。ヘイトからの宣言により場所と時刻が報じられたのがつい昨日だ。

『ええ、明日でようやく終わるそうです』

アシッドも静かにそう呟いた。一ヶ月かかった戦いもようやく終わるのだ。覇神の話では全てが丸く収まる可能性が高いそうだ。なぜそんな曖昧なのかというと、それは覇神にすら最後が分からないそうだ。最初その言葉が分からなかったが、相手も分からないのだから何もいえない。

「物語の終わりは新たな物語の始まり、ってどういう意味だろうな?」

覇神が呟いていた言葉だ。小さくて聞き取れなかったが、たしかにそういっていたのだろう。

『彼らの目的も曖昧であり、さらに何故彼らが動くのかも分からないので何とも言えません。ただ、彼らは信用できると思います』

絶対ではないですが、とアシッドは付け足した。アシッドに未来を見る力など無いのだから仕方ないのだろう。

「結局、全部曖昧に終わってしまうのかもな」

謎が多すぎる。それを無視して終わりを迎えようとしているのだ。何か釈然としない。暁はある程度知っているのだが、それでも分からないことがある。映画で言うならはじめの十分くらいした内容が分からなくて続きが気になるのに打ち切られた感じだ。

「だけど、それでも明日戦わなきゃいけないんだよな……」

謎が解決しようが解決しまいが関係ないのだ。やるべきことはやる、それが脇役エースの仕事なのだから。他のことは主役スバルがやってくれるはずだ。

『何があろうとも事件を終わらせるのが私達の仕事だから当然です。それに……』

「それに?」

『世界というのは、結局全てが丸く収まるんですよ。善くも悪くも』
















「疲れた……」

スバルはそういってベッドに倒れこんだ。昨日と今日を使って二重究極変身デュアルファイナライズの練習をしていて体がヘトヘトなのだ。

「というか体がなれないな……」

『まったくだ……』

ウォーロックも疲労を伴うためにウォーロックも疲れているのだ。前まではエグゼPGMのおかげで痛みも無かったのだが、そのとき味わっていなかったので今は少しの攻撃でも痛いと感じてしまうようになってしまっているのだ。

「でも、これで明日なんとかなるね……」

何かの大会でもそうだが、前日に運動しないのは帰って悪影響なのだ。疲れるくらい運動するのが丁度いいのだ。もちろん疲れすぎても悪影響だが。スバルは丁度良く運動しただろう。

「明日で全てが終わるんだから、がんばらなきゃ」

明日が最終決戦になるのだろう。相手もその気なのだから尚更だ。

『……あんまり無理するなよ』

「少しくらい無理しなきゃ駄目だと思うけど」

『まあ、そうだけどな。周りが居ることは覚えておけよ?』

人間は弱い、だから集団で過ごす。良くも悪くもそれは変わりがない。そこが人間の長所とも取れる。一人では何も出来ない、集団だからこそできることがあるのだ。今回もそうだろう、たった一人では絶対勝てない。スバルはそれを忘れかけていた。

「うん、ありがとう……」

けれど、いやだからこそスバルは一人でもがんばらなければいけないのだ。他の人が傷つかぬよう、世界を滅ぼされぬように。























運命は決まっている。



一つの世界に一つしか存在しない。



たった一つの未来を掛けて、血を流す。



元々決まっている未来をかけて、無駄な足掻きをする────


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