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  蒼き流星 作者:的中青矢
呪われた灼熱の杖
第89話  問題
『んあ?』

やっとのことで作業が終わったゲイルは疑問の声を上げる。

「……どうした?」

まだ滅茶苦茶暗いカイは暗いまなざしでゲイルを見た。

『……魚がかかったらしいな』

「というと?」

声が低すぎるカイだが、一応の興味を持ったらしく少し眼に光がある。

『ヘイトが出てきた』

「……馬鹿だな」

その言葉を聞いてカイはまたゲイルから視線を逸らした。

『のこのこ出てきたよ、本当に。馬鹿だな。まあ、そのほうが仕事ははかどりやすいし、なによりこっちの正体がばれているんだからな』

「ばらさないようにしてたのに……」

『だから暗いって! ……でだな、オペレーターの正体も判明したぜ』

「へぇ~、そうなんだ」

『少しくらい興味持って欲しいな』

あまりに興味が無いのに話す気にはなれない。けれどそれは否定された。

「持ってるから早くしろ」

『自分で見ろ』

そういってハンターを投げた。片手で見事にキャッチして即座に位置を確認する。

「……予想通り過ぎる問題ほどつまらないのはないな」

『なんだそりゃ』

「算数の問題で1+1は? って聞かれるのと同じくらい退屈だってこと」

『そう落胆するなよ。おまえの勘が当たって嬉しいことじゃねえか』

「どこが? もう少し面白くなって欲しかったよ」

全てに残念に思うような溜め息と共に言い放つカイは、さながら中年男性っぽかった。

『そんなのに面白さを追求するな。で、あと世話焼き・・・・も来たぜ』

「……ふざけんな、邪魔すんじゃねえ」

『俺に言われても困るけどな』

ツッコミは虚しくカイにスルーされた。そんなの知らない、といった感じだ。

『……ってかあいつよく遠いのに来たな。どんだけ約束守る奴なんだよ』

「その約束俺知らないし」

どうでもいいどうもでいい、とカイは会話を打ち切った。

(会話を一方的に打ち切られるのって悲しんだよな……)

人の負の感情とは凄く、近くにそんな人がいればその人も暗くなる。今現在のゲイルもそうだ。

(まあいいか、あとは頼むわ。……英雄えいゆうさん)



















『スバル、治まったか?』

「うん、なんとか……なんだったんだろ、さっきの」

人の感情というものが凝縮されて体内に入ってくる、そんなこと今までに体験したことの無いことだ。それに、人の闇というのは深い。ジャックでも例外ではない。それを体が拒絶してスバルは吐いてしまったのだ。

『ジャックの憎しみみたいんだろ?』

「そうだけど……他の人のも混ざってたんだ。もっと他の、今もまだある憎しみみたいなんだ……」

スバルは怯えていた。改めて、人の心の闇というのを直接体験したのだから無理は無いだろう。それほど、メテオGのときでのジャックの憎しみはすさまじかった。

そして、今まだある憎しみ。それがスバルに対してのものだとは、直感で分かった。たかが直感だが、それでもスバルには自信があった。

『とにかく、今日はもう寝ろ。そのほうがいい』

「ありがとう、ウォーロック……」

そういってスバルはベッドに寝込んだ。そんなスバルを、ウォーロックは不安げに見つめている。

『あの輪っか……とんでもねえ強さを感じた』

ジャックの究極変身ファイナライズ時での攻撃に対しても一切傷がつかず、そして衝撃波を放った謎の物質。そしてあれは敵のものなのか、疑問は疑問を呼び、答えを導き出さない。

『憎しみはあの輪っかが入れたのか?……それとも、もっとべつのやつが…………』

いつまで出ない答えを考えても、時間が過ぎるだけであった。


















「キング、仕事ははかどってる?」

気を利かしてコーヒーを研究室に持っていくヨイリー。研究室にはキングがパソコンと睨めっこしており、ただならぬ空気がそこに充満していた。

「ヨイリー博士……順調といったら順調だよ。ただ、少し問題があってね。2つの能力を最大限に発揮できないんだ」

キングの顔は冷静で、それでいて意欲的だった。ヨイリーが知っていたキングとは全くの別人と言ってもいいほど、違っている。

「なるほどね……たしかにそこは難しいわね」

それに同感したようにパソコンを覗き込む。その画面をみたヨイリーは少し顔を険しくした。

「これが今の限界かしら? あなたならもう少しいけそうだけど……」

「いや、これはまだ上がる。けど、今のノイズ率ではこれが限界なのだよ」

コーヒーを口に入れ、キングは言った。今のノイズ率、ジャックの報告だと発生しているノイズはどこか・・・に消えているらしい。そして今キングが作っているのにはノイズが必要不可欠。

「『ガイア』はなにをしようとしているのかしら……」

「『ガイア』がノイズを集めているというのか? それは考えにくいと思うが……」

その言葉を聞いてヨイリーはキングの顔を見つめる。

「あなた、やっぱり知っているの?」

「おっと、口が滑ってしまったな。もし君が私の自爆装置を取り出してくれたら、教えてあげてもいいがね」

自爆装置、これはキングに対する唯一の脅迫である。これがあればキングは下手なことは出来ず、もしそれを取り除こうとするならば自動的に自爆するようにも作られている。つまり、キングはWAXAの言うことを聞かなければいけない。けれど、それだけキングが勝手に自爆してしまう可能性が高いので、報酬があるというわけだ。

「それは……無理だわ」

「だろうね、だったら聞かないで欲しいな。おっと、脅迫しても聞く気はない」

分かってる、とヨイリーは言った。キングも馬鹿ではない。自分が必要とされているから自爆する確率は低いと思っている。

(もしノイズを集めているのなら、『ガイア』はPGMプログラムを持っていると考えていい。けれどそれを作れる奴などいないはず……誰かが裏で糸を引いているな)


















(ヘイト……君も姿を現したね)

そう、呟いた。

(やはり、きみはスバル君に憎しみを入れた。そして彼女でもそれを取り出すことは出来なかった。それほどの憎しみを持つ人をオペレーターに選んだんだね)

誰にも伝えられないこの言葉を、ただ呟く。

(けれど……ウィンドがこちらにはいる。彼の憎しみは君の力になるけれど、それでも君は敵わない)

絶対的自信に溢れた声。

(もう、君は逃げられない。スバル君も逃げられない。僕も逃げられない。ここで、僕達の決着を付けよう)
テスト終わったらゴッドイーターをがんばります。ちなみにこちらを優先しますのでご安心を。「神殺し」もそろそろ更新します。

それとゴッドイータークリア次第小説書くのでよろしくお願いします。

テスト前だけどがんばります!土日も更新しませんけど、要望などありましたらよろしくお願いします。なんでもOKなので。

感想待ってマ~ス


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