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異世界に転生したら村八分にされた 作者:狐谷まどか

第9章 内政の季節が到来です

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書籍化謝恩SS 第1弾 ッヨイさまの魔法教室

出版が目前に迫ってまいりましたので、感謝の気持ちを込めて番外編です!

※ 時系列は第2章の「40 バジリスクを狩る者たち」の直前の閑話になります。
「どれぇ! 今日はッヨイが先生になって、どれぇと一緒に魔法のお勉強をしたいと思いますっ。まずはッヨイが簡単な魔法についてお話をするので、その後は一緒に初級魔法をやってみましょう!」

 俺の名は吉田修太、三三歳。
 夢の中でご主人さまと一緒にお勉強をする奴隷である。

 今日はバジリスク討伐を前にして、このファンタジー世界における魔法がどういうものなのか、おりこうさんようじょのッヨイさまから、レクチャーを受ける事になっていた。

「何がおっぱじまるんだよ?」
「ッヨイがシューターに魔法の基礎を教えるらしいわよ。教えるって言っても魔法の習得には時間がかかるものだから、さわりだけやって見せるって事じゃないかしら?」
「おさわりだけか。シューターは覚えが悪いヤツだからな。どうせおさわりだけなら何も出来やしないぜ。まあ見てな」

 ちなみにお勉強会が開かれているッヨイさまの邸宅の居間では、聖少女の雁木マリと黄色い蛮族のニシカさんが、お勉強中のご主人さまとその奴隷を観察している姿が見えた。
 ニシカさんのあの顔は、明らかに状況を面白がっているものだぜ。

「どれぇ、誰に向かって話しかけているのですかぁ? よそ見をする生徒は悪い子なのです!」
「な、何でもありませんッヨイ先生。さあお話を続けてください!」

 俺に向かって精一杯、先生を気取って見せるッヨイさまきゃわわ。

「ではまず、魔力とは何なのかを説明するのです。魔法を使うためには魔力が必要なのですが、ばんぶつにはどんなものにも、魔力が備わっているのです」
「なるほど」
「例えッばッヨイの体にも、魔力が備わっているのです。ッヨイは自分の体にある魔力を転換して、魔法をはつどーさせるのです。魔力はこうして体に触れて、実際に体感する事ができるので、さわってみればいいのです。はいどーぞ!」
「えっ触っるんですか?」

 いやちょっと、さすがにようじょのお胸を堂々と触るのには、大人として遠慮が働く。
 部屋の片隅で雁木マリとニシカさんも見ているからな……

ッヨイさま「触らないと、実際に魔力がどういうものなのか伝わらないのです。魔力の存在を信じないひとに、魔法は使えないのです。触って感じて、さあどうぞ!」

 これも魔法が何たるか、魔力とは何かを知るために必要な事なのだ。
 お勉強であって、決していかがわしい行為ではないのだと自分に言い聞かせる吉宗であった。

「感じる?! ではちょっと遠慮して、失礼します……おおっ!」
「体の中にある魔力を意識して、こうして練り上げていくと、体がポワポワしてくるのです。どうですかどれぇ? ヨイのお胸が温かくなっているのが感じられませんか?」
「感じます。感じられます。胸のあたりが、体の芯から熱く込み上げてくる波動のようなものが……これが魔力か?!」
「そうなのです。これが魔力なのです!」

 エッヘン!

「すごいですッヨイさま。魔力ってこんなに温かいものなのですね!」
「では実際に魔法を使って見せるので、魔力の流れがどうなるのか見てください」
「わ、わかりました。お願いします先生」
「ではどれぇは、あそこの鉢植えを注目してください」

「フィジカル・マジカル・どっかーん!」

 するとどうでしょう。
 鉢植えで育てられていた名前も知らない植木のたわわな果実が、風もないのによく揺れた。
 熟れた果実はガサゴソと音を立てて、そのままボトリと落ちるではないか!

「すごい! 魔法だ! しかも魔法を使った瞬間にッヨイさまのささやかなお胸が急速に冷却されていくのがわかる。体の火照りが一瞬にして消えた?!」
「なのです。魔法を使えば、体の中で練り上げた魔力が瞬間的にしょうしつするのです!」

「あれは風の魔法ね。初歩中の初歩だわ」
「オレ様ならアレぐらいならわけないぜッ」
「あなたは風魔法ならッヨイ以上に強力なものが使えるんだから当然でしょ」
「当然だぜ。だがシューターには、アレだってむつかしいんじゃねえのか。ん?」
「まあね」

 居間のソファに腰かけた仲間たちに小馬鹿にされてちょっと悔しい。
 でも初心者に魔法がすぐ使えるとも思えない……

「大丈夫なのですどれぇ! ッヨイが魔力を練り上げるので、その魔力を使って同じことをやってみましょう!」
「えっ、いきなり本番ですか?!」
「おててを繋いでおくので、ッヨイの魔法をどれぇに流します。どれぇはただ、風の魔法をイメージしながら呪文を唱えてみましょう。はい、これが魔法の発動体に使うグリモワールなのです!」
「お、おもっ。意外と魔導書って重いんですね……。呪文は何と唱えればいいでしょうかッヨイ先生?」
「ッヨイと一緒に発音してみましょう。せーの、」

「フィジカル・マジカル・ぷるりんぱ!」
「ふぃ、フィジカル・マジカル・ぷりんぷりん?! やべ、間違えた……」

 ボヨヨン、ボヨヨン。

 するとどうでしょう。
 居間の隅で偉そうに参観していたニシカさんのたわわなお胸が、風もないのによく揺れた。
 熟れた果実は上下に激しく、最後にはブラウスのボタンを引きちぎる勢いで、むしろ引きちぎれて爆乳爆裂大サービスだぜ。

「いいね!」
「いいねじゃねえ手前ぇこのやろう、わざとやってんじゃねえだろな!」
「違います、誤解です、不可抗力です! これはたまたま……そう、たまたまっ」
「魔法が使えねえとか言いながら、何でピンポイントでオレ様の胸だけ狙ってるんだよ」
「……おげぇ苦しい、だってマリの胸は断崖絶壁じゃないですか。揺れるわけがねぇ……」
「何ですって?! もう一度言ってみなさい、お前絶対わざとやったわね?! 二度とそんな口がきけない様に、お前の魂を異世界に旅立たせてやるわ!!」

 初めての魔法発動は、ッヨイさまの補助もあって大成功に終わった。
 ただしその結果は大惨事である。
 用法要領を守り、魔法は正しく使いましょう。

「これが魔法なのですどれえ。後でちゃんと復習しておくとよいのです。わかりましたか?」
「はい先生……てか復讐されてるので、ふたりを止めてくださいッヨイさま!」
おかげさまをもちまして書籍化作業が昨夜、責了の運びになりました!

『異世界に転生したら全裸にされた』は来月12月10日より順次、全国書店の本棚に並びます。
書店でお見かけした際は感想欄に「見かけたよー」とお声掛けくだされば幸甚です。

これからもWEB版『異世界ん転生したら村八分にされた」をよろしくお願いします!


※ 犬魔人さんが素敵なファンアートCG動画を作成してくださいました。pixivアカウントをお持ちの方は要チェックです! 
☛http://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=59845665
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