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異世界に転生したら村八分にされた 作者:狐谷まどか

第9章 内政の季節が到来です

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293 枯れるまで絡める手 1

 秋を迎えてブルカとの戦争が一旦の落ち着きを見せると、様々な問題が噴出しはじめた。
 例えばモエキーおねえさんから提出されていた報告書には、この様な要件がツラツラと書かれていたのである。

「今年の農作物の収穫が一通り完了するので、そろそろ徴税官を任命して貢納の確定を実施しなければ国王への上納が間に合わない? ようするに確定申告しましょうねって事かな……」

 いわゆる年貢の納め時がやってきたという事だろうか。
 十月末と言えば、このファンタジー世界では最後の収穫期を迎えたシーズンだ。十一月になれば気温は一層冷え込む事になって俺たちが常食しているイモの他、ラッカセイなどがこの時期に畑からとれるらしい。
 してみるとこの年の各品目の収穫高が確定されるわけで、それを集落単位で申告するのもこの時期というわけである。

 報告書の続きにはこう書かれていた。
 彼女の母親である御用商人のカレキーおばさんから、自分の商会を使って貢納された穀類を売買して換金化しなければならないので、早くその品目と税収のリストを寄越せと言ってきた次第だ。
 それだけではどうしていいのか俺にはわからないので、改めて麻紙の書類に視線を落とすと、

「アレクサンドロシアちゃんは何と言ってきてるのだ」
「徴税官を指名して、直ちに税収調査票を作成せよと仰っておいでですねご主人さま」
「またこれだよ。面倒くさい事はぜんぶ部下任せだ、俺の奥さんは……」

 眼を通しておく様にと言われたリストの端々には、癖の強い文字の先端が尖った文章が小さく書き連ねられている。
 女領主の性格そのものが反映されたメモに苦笑を浮かべながら、ついでにその上に書かれた別のメモも確認した。

「このかわいらしい文字はッヨイさまのものだな。外征の事はやぎゅうに、内政はどれぇに相談するとよいのです……」
「急速に支配領域を広げたアレクサンドロシア奥さまにとっては、一手に領内をご差配なさる事は無理な相談ですからね。夫であり、腹心であるご主人さまに頼るのは当然の事でしょう」

 報告書を見て頭を抱えていた俺の側に燭台を近づけて、男装の麗人は無慈悲な事を言った。

「今までウチの領主奥さんはどうしていたんだろう?」
「通常ですと、ひとつの村を支配する領主が直接、出納当番をしている村の幹部に命じて各集落単位で貢納を命じます。年間の収穫量から納税の額をこの時期に通告するわけですね。トウモロコシや夏麦、イモといった秋には年間を通してひとびとの口に運ばれる重要な食物が収穫されます」
「大きな街を支配しているご領主さまや、複数の村を支配している場合はどうなるのだ?」
「セレスタの例で申しますと、周辺集落の蔵を預かる出納当番の豪農の元に、官吏から持ち回りで任命された徴税官を送る様な手はずになっていました。代官のおかれた村であれば、その者が徴税を実施して領主の派遣した徴税官に税収調査票を提出しております」

 アレクサンドロシアちゃんの支配するサルワタ領邦の場合はどうか。
 その領域は北にミノタウロスが生活する野牛の居留地があり、サルワタの森の開拓村と、これにゴルゴライやスルーヌの村が加わった。
 クワズの森の開拓村と、ラメエお嬢さまの治めるオホオの村は直接統治しているわけではないから除外する。
 除外すると俺の中で結論付けたところで、書類に見落としがあった事を発見した。

「わらわの領地経営によって得られた税収を一元管理しなければ、築城権行使税の支払い義務が滞る事になる。どういう事だベローチュ?」
「恐らくこれが、ゴルゴライに市壁を設けた事に対する国王への納税義務でしょう。ええと、国王への貢納額は……」
「金貨一〇〇〇枚! 戦時中でただでさえ戦費がかさんでいるときに、とんでもない額じゃないか?!」
「恐らくそういう事もありますので、御用商人のカレキーウォールズが意見具申して来たという事でしょうご主人さま」

 ちなみに俺の奴隷としての資産価値は、当時金貨二〇枚足らずだった。

「これ絶対、金貨というのはオルコス五世さんの方だよね? オレンジハゲの方じゃないよね?」
「…………」

 返事がない、ただのシカトの様だ。
 ブルカ金貨とオルコス金貨の相場はそれこそカレキーおばさんに聞かなければ詳しいことはわからないが、両替商で訪れた時の事を思い出すと、だいたい二倍以上の開きがあったはずだ。
 だが辺境で主に流通しているのはブルカ辺境伯金貨の方で、現在この金貨を鋳造したブルカ辺境伯(オレンジハゲ)は、絶賛この辺境で戦争をおっぱじめた上に戦争捕虜になった。

「その点を考慮しますと、現在のブルカ辺境伯金貨の貨幣価値は急速に下落していると見るべきでしょう。恐らく現時点でブルカ伯金貨はオルコス金貨と三倍以上、五倍の開きがあるかと」
「つまり単純に見積もってブルカ伯金貨を五〇〇〇枚相当要しなければならんのか。国王に上納金治めるのっていつよ?!」
「年始ですね、ご主人さま。早く手を打たないと、その頃にはさらに貨幣価値が下落している可能性があります」
「…………」

 知らないうちに辺境は、貧困地帯になってしまったのか?!
 ジンバブエドルも真っ青な現実が差し迫っていたなんて、知らなかったそんなの。

「どうしてこんな事になってるの?!」
「金貨をいつぶして含有量をいじっているのが露見したのか、あるいは貨幣鋳造権を有する保証者たるブルカ辺境伯の敗戦続きが理由でしょう。硬貨というものは実際価値にプラスされて、輸送料や社会的信用もそのコインに付加されるものですから」
「……ベローチュくん、何とかしたまえ」
「これから自分が新市街の路地裏で、客取りをするというのはどうでしょうか? 支払いはすべてオルコス五世金貨乃至、本土で流通している貨幣のみで相手すると言えばよろしいでしょう」

 微笑を浮かべた男装の麗人が、とんでもないことを口にしやがった。
 そんな事を愛人にさせるわけないだろ?!
 いやカサンドラの主催する家族会議で何事も大切な順番が回ってきたのだから、もはや愛人とは言わず奥さんでいいのか。

「奥さんなら、尚更そんな事をさせるわけにはいかない!」
「ありがとうございます、ありがとうございます。自分は愛人ではなく妻としてご主人さまにただいま認められました。とても幸福です!」

 ハメられたのか?!
 何だか俺が時々口癖でするような感謝の言葉を並べたところで、ズイと俺に顔を近づけて来るベローチュである。
 ち、近いよ吐息が甘い。あと巨胸がデカい!

「ハメたのはご主人さまのほうですよ、うふっ」
「と、とにかくこの件は大至急手配をしなければいけないねっ」
「それでしたら明日にでもクレメンスをお呼び付けください。あの者は村の幹部をやっていたというので出納当番についてや徴税官の在り方などに詳しいでしょう。その上でご家中の者に徴税官を任命して、方々に向かわせるのがよろしいかと存じます」

 そっと俺の太ももに手を伸ばしながらも、キリリとした表情で朗々と具体案を述べてくれる。
 うっ……
 俺はこの褐色娘に弱味をニギニギされている。
 俺に忠実なのか俺をからかって遊んでいるのかわからないな褐色奴隷は。頼もしいのは確かだが、身を預ければ預けるほど身の危険を感じた。

「くっ、わかった。スルーヌとオホオの両村についてはどうするればいい?」
「アレクサンドロシア奥さまより、領地経営は一元管理するとの走り書きがありました。オホオの村については夫と妻は互いに代理人となりうる理論に従えば、これは一元管理の徴税対象となりうると思います」
「本当かよ、ジイさんに相談してからじゃないと、ヤバいんじゃないの……」
「ヤバくはありません。そろそろヤバいのはご主人さまの方では?」

 ある意味で立場に窮している事は事実だ。
 国王への送金方法がどうなっているのかわからないが、税金滞納したらどうなるんだろうね。
 ブルカ伯の弾劾状を送っている俺たちの立場が悪くなるという事はあるかもしれないし、アレクサンドロシアちゃんの台頭を王都中央の宮廷が問題視する可能性があるかもしれない。

「むしろ、スルーヌについては直接統治が及んでいるわけではないので、戦地のエクセルパーク卿に書簡を出してご相談されるのがよろしいかと。ここで内政に失敗すれば、辺境不敗と名を挙げておられたご主人さまの功績が地に落ちてしまいます」

 ブルカ辺境伯金貨と同じように。
 それは困る。いや俺の名声が落ちようがどうでもいいけど、いっぱいいる奥さんを食わせていかないといけない立場なので、収入が途絶えるのは困る。
 必死で頑張るしかないじゃないか!

「お、俺はね、たくさんの部下を抱えてお仕事をしたことがない人間なんだよ。アレクサンドロシアちゃんもすべてを自分で出来るわけではないから俺にこうして相談している。俺も、何でもできる人間というわけではない」
「心得ております。ご領主さまの伴侶という事は、これすなわちご領主さまの代理人であり、その命令はご領主さまの命令と同じです。ご主人さまの命令であればご家中のみなも快く受け入れるでしょう」
「な、なので俺はそれが出来る人間に頼る事にするよ」
「それがよろしゅうございます。自分もご主人さまの片腕として、ご奉仕させていただいている所存です。うふふ」
「お手柔らかに……」

     ◆

 諸侯や家中から噴出している陳情や相談の類は、まだまだそんなものではなかった。
 マタンギの領主であるデルテ夫妻が、領主館にある俺の執務室を訪れたのは翌日午前の遅い時間である。

「作戦会議の場では大きな事を口にしたものだが、ちと困った事になりましてな」
「あなた、思い切って閣下にお話しすると先ほどは仰っていたではないですか……」
「わかっている。お前は黙っていろ」

 ソワソワとした態度で夫婦そろっての来訪だったから俺はビックしたけれども、ひとまずは執務机とソファしか置かれていない小さな部屋に招き入れる事にする。

「……家中の恥を晒す様で、余り大っぴらには言えた事ではないのだが。俺の軍勢はしばらくアテに出来ないものと思っていただきたい。冬季作戦の際には員数外として扱っていただきたいぐらいだ」

 どうも要領のつかめない風で、ソファの対面に座ったデルテ騎士爵が俺を見返してくる。
 もっとも苛烈だった平原部での決戦を終えて、両軍ともに多数の被害を出した後であるから、しばらく大規模な軍勢同士がぶつかり合う類の会戦は起きないだろう。
 そうすれば領軍の単体で見ればモノの数ではない様な小勢のデルテ隊は、別に員数外扱いをしたところでも問題はない。

 しかし決戦志向の主戦派領主だったデルテ騎士爵がこの変わりようなのには正直驚きである。
 ニコニコした態度で食堂からお茶のセットを運んでくれたタンヌダルクちゃんは、そんなデルテ夫婦の姿を見て何かを思いついた様だった。

「ははあ、わたしわかっちゃいましたようご主人さま。当ててみましょうか?」
「何ですか奥さん、言ってごらんなさい」
「うふふ、ご夫人のお姿を見ていればすぐにわかりますよう。ズバリご懐妊ですね?!」

 違いました。
 そういうおめでたい話とはまるで違って残念な話の方でした。

「いや実は、俺の配下にいる騎士どもの何人かが、どうやらこの街の娼婦に入れあげてしまったのだ」

 話の切り返しがあらぬ方向だったために俺は驚いた。

「だ、旦那さまあ、ゴルゴライにある娼館はガンギマリーさんのお商売でしたよねぇ?!」
「誤解のある様な言い方をしてはいけません奥さん!」

 ついでにゴルゴライで商売をしている娼館はすべて騎士修道会が取り仕切っているはずだ。
 勝手に個々の後ろ暗い娼婦たちが商売をされては、性病が蔓延する可能性がある。
 そこで辺境における利権の絡みもあって、すべて騎士修道会の許認可で売春が行われているのだ。
 確かに収益の一部が騎士修道会に吸い上げられているはずだけどさ……

「入れあげたって、どういう事ですかね……」
「支払った賃金のほとんどを娼館に落としているというありさまで、大変恥ずかしい話なのだが、部下たちを問い詰めたところ、この街にある両替商でとんでもない借金をしている事が発覚したのだ」
「……うん、それで?」

 残念無念の表情のデルテ騎士爵である。
 俺は野牛奥さんと顔を見合わせて、言葉を失ってしまった。

「借金の額はこれはもう騎士の給金でどうにかできる額ではなくなった。カレキーウォールズ商会と言えば、貴公の御用商人であると聞いている」
「そうですね」
「そしてその御用商会はモエキーウォールズ夫人のご実家だとも聞いた。貴公の、いや女神様の聖使徒にして全裸不敗のスルーヌ騎士爵シューター卿のお力添えで、どうにかならないだろうか……?」
「…………」

 どうにもなりませんねぇ。
 借金かよ。借金ってどれぐらいの額なんですかね?

「オルコス五世金貨で十五枚と言われている。娼館に通って女と寝れば、これは相場で銀貨一枚といったところだろう。しかし朝までずっととなれば、女のひと晩の稼ぎを保証しなければならないのでこれは銀貨五枚でも足りないところだろう」
「それをゴルゴライに駐留中、あんたの騎士というひとたちはずっと繰り返していたのか」
「夜な夜な幕舎を抜け出して朝帰りを繰り返している始末で、とうとう両替商に金を借りるという最悪の結果になった。間の悪い事にその両替商が、娼館の隣に真新しい店を出している。その店には愛想のいい若夫婦がいて、貴族であれば金は簡単に借りれるというから始末が悪い」

 悪い悪いと不満を並べたところで、デルテ騎士爵は夫人に「あなた」とたしなめられてしまった。
 カレキーウォールズ商会は確かにアレクサンドロシアちゃんの御用商人になってもらうべく、俺が招聘したのは間違いない。
 ついでに新しいハコ物を作るときに、あまり考えなしに建設許可に連盟でサインしたのも俺だ。アレクサンドロシアちゃんに言われて「ここに名前を書け」と言われたからね。

 そうするとこの話には救いのない続きの話が合って、ますます血色の悪い顔でデルテ卿が説明するのである。

「支払いは近頃とんと価値の落ちているブルカ伯金貨ではなく、オルコス五世金貨でなければならないと言われた。それが全部で十五枚だ! 昨今は戦争の煽りでブルカ伯金貨の相場が下落しているのでこれはわかる。しかし部下の騎士どもはそんな大金が支払えるわけがない。これ以上の滞納があれば、奴隷堕ちでもしなければ完済する事はできないというのだ……」
「で、その支払いを待ってほしいと言っているのですかねデルテさんは?」
「これ以上あのドワーフのばあさんは待ってはくれないそうだ。若夫婦が貸して、ばあさんが取り立てる。金が払えないならいい場所を紹介すると言っているのだ。貴公の商売はよく出来ておるな……」
「身内の商売ではありますけど、俺の商売じゃないですからね?!」

 何だかこの話の雲行きがますます怪しくなってきたぜ。
 オルコス五世金貨を集めるのに、御用商人のカレキーおばさんも必死なんだろうけどさ……
 やや興奮気味な顔をしたデルテ騎士爵の隣で、ご夫人がおずおずと口を開いたのである。

「そのう。両替をするカレキーウォールズ商会の隣にはカラメルネーゼ商会という奴隷商いをやっているお店がありまして……」
「確かにあります」
「奴隷身分に落とされる場合は、カラメルネーゼ商会が家中の騎士さんたちを買い取ると仰っているのです」
「ほ、ほほう?」

 先日カラメルネーゼさんから、戦争がない時期は暇だから商売をやりたいと相談を持ちかけられた事があった。
 蛸足麗人は奴隷商人だから商売と言えば人身売買だ。
 これからは、ますます大きくなったサルワタ領の開拓を促進するために労働力はいくらあっても足りないと女領主が言うので、俺は考えなしにとりあえず建設だけされていた空き家の店で、奴隷商館をやればどうかと返事をしてしまったのだ。
 領主奥さんと、これにも連名でサインした。

「家中の不始末ですから騎士の方々が奴隷堕ちするのは自業自得と申しましょうか、これは物事の道理を考えれば仕方のない事です。けれど、騎士の方々が作った借金をすべて夫が肩代わりするほど、マタンギ領は裕福ではないのです……」

 まあ。たぶんサルワタが開拓村ひとつを領地経営していた頃の事を考えれば、ワイバーンの骨皮を売って出来たブルカ伯金貨二〇でも大金扱いだったからな。

「俺の任命した騎士は全部で八名しかいないが、そのうち連れてきた六名全員が娼館通いで身持ちを崩した」
「全員かよ?!」
「奴隷として騎士を奪われては戦争どころか領地経営も出来ない。どうだろう、せめて質に入れた騎士を改めて俺に貸してくれる様、夫人であるカラメルネーゼ卿に話を通してはくださらぬか。俺と貴公の仲じゃないか?!」
「夫を助けると思って、よろしくお願いします守護聖人全裸卿っ」

 デルテ騎士爵夫妻がソファから立ち上がると、揃って床に平伏したのだった。
 むかし俺は世の中の商売で最も儲かるのは人身売買だと耳に挟んだことがある。してみると何とも巧妙に連携の取れた三者間ではないか。
 騎士修道会が認可した娼館が立ち並び、その間に俺と関係の深い両替商と奴隷商がそれぞれゴルゴライに並んで出店しており、これらは債務回収のために三者間が連携しているときたもんだ。

「あ、頭を上げてください。そんな事をされても俺に出来る事なんて、蛸足奥さんに相談するぐらいしかないですから」
「ぜひ相談してくださらないか?! 俺がカラメルネーゼ卿に掛け合ってもなしの(つぶて)で門前払いだ。借金が完済されるまでは奴隷として働かせるのは当然の事だし、家中の騎士どもを質に入れている間は奴隷の借り入れ料金を支払うものとする」
「それ奴隷の人材派遣登録じゃないか……」
「そうだ、まさに奴隷として家中の騎士を派遣してもらいたい。全員の借金を肩代わりすることはできないが、月々の奴隷派遣の賃金を払う事ならばギリギリで出来る」

 奥さんは夫の代理人であると同時に、夫は奥さんの代理人であるのがこのファンタジー世界の常識であることを鑑みてみると。
 カラメルネーゼさんにはすでに「相談」しても駄目だったので、俺を泣き落としする作戦に出たのか!
 同じ家族でも女領主に言ったところで、相手にはされないだろうからな。

「だっ旦那さまぁ。どうしましょうか……?」
「い、いい弁護士を紹介しましょう。カサンドラさんと言って、きっと親身になって債務処理の相談にのってくれると思いますよ」

 何でも自分で抱え込むのは不可能だ。
 家族の中で絶大な権限を持っている双璧のひとりに、後の事は託すことにします。
 ひとりは自称妹だがこっちは絶対に藪蛇だ。だから大正義ならあるいは蛸足麗人を説得してくれるかもしれない。
弱味を握られている。
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