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無職転生 - 異世界行ったら本気だす - 作者:理不尽な孫の手

最終章 完結編

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 間話「アスラ王国人物録 『ルーデウス・グレイラット』」

 ルーデウス・グレイラット。
 その名前は非常に有名だ。
 現在、世界各地の至る所に、その名前が刻まれている。
 ふと何気なく目にした文字がルーデウス・グレイラットであった、という経験も多いだろう。
 各国に置かれた転移装置の隅に、世界中で販売されている新版魔術教本の奥付に、街道にある橋の隅に。
 実に様々な所に、彼の名前が散在している。
 現在、生きていて彼の名前を見かけない事は少ないだろう。
 しかし、実際に何をした人物なのか、と聞かれると首をかしげる者は多い。

 ある者は「甲龍歴400年代を代表する最強の魔術師」と認識している。
 ある者は「学校教育を一新させた学問の神」と認識している。
 ある者は「絵画や人形、玩具などの文化に革新的な影響を与えた知識人」と認識している。

 とはいえ、彼が一人で何かを始め、何かを残したという記録はあまりにも少ない。
 魔術であるならばサイレント・セブンスターが、
 教育であるならロキシー・M・グレイラットが、
 芸術であるならザノバ・シーローンが、
 それぞれルーデウス・グレイラットより先に名前が上がる。
 そのため「強者へのゴマすりが上手いだけの腰巾着」、「才能ある者にすり寄り、名誉だけをかすめ取った詐欺師」という意見もある。
 「ルーデウスというのは人物名ではなく、ルード傭兵団において偉業を為した者に与えられる称号である。そのため複数人存在するのだ」と主張する者もいた。

 ルーデウス・グレイラット。
 諸説あるが、彼がこの世界で何かを為し、大きく影響を与えたのは間違いない。
 だがそれが今後、世に出ることはなく、人々の記憶の彼方へと忘れられていくことだろう。
 それは歴史的価値のある情報の損失である。

 そのため、私はアスラ王国資料室にルーデウス・グレイラット個人の項目を追加作成する事を決定した。

『甲龍歴485年 アスラ王国資料室 室長 ジェド・ブルーウルフ』




■ ■ ■ ■ ■

ルーデウス・グレイラット

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『概要』

 ルーデウス・グレイラット(甲龍暦407年 - 甲龍暦481年)は、ラノア王国の魔術師である。430年に七大列強『第七位』となる。
 ロキシー・M・グレイラット、サイレント・セブンスターと並んで、400年代を代表する魔術師の一人である。
 二つ名は『泥沼』『龍神の右腕』『魔導王』『大魔導師』『無詠唱』等。
 また、中央大陸全土の識字率を大幅に上げた『学問の神』。
 その一方、戦いにおける臆病さから『逃げ腰』『低頭』『弱虫』『脱兎』などと呼ばれる事もあったという。
 晩年では様々な名前を持つ事から『七銘のルーデウス』とも呼ばれた。

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『生涯』

・幼少期

 甲龍暦407年、アスラ王国フィットア領のブエナ村において、アスラ王国下級騎士の父パウロ(388年 - 423年)と元冒険者である治癒術士の母ゼニス(390年 - 459年)の長男として生まれる。
 幼少のルーデウスは三才の頃には中級魔術を操ったとされる。その才能を見込んだ父パウロによって家庭教師としてロキシー・ミグルディア(373年 -)がつけられ、施されたスパルタ教育の結果、五歳にして聖級水魔術師となる。
 後にルーデウスは師を凌駕する才能を発揮する事となるが、死ぬまで師を尊敬し続けたという。

 七歳の時、その才能を見出され、当時のフィットア領の領主ボレアス・グレイラット家に家庭教師として招かれる。
 エリス・ボレアス・グレイラット(後の狂剣王エリス)に魔術を教える一方で、土魔術による人形の製作を開始した。
 子供らしからぬ才能を見せる一方、10歳の誕生日にすら姿を見せぬ父母に対し、寂しさから歳相応の涙を流したとされる。

 417年。転移事件が起こり、エリスと共に魔大陸ビエゴヤ地方へと転移する。
 そこで当時デッドエンドと呼ばれ恐れられていたルイジェルド・スペルディアを仲間とし、冒険者となって魔大陸から中央大陸のアスラ王国フィットア領へと旅する。
 この時、のちに生涯の友となるザノバ・シーローン、クリフ・グリモルらと出会ったとされる。

 13歳の時、エリスをフィットア領へと送り届けた後、行方不明の家族を探すべく中央大陸北部へと旅立ち、冒険者『泥沼のルーデウス』として名を馳せる。


・学生時代

 422年。ラノア王国魔法都市シャリーアへと移住し、ジーナス・ハルファスの推薦を受けて魔法大学に入学。
 リニア・デドルディア、プルセナ・アドルディア、サイレント・セブンスター、不死身の魔王バーディガーディらを下し、魔法大学最強の魔術師として名声を博した。
 翌年。16歳の時に、アリエル・アネモイ・アスラの護衛であり、かねてより交際のあった魔術師シルフィエットと結婚。
 この時に、魔法都市シャリーアに根を張り、生涯を過ごすことを決めたとされる。

 同年、ベガリット大陸にいた父パウロより母ゼニス発見の連絡を受け、旅立つ。
 サイレント・セブンスターの協力で、偶然にも生き残っていた転移魔法陣を使用し、ベガリット大陸へ。
 パウロ、エリナリーゼ・ドラゴンロード、タルハンド、ギース、ロキシー・ミグルディアらと共に転移迷宮を攻略、制覇。
 迷宮主であるマナタイトヒュドラとの戦いにおいて父パウロが死亡。母ゼニスは助け出すも転移の影響で廃人状態であり、ルーデウスは失意のどん底におちたとされる。
 彼を失意の底より救いだしたのは、師ロキシー・ミグルディアであり、この事から、ルーデウスは彼女を二人目の妻として迎えた。

 425年、シャリーア近郊の森にて、エリス・ボレアス・グレイラットと共に龍神オルステッドと戦う。
 森一つを消し飛ばすほどの戦いの末、敗北。オルステッドの配下となる。
 戦いの理由は不明とされているが、龍神オルステッドがアリエル・アネモイ・アスラを害しようとし、ルーデウスがそれを守ったという説がある。
 また、この戦いの後、エリス・ボレアス・グレイラットを三人目の妻とした。

 同年、アリエル・アネモイ・アスラの同盟者としてアスラ王国の内乱に参加。
 北帝オーベール・コルベット、北王ウィ・ター、水神レイダらと戦闘、これに勝利し、アリエル・アネモイ・アスラを国王にした立役者と呼ばれる。

 427年、魔法都市シャリーアにて『ルード傭兵団』を設立。
 会長として就任するも、全ての実務を妹アイシャに任せていたとされる。

 427年、20歳の時にザノバ・シーローンと共に、パックス・シーローンの同盟者としてシーローン王国の防衛戦に参加。
 カロン砦にて北からの軍勢と交戦。
 この戦争においてルーデウスが殺害した人数は、1万を超えるとされる。

 429年、魔法大学卒業後、クリフ・グリモルと共にミリス神聖国へ。
 その時の詳細は記録されていないが、神子と交友を深め、クリフ・グリモルをミリス教団の要職につけるのに尽力したとされる。

 430年、龍神オルステッドと共にビヘイリル王国の戦いに参戦。
 戦いの中で北神カールマン三世を下し、七大列強七位となる。


・七大列強時代

 七大列強になった後、ルーデウスは表舞台に出てこなくなる。
 現在、彼の知名度が同年代の偉人に比べて低いのは、そのためであるとされる。
(知名度なら、ルーデウスとほぼ入れ替わるように出てきた『七星魔女』サイレント・セブンスターや、魔法大学の校長となったロキシー・M・グレイラットの方が高い)
 ゆえに、彼が七大列強七位であったことは、あまり知られていない。 
 ルーデウスはビヘイリル王国の戦いにて死亡し、その後に出てきたのは影武者か、あるいは名前だけだとされる説もあったが、アリエル国立大学の創立に関わったという記録が残っていたため、すぐに否定された。

 ルーデウスが表舞台から姿を隠して何をしようとしていたのかは不明である。
 文献によると、龍神オルステッドの配下として、人形商会会長ザノバ・シーローン、ミリス教団教皇クリフ・グリモル、ミリス教団神子、アスラ王国国王アリエル・アネモイ・アスラ、王竜王国の死神ランドルフ、大森林のドルディア族、魔大陸の不死魔王アトーフェらと友好を持ち、80年後に復活するラプラスに備え、世界を一つにしようとしていたとされる。
 その一方で、禁忌を破り転移魔法を世に蘇らせ、その利便性を利用して世界征服を企んでいた大罪人として記されている文献もある。


・死亡

 481年、彼の妻であるシルフィエット・グレイラットより死亡が発表された。
 死因は老衰。自宅のベッドで眠るように74年の生涯を終えた。
 その葬儀には5000人もの人々が駆けつけるという異例のものとなった。
 葬儀には、ルーデウス以上に表舞台に顔を出さなかった龍神オルステッドも参列している。


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『使用した装備』

 通常の魔術師は杖を装備し、遠距離からの制圧攻撃を得意とするが、ルーデウスは積極的に近接戦闘を行っていたとされる。

傲慢なる水竜王(アクア・ハーティア)
 10歳の誕生日にボレアス家より与えられたとされる杖。
 杖素材はミリス大陸・大森林東部に生息するエルダートゥレントの腕。
 魔石は群青色の水魔石。ベガリット大陸北部はぐれ海竜より出たAランク品。
 製作者はアスラ王国の杖製作師(ロッドディレクター)、チェイン・プロキオン。
 非常に強力な杖であったが、下記の『魔導鎧』が完成した後はほとんど使わなかったとされる。

・魔導鎧『一式』
 ザノバ・シーローン、クリフ・グリモルらの協力を受けて作られた魔導鎧のプロトタイプ。
 大きさは3メートル弱。
 右手に岩砲弾ガトリング、左手に盾と吸魔石を持つ。
 多量の魔力を消費するものの、当時の七大列強並の攻撃力・防御力を得られるとされる。
 龍神オルステッドと戦うために製作され、その後も使い続けられたが、ビヘイリル王国の戦いにて闘神に破壊される。

・魔導鎧『二式』
 腕パーツ、脚パーツ、胴パーツにわかれた、漆黒の甲冑。『一式』のデチューン版。
 身に付ける事で聖級剣士程度の身体能力を得る。

・魔導鎧『零式』
 ビヘイリル王国の戦いにて使われたとされるルーデウスの決戦兵器。
 詳細は不明。

・魔導鎧『三式』
 ルーデウスが晩年に使っていたとされる魔導鎧。
 大きさは2メートル強で、性能は『一式』と同程度。
 この魔導鎧が、後の汎用魔導鎧マジックアーマーシリーズの元となったとされる。

・岩砲弾ガトリング
 消費魔力を度外視した岩砲弾を放つ杖状の魔道具を束ねたもの。
 作動すると、凄まじい速度で岩砲弾が連射され、常人なら一瞬で魔力枯渇に陥るほどの魔力が消費される。
 製作者はラノア王国の魔道具製作師ジャクリン。

・岩砲弾ショットガン
 上記ガトリングを、一度に12発撃つように設定したもの。
 製作者はラノア王国の魔道具製作師ジャクリン。

・パウロの剣
 硬ければ硬いものほど簡単に切れる、という能力を持つ魔力付与品マジックアイテム
 パウロの剣はこちらの方が有名だが、パウロが冒険者時代に使っていた剣とは別物であるとされる。


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『使用した魔術』

 ルーデウスは全ての属性の魔術に精通していたが、『泥沼』の名の通り、特に得意だったのは土と水とされる。
 戦いに応じて様々な魔術を使い分けていたと言われているが、主に使っていたのは下記の魔術とされる。

・岩砲弾
 一般的に知られた中級魔術。
 こぶし大の岩の塊を高速で飛ばし、相手にぶつける魔術。
 だが、ルーデウスが無詠唱にて放つその一撃は、不死魔王を爆散させる威力がある。
 爆裂岩砲弾、岩散弾といったバリエーションがある。

・泥沼
 ルーデウスの代名詞と言われる混合魔術。
 ルーデウスは町一つを覆い尽くすほどの泥沼を出現させたとされる。

・濃霧
 上記同様、ルーデウスの代名詞と言われる混合魔術。
 森全体を覆い尽くすほどの霧を出現させたと言われる。

電撃エレクトリック
 王級水魔術『雷光』を縮小化した、ルーデウスの独自魔術。
 ルーデウスは接近戦においてこの魔術を駆使し、不死魔族を一撃で戦闘不能にしたとされる。

・衝撃波
 空間を振動させて相手を吹き飛ばす風魔術。
 ルーデウスは接近戦においてこの魔術を使い、空を飛ぶかのような挙動で戦ったと言われている。


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『研究』

 ルーデウスは、その生涯において、様々な魔術や魔道具を研究・開発した。
 また、様々な研究分野に資金を提供したとされる。

・無詠唱魔術の学習法
 ルーデウス・グレイラットは幼少期より無詠唱魔術を扱っていたとされる。師であるロキシー・M・グレイラットは彼の無詠唱魔術の方式を論文化し、学習法を確立した。この学習法は魔法三大国とアスラ王国において積極的に魔法教育に取り入れられ、数多くの優秀な魔術師の誕生を助けた。

魔力回復薬(マジックポーション)
 サイレント・セブンスターはルーデウスに資金提供を受け、魔力を回復させる飲み物を開発した。
 この魔力回復薬(マジックポーション)の開発は、魔力の有無に左右される魔術師の常識を打ち破り、上記の学習法と合わせ「剣士一強の時代が終わった」とされるほどに、魔術師の地位向上に役立った。

・魔導義手
 魔導義手は聖・王級以上の治癒魔術を受けられない貧民層や冒険者を数多く助けた。
 魔導義手はルーデウスの資金提供を受けたザノバ・シーローンとクリフ・グリモルの研究と言われている。それを魔道具ではなく治療器具として世界に広めたのはサイレント・セブンスターである。

・魔導鎧
 魔導鎧はルーデウスしか扱えないと言われていたが、グレイラット家の三女リリ・グレイラットが研究を引き継ぎ、483年に汎用魔導鎧を完成させ、大型の魔物を討伐する際のリスクの軽減に役だっている。

・魔導人形
 ザノバ・シーローンはルーデウスの資金提供を受け、魔導人形の開発に成功した。
 人間そっくりの人形は、愛玩に、雑用に、毒味役に、偵察役にと、様々な任務につけることができる。
 もっとも非常に高価で数が少ないため、現在はルーデウスと交友のある国の王城で使われるのみである。

・転移魔法陣
 サイレント・セブンスターはルーデウスに資金提供を受け、禁忌とされる転移魔法陣を研究し、復活させた。
 転移魔法陣を各国の目立つ場所に置いた事で長く危険な旅をする必要が無くなり、遠方の国へ簡単に足を運べるようになった。
 ルーデウスが禁忌に触れたのは、転移迷宮での父パウロの死を省みての事と言われている。
 実際に研究をしたのはサイレント・セブンスターであり、ルーデウスはそのスポンサーとなっただけとも言われているが、古来からの商人や貴族、ミリス教団の関係者は、何故かルーデウスを『禁忌を破った者』として非難している。


・手記と暗号
 上記の研究の記録は『ルーデウスの書』と言われる全52巻の書籍に書かれているとされるが、全てサイレントとの間のみで使ったとされる暗号で書かれており、解読も終わっていないため、信憑性は薄い。


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『人物』

・身長は175前後で、魔術師にしては筋肉質でがっしりとした体格をしていた。肌は白く、目は左目が予見眼、右目が千里眼のオッドアイであったとされる。容貌は美男子であったという記述は無いが、妻シルフィエットは彼と魔法大学で出会った時「数秒顔を見つめるだけで腰が砕けそうになった」という感想を抱いたと言われる。他の妻であるエリス・グレイラット、ロキシー・M・グレイラットは彼の顔についてコメントしてはいないが、さほど悪くなかったのではないかと思われる。

・服装は鼠色のローブに無帽のスタイルを好んでいたとされる。若い頃は服装に無頓着であり、魔法大学には「裾が擦り切れた浮浪者のようなローブを着用していた」、アスラ王国には「謁見の間におかしな格好で現れて貴族の何人かが顔をしかめた」という記録が残っている。20歳を過ぎる頃には身なりに気を使うようになったとされ、430年頃に甲龍王ペルギウスが「最近はまともな格好をするようになった」とコメントしている。身なりに無頓着な一方で綺麗好きであり、自宅の一室を巨大な浴室に改造し、毎日のように入浴していたと言われる。

・当時のシャリーアではルーデウスは恐れられていたが、それでも他のどんな魔術師より敬愛されており、それは盛大な葬式と多数の参列者の存在、魔法大学の片隅に建てられたルーデウスの言葉が刻まれた石碑から窺える。

・性格は温厚かつ親切で社交的であったとされるが、非常に好色であったとも言われている。人目をはばからず妻の身体を無遠慮に撫で回していたという記述が残っているが、実際は愛妻家であり、三人の妻以外には決して手を出さなかったため、好色はデマであるとする見解もある。また、悪口や暴力を受けても笑みを絶やさないほどに穏やかな性格であったが、家族や友人を害されると烈火のように怒り、暴力的な行動に出ることもあったという。
 ルーデウスの性格に関しては、以下の逸話がある。
 ・アスラ王国のパーティにおいて、ある貴族がルーデウスの妻を馬鹿にした時、ルーデウスは彼の首根っこを掴んでパーティから引きずり出し、目の前で森一つを燃やし尽くして謝罪を要求した。
 ・盟友であるリニアとプルセナがルーデウスの妻を模した人形を破壊した時、ルーデウスはリニアとプルセナを獣族が最も屈辱とする方法で罰した。
 ・ペルギウスがルーデウスの子供を名付けるべく空中城塞へと招いた所、子供を害されると勘違いしたルーデウスが完全武装で現れ、子供を害するなら戦争も辞さないとペルギウスを恫喝したとされる。
 ・ただし、これらの逸話はほとんど信憑性が認められていない。

・一般的にあまり知られていない人物であるが、世界的に有名な人物の大半はルーデウスのことを知っており、敬愛あるいは畏怖している。

・死後、彼のポケットから白い布が発見され、妻ロキシーがそれを慌てて隠した事から、何か重大な秘密が隠されていたのかもしれないと噂されたが、真偽は不明である。

・幼少期における魔力総量強化の法則を世界で初めて発見し、教育に取り入れた人物と言われている。

・米、卵、ビヘイリル王国の鬼水が大好物であった。また、卵を生で食べるという悪癖があったとされる。

・宗教は正体不明の邪神を信仰していたとされる。しかし彼が信仰していた紋章と合致する神は存在せず、太古に滅んだ神か、あるいはルーデウス自身が作り上げた神であるとされる。
 ・無信徒であるとする説や、龍神を信仰していたとする説もある。


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『家族・親族』

・グレイラット家
 アスラ王国の上級貴族の家系。
 ノトス・ボレアス・ゼピュロス・エウロスの四家があり、それぞれ4つの大きな領土を治めるため、四大貴族とも呼ばれる。
 ルーデウスはノトス・グレイラットの直系だが、父パウロが出奔したため、ノトス・グレイラットの家系図からは抹消されている。

・パウロ・グレイラット:父
 アスラ王国上級貴族ノトス・グレイラット家の長男。若い頃に出奔し冒険者となった。後にゼニスと出会い、旧友であるフィリップ・ボレアス・グレイラットに頼み込み、フィットア領の下級騎士となった。
・ゼニス・グレイラット:母
 ミリス神聖国ラトレイア家の次女。
・リーリャ・グレイラット:侍女。
 パウロの妾。
・ノルン・グレイラット:実妹。小説家。
・アイシャ・グレイラット:義母妹、ルード傭兵団顧問

・シルフィエット・グレイラット:妻。長耳族のクォーター。
・ロキシー・M・グレイラット:妻。魔族(ミグルド族)。魔法大学校長。
・エリス・グレイラット:妻。人族。剣王。

・ルーシー・グレイラット:長女
・ララ・グレイラット:次女
・アルス・グレイラット:長男
・ジークハルト・サラディン・グレイラット:次男
・リリ・グレイラット:三女
・クリスティーナ・グレイラット:四女


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『関連人物』

・ザノバ・シーローン
 魔法大学の先輩。元シーローン王国の王子。人形商会の会長。怪力の神子。
 『スペルド族の絵本』を刊行するにあたっては、ザノバとノルンの尽力が大きかった。
 ザノバはルーデウスを師とあがめたが、ルーデウスはザノバに対し「人形の知識については敵わない」と語っている。

・クリフ・グリモル
 魔法大学の先輩。後にミリス教団教皇となる。
 ミリス教団において何かと問題にされやすいルーデウスを守った人物と言われている。
 また、ルーデウスも何かと彼のことを頼りにしていたようで「クリフ先輩がいなければ俺はこの場にいない」としみじみ語っていたとされる。

・サイレント・セブンスター
 魔法大学の先輩。『七星魔女』。
 転移魔法陣を各国に設置、その他数々の画期的な発明品をルーデウスと共同開発し、世に出している。

・アリエル・アネモイ・アスラ
 アスラ王国国王。
 アスラ王国記によると、死ぬ直前、腹心ルークに対し「今、アスラ王国が平和であるのはルーデウスの尽力によるものが大きい、私の死後も彼と敵対することはないように」と言い残している。

・アレクサンダー・C・ライバック
 北神カールマン三世。元七大列強七位。『龍神の左腕』。
 表舞台に立たなくなったルーデウスに代わり、龍神の名代として各国を巡ったとされる。

・リニアーナ・デドルディア
 ルード傭兵団団長。
 獣族の長の一族として、ルーデウスと獣族との間を取り持っていたとされる。

・プルセナ・アドルディア
 ルード傭兵団副団長。
 リニア同様、獣族の長の一族として、ルーデウスと獣族の間を取り持っていたとされる。

・ペルギウス・ドーラ
 『魔神殺しの三英雄』の一人『甲龍王』。
 アスラ王国重鎮。
 サイレント・セブンスターの師匠。
 アスラ王国記には、度々ルーデウスに言及する言葉が書かれているが、ルーデウスとの関係は不明である。

・オルステッド
 七大列強二位『龍神』。
 ルーデウスが暗躍していたのは、彼の目的のためであったとされているが、詳細は不明。
 滅多に表舞台に立たない人物であるが、ルーデウスの葬儀には参列し、家族と共に最後までルーデウスの死を見届けたという。


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『参考文献』

・アスラ王国史料編纂室『アスラ王国記』アスラ王国 480年
・ノルン・グレイラット著『スペルド族の冒険』ザノバ人形商会 427年
・ノルン・グレイラット著『天才の苦悩 アイシャ・グレイラット』ルード傭兵団 455年 
・ノルン・グレイラット著『大魔術師ルーデウスの冒険』ザノバ人形商会 470年
・ノルン・グレイラット著『自伝 天才に囲まれた凡人』ザノバ人形商会 482年
・ミリス教団書庫管理部『ミリス教団議事録』ミリス教団 460年
・ビヘイリル王国歴史編纂室『ビヘイリル王国の歴史 420-430』ビヘイリル王国 432年
・リニア・デドルディア『ルード傭兵団活動記』ルード傭兵団 456年
・ジュリエット著『ザノバ人形商店幹部会議 議事録』 477年
・サイレント・セブンスター著『新版・魔術教本』 442年
・ブラッディ・カント著『世界の偉人・英雄』出版元不明 480年



■ ■ ■ ■ ■


 記録者:アスラ王国資料室 副室長 クルール・エルロンド
+注意+
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