千羽ノ鶴
蒼 赤 黄 白 黒
異種の四方に祈りを込めて 一羽一羽に同じ想い
無垢な二次元を 力ある三次へ
簡素な平面に 意味ある立体を
木 火 土 金 水
小さな紙片に自然 元素を借りた千羽の群れ
人の弱きを脆さに移し 人の強さで堅く編む
連なった鶴の模倣が 夢の中を舞う
そうして 空を翔ける千の鶴は 守になる
鶴の囲いに包まれた
まどろみの中で 確かに進む力
指先に触れては遊ぶ 祈りの紙の色彩
五色を超え 七色を脱した護り
その中心で思って欲しい
前へ 上へ飛ぶ方法はただ一つではない
幾らかの停滞をその身が背負っても 一寸の歩みが君を支える
倒れても 足を踏みしめられるなら それは紛れもない一歩
だから送ろう まだ遠い先へ行くための小さき鍵を
君の背中を押すささやかな道標を
内なる声を集めた 言の葉の千羽を
久しぶりに出ました! 私の吟遊恥人としての固有能力が。これを詩と言ってのける私は今日も邪気眼全開です。ハイ。内容はどうであれ、お付き合い頂いてくれた方に感謝を。では、