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比喩②/換喩・提喩・諷喩
以下は隠喩の一種と云っても好い。
◇換喩
ある事物を表すのに、それと深い関係のある事物で置き換える法。
「青い目」で「西洋人」を、「鳥居」で「神社」を表す類。挙偶法。メトニミー
例文の譬えが旧いが、「永田町」で「国会」を、「ドン・ファン」で「女たらし」を差す等、要は象徴で全体を差す。
一般名詞の代わりに固有名詞を用いると云った感じ。
番外
◆転喩
ある物事を直接に言うかわりに、それに先行または後続することを言う。
「袖をぬらす」で「涙を流す」を、「お手洗い」で「トイレ」を、また「十分すぎるほど生きた」で「死」を表す類。
換喩の一種とされる事がある。
◇提喩
全体と部分との関係に基づき、「花」(全体)で「桜」を、「小町」(部分)で「美人」(全体)を表現する類。シネクドキ。
換喩に似ているが、違いは、包含する関係にある事である。
◇諷喩 たとえだけを提示して、その本義を間接的に推察させる方法。
「燕雀安ぞ鴻鵠の志を知らんや」が、小人物に大人物の心はわからないの意をさとらせる類。寓喩。
要は例え話、ことわざ。