Master of Secret―神々の理―(18/50)PDFで表示縦書き表示RDF


Master of Secret―神々の理―
作:Yayoi Kazuha



参、紅の少女 第二幕


「へい。AランチとCランチ、んで…サラダお待ち!」

 暫くして、オバチャンが豪快に龍稔達が頼んだ料理を運んで来た。
 鈴は、

「何時もの」

と言い、すうふんごにAランチを運んで来て貰った。良く見ると、龍稔が頼んだAランチの倍はある。

「ねぇ…リュウ」

 彼女は、フォークを手にすると、龍稔に話し掛けて来た。

「変わったんじゃない?」
「そ、そうか?」

 鈴の指摘に、龍稔は頬を軽く掻きながら言う。
 まあ…自分の事だ。自分が気付かなくても、他人が気付いても無理は無い。

「うん。三年前よりは結構髪は伸びてるし、躯付きがガッチリしてるもん」
「あぁ…あれから、雷兄に随分と鍛えさせられたからなぁ…」
「そう云えば、雷兄さんと宝蘭さん、街の人達元気にしてる?」
「元気、元気。今、春祭りの準備をしてるよ。雷兄は、今は領主と傭兵隊の隊長との両立で大忙しさ…」
「クスッ…変わってないね。雷兄さん」
「そうだなぁ…変わってないなぁ。全然」

 笑いながら話す二人。まるで、三年前に別れる前に戻ったみたいに…
 実は、龍稔と鈴は、三年前までの五年間を一緒に過ごしている。何故、鈴が龍稔と一緒に暮らしていたのかというと――其れは、もう直ぐ分かる事である。

(ん?)

 そんな二人を見ていたルーク――=ミカエルは、鈴の魂の波動がある人物と同じである事に気付いた。

(あの人の魂の波動と同じだ…やはり、運命は繋がっているのか…?)
「ルーク?」

 心の中で考えてると、横から龍稔が声を掛ける。

「あ…すまない…何でも無い(この事は、今は黙っていた方が良さそうだな…)」
「ん?」

 ルークの様子に、龍稔は首を傾げた。

「そう云えば、アンタ…【神】の称号貰ったの?」

 今度は、鈴が、思い出したかの様に龍稔に聞く。

「は?まだ貰えるか分かんないけど…って、お前まさか…!?」
「あたし、【炎神えんしん】の称号を貰っちゃったの♪」
「ふ〜ん…って、何〜ぃぃぃぃぃ!?」

 いきなり【神】の称号を持つ者が見つかり、龍稔は驚きの声を上げた。しかも、自ら現れたのだ。彼の前に…
 龍稔が大声を出した瞬間、周りの者がジロッと睨みつけ、彼は顔を赤めらせながら黙り込んだ。

「如何かしたの?リュウ」
「な…何でも無い…//」
「ふ〜ん…」
「オッホン…!一つ言い忘れていたのだが――」
「ところで、貴方誰?」

 ルークが何かを話そうとすると、鈴が名前を聞いた。
 其れを聞いたルークは、其の場でズッコケ、龍稔は目が点になった。







ネット小説ランキング>異世界FTコミカル部門>「Master of Secret(改正版)」に投票
ネット小説の人気投票です。投票していただけると励みになります。(月1回)





ケータイ表示 | 小説情報 | 小説評価/感想 | 縦書き表示 | TXTファイル | トラックバック(0) | 作者紹介ページ


小説の責任/著作権は特に記載のない場合は作者にあります。
作者の許可なく小説を無断転載することは法律で堅く禁じられています。




BACK | TOP | NEXT


小説家になろう