参、紅の少女 第二幕
「へい。AランチとCランチ、んで…サラダお待ち!」
暫くして、オバチャンが豪快に龍稔達が頼んだ料理を運んで来た。
鈴は、
「何時もの」
と言い、すうふんごにAランチを運んで来て貰った。良く見ると、龍稔が頼んだAランチの倍はある。
「ねぇ…リュウ」
彼女は、フォークを手にすると、龍稔に話し掛けて来た。
「変わったんじゃない?」
「そ、そうか?」
鈴の指摘に、龍稔は頬を軽く掻きながら言う。
まあ…自分の事だ。自分が気付かなくても、他人が気付いても無理は無い。
「うん。三年前よりは結構髪は伸びてるし、躯付きがガッチリしてるもん」
「あぁ…あれから、雷兄に随分と鍛えさせられたからなぁ…」
「そう云えば、雷兄さんと宝蘭さん、街の人達元気にしてる?」
「元気、元気。今、春祭りの準備をしてるよ。雷兄は、今は領主と傭兵隊の隊長との両立で大忙しさ…」
「クスッ…変わってないね。雷兄さん」
「そうだなぁ…変わってないなぁ。全然」
笑いながら話す二人。まるで、三年前に別れる前に戻ったみたいに…
実は、龍稔と鈴は、三年前までの五年間を一緒に過ごしている。何故、鈴が龍稔と一緒に暮らしていたのかというと――其れは、もう直ぐ分かる事である。
(ん?)
そんな二人を見ていたルーク――=ミカエルは、鈴の魂の波動がある人物と同じである事に気付いた。
(あの人の魂の波動と同じだ…やはり、運命は繋がっているのか…?)
「ルーク?」
心の中で考えてると、横から龍稔が声を掛ける。
「あ…すまない…何でも無い(この事は、今は黙っていた方が良さそうだな…)」
「ん?」
ルークの様子に、龍稔は首を傾げた。
「そう云えば、アンタ…【神】の称号貰ったの?」
今度は、鈴が、思い出したかの様に龍稔に聞く。
「は?まだ貰えるか分かんないけど…って、お前まさか…!?」
「あたし、【炎神】の称号を貰っちゃったの♪」
「ふ〜ん…って、何〜ぃぃぃぃぃ!?」
いきなり【神】の称号を持つ者が見つかり、龍稔は驚きの声を上げた。しかも、自ら現れたのだ。彼の前に…
龍稔が大声を出した瞬間、周りの者がジロッと睨みつけ、彼は顔を赤めらせながら黙り込んだ。
「如何かしたの?リュウ」
「な…何でも無い…//」
「ふ〜ん…」
「オッホン…!一つ言い忘れていたのだが――」
「ところで、貴方誰?」
ルークが何かを話そうとすると、鈴が名前を聞いた。
其れを聞いたルークは、其の場でズッコケ、龍稔は目が点になった。 |