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  My position 作者:si-Ra
変動
ガチャ。 
志保さんのいる部屋のドアを開ける。私が帰ってきたことに気がついたようで、志保さんは仕事の手を止め、微かな微笑みを浮かべた。
「あら、早いじゃない。今回もまた園子さんと話しこんで遅くなるんじゃないかと心配していたのだけれど・・・」



その言葉に、首を横に振る私。

志保さんが考えたこと、まして志保さん自身から口に出して言ったことに間違いがあったことはない。
年の差による経験の量の違いもあるかもしれない。でも、どちらかというと思ったらすぐ行動するタイプの私には、志保さんに助けられた経験が何回もある。
そしてそんな志保さんは、よっぽどのことでないと動じない性格の持ち主である。

・・・そんな志保さんに、焦り顔で
「早く来てね。」と言われて居ても立っても居られなくならないはずがない。

(何か、嫌な予感がする・・・)

そして私の場合、大抵悪い予感ほど当たるのだ。

「やだ、だって志保さんの方から私を呼んだんじゃないですか。・・・それで、明日のことで、何かお話があると?」

すると志保さんは一枚の紙を取り出した。その紙は、私が明日撮影するはずの番組の企画書の一部だった。そして、志保さんの指が、あるところを指し示した。
それは、
「出演者名」
のところだった。

「・・・ここなのだけれど。明日のゲストは今人気のアーティストグループ『Night Barons』の一人でボーカルの、黒羽快斗さんが来ることになっていたでしょ。」
確かに私の記憶上ではそうだったし、志保さんの持っている紙にもそう書かれている。
なんでも、ミュージシャンながらプロ顔負けのマジックの腕を持っているそうで、今回はそのマジックを動物の前で見せたら動物はどんな行動をとるだろうか・・・という、私自身も結構興味があった内容になっていたはずである。

「でも、急に体調を崩してしまわれたようで・・・明日、来られなくなってしまったそうなの。だから緊急に・・・」
ここで、志保さんは少し間を空けてから言葉を続けた。





「・・・クドウシンイチさんが彼の代わりに来ることになったの。」






―クドウ、シンイチさん・・・?それって・・・





「まさか、あの・・・」
「・・・ええ。有名推理小説家の工藤優作さんと元大女優の藤峰有希子さんの一人息子であり、黒羽さんと同じアーティストグループ『Night Barons』の作曲・バイオリン担当でもある工藤新一さんよ。」

一ヶ月ぶりに更新したsi-Raです。
話のおおまかな筋は、だいたいもう決まっているんですけどね・・・文章にするのが下手なので(以下、自粛)
あっと、ちなみにこの小説は「新蘭」で「ハッピーエンド」ですのであしからず。