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作:菜花


今月に入って結構寒くなってきたせいか、外ではチラホラ雪が降っていた。
「あ、哀ちゃん!雪!雪降ってるよ!」

「そうね、初雪かしら」
歩美の笑顔はいつもだけれど“初雪”と聞くと、とても嬉しそうにはしゃぎ始めた。

「そうだ!帰りに米花公園で雪合戦しよ」
歩美は手をポンと鳴らして提案した。

「いいですね」

「おうやろうぜ」
光彦・元太は嬉しそうに答えた。
「ねぇ、哀ちゃんもコナン君もくるよね!五人じゃなきゃ楽しくないよ!」

「ええ、そうね」

「……」

灰原は答えたものの、コナンは考え込んでいた。

「ねぇ? コナン君もくるよね」
少し笑みの消えた歩美はコナンを覗き込んだ。

「あ、ああ」
半ば強引に言われ曖昧な返事を返した。

「やったぁ。じゃぁ今日放課後、米花公園に皆でいこうね」
歩美の笑顔はハイテンショとなった。

(雪……またこの季節が来たのね……)
灰原は窓から見える雪に向かって呟いた。



放課後

「すごーい。真っ白!」

歩美のハイテンショは一向に収まる気配がなかった。

「よーし!米花公園まで直行だ!」
元太の合図で歩美・光彦は一斉に
「おぉー」と答え早歩きになった。

その後を渋々ながら灰原コナンは歩いた。


米花公園

「二人ともはやくぅ」
歩美の声で灰原とコナンは早歩きでみんなのところへと進んだ。
 皆が雪合戦している途中、灰原が『少し休みたい』っと行って近くのベンチへと腰をおろした。
(雪……)
フッとホテルでジンと遭遇した時を思い出した。

(あの時死んでいたら……この世から居なくなっていればこんな雪を見ても、悲しまないですむのに……)


下を向き雪が積もる地面を睨み付けた。

(雪の世界にいい思い出なんてない……雪になればまた奴らに遭遇する可能性がある……ねぇ工藤君? 貴方はこの雪が怖くないの? どうして、お気楽に雪と戯れてるの? 何も策をもたないの?)

そこまで考えた思考が止まった。気付けば灰原の横にコナンが座っていた。
「またあの日のようにジンに襲われる。あの時死んでいたらって下らねぇこと考えてるんだろ? 大丈夫だ。奴らに会うときは絶対手をはなさねぇから!」
「どうして、そうなに絶対みたいな事いえるの? おかしいわよ!あなた……どうかしてるわ!」

手に力をいれコナンを思いっきり睨み付けた。

「絶対心もたねぇと、前に進めねぇんだよ! ボジティブにいかねぇと奴らと真っ向に戦えねぇだろ! お前は俺が守る。」

コナンも灰原に目を向けた。

「ほんと、貴方おかしいわ。真っ向勝負したら貴方確実に死ぬわよ」

睨んでいた目を雪の方へと向け、コナンの答えを待った。

「んな事、今はわからねぇよ。死ぬかもしれない……でも、精一杯の努力しねぇうちは俺は死なない。」
コナンはそのまま灰原から目を離さず強い眼差しを灰原に向けた。

(どうしてだろう。貴方の言葉を聞くと心が落ち着く。今まで考えていた事が馬鹿馬鹿しくなってる。貴方は何者なの? まるでカウンセラーのようね)

「……原。 おい!灰原! 聞いてんのか?」

「え?」

「『え』じゃねえよ。ほら『雪』のいい思い出作りにいくぜ?」
コナンは彼らの居る方を指さしてウインクした。
三人がキャァキャァ遊ぶ姿を見て
「ありがとう」っと小さくでも力強い声でお礼をした。
コナンは少し顔を赤らめながら
「ほら、あいつら待ってるぞ!」っとだけいい、三人の輪に入っていった。

灰原もたま四人の輪に入った。『雪』のいい思い出を作るために…。


読んでくださいありがとうございます!

灰原の思い第2段です。11月に入って寒くなってきた事を切っ掛けにかいてみました。

いかかでしたか?

評価感想おまちしてます!どしどし送ってください(大したこと書いてないのに何期待してるんだ? この作者は!!)
と、変な突っ込みを入れる作者である(苦笑)
それでは…
2007・11・2
 菜花













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