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精霊樹リアとダンジョンクリエイター 作者:ヴィヴィ
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07白い悪魔対策

白い悪魔対策に本格的なダンジョン作成です。
誤字を修正させていただきました。
 



 白い悪魔から逃れて2日。断続的にこちらの2階層へと侵入してきている。ヒラタキクムシ達は白い悪魔から逃げて下へ下へと来ていたようだ。迎撃にはクロネを始め、キリルが頑張っている。

「頑張ってるな……」

 今も、キリルが侵入して来た白い悪魔……シロアリことホワイトアントの手足を通り抜けざまに両手で斬り落として、他の子供達に食べさせて成長を促している。生還体の27体に子供をどんどん産ませて、成長させては前戦に投入している。サイクルと数が多くて助かる。ただ、白い悪魔の方が数が圧倒的に多い。

「……ただ、いま……」
「合成は終わったのか?」
「ん」
「にゃあ!」
「きゅい!」

 昨日、産まれた蠱毒のクローラータイプの精霊虫とアイディリアの組み合わせと、クロネと蠱毒のシャドウキャットを合成させるの頼んでおいた。御蔭で2匹とも蠱毒と虐殺者を得ている。アイディリアは粘着糸が強化されて鋼糸1になり、クロネは影魔法が強化されて闇魔法1を手に入れたようだ。

「寄生精霊虫もだいぶ育ってきているな……」

 寄生精霊虫用の魔物生成魔法陣を白い悪魔との戦いの後に2階で作り、ダンジョン内に解き放った。理由は簡単だ。キラーマンティス達に憑依させて成長させる。寄生精霊虫達はキラーマンティスが白い悪魔に食い殺される間に離脱して、他のキラーマンティスに寄生したり、白い悪魔に寄生して共食いをさせたり、混乱を起こさせるので重宝している。成長した寄生精霊虫がキラーマンティスの幼体に入ると即戦力へとなるという理由もある。ただ、死亡率も高いが。

「……白いの……レベル……高い……力……繁殖に……使って、い、る……の……」
「経験値が美味しいが驚異な敵か」
「そ、う」

 キリルも猟兵を覚えさせて殲滅させている。

「クロネ、リン。お前達も行ってこい」
「にゃあ」
「きゅい!」

 3人を前線の2階へと送り出す。白い悪魔はとどまる事を知らない。狭い通路に改造して、集団行動を阻害させてキリルが切り崩し、通路を前と後ろへと移動して押し込み、引き込んでいく。押し込んでいる時に死体や死にかけの白い悪魔を他のキラーマンティス達が回収して後方へと運び込む。そこにある大部屋で幼虫達の餌にする。食事によって、経験値を得て成長するのだ。RPの方が効率がいいかも知れないが、ぶっちゃけ、基礎ステータスの上限が決まっている以上、レベルが上がってくれないと使え無いのだ。

「さて、本格的なトラップを仕掛けるか」
「ん。ここ、いい」
「そうだな」

 白い悪魔が侵入して来る場所の近くに通路を何個か作って、繋げないようにする。その通路はどれも曲がりくねって迷路のようにして、最終的に大部屋に到達するようにした。

「さあ、アイディリア。お仕事の時間だ」
「きゅい!」
「……行って、らっしゃ、い……」
「行ってきます」
「きゅるる!」

 アイディリアと転移するのは先程作った大部屋だ。そこから通路の先まで移動する。この通路の奥の壁を壊すと、白い悪魔が居て、キリルが陣取っている通路へと入ろうしている。幸い、2階層は既に俺の支配領域なので壁や天井は頑丈になっていて、白い悪魔でもそう簡単には壊せない。

「じゃあ、アイディリア。頼む」
「きゅい!」

 俺はアイディリアに頼んで仕掛けを施して行く。アイディリアは粘着糸と鋼糸を吐き出して指定した場所にくっつけて行く。そう、通路に無数の鋼糸を網目状に張り巡らせているのだ。

「リア。ここに穴を開けてくれ」
『……わかっ……た……』

 指定した場所の木の根が開いて穴が開けられた。その下にアイディリアを降ろして網目状に張り巡らせる。

「いいぞ、剣山を設置してくれ」
『ん』

 穴から粘着糸を使って出てくるアイディリアを確認した後、トラップ項目からリアに剣山を配置してもらう。中心部が空いた木の槍が無数に穴底に現れた。ここに落ちて死ぬと精霊樹の養分となる。2階層の4分の1がトラップエリアとなる。穴の底には後で蛇を作って死体掃除をさせるつもりだ。穴自体は広いので一つに1、2匹は行けるだろう。アイディリアと共に2日かけてトラップを仕掛けた。

 残り62日。

 戦力が増えつつあるし、トラップ配置が完了した。集まったクリエイトポイントの殆どをトラップにしてしまったがな。ただ、その御蔭で、鋼糸も全部ダンジョントラップとして固定し、自動で修復できるようになった。掃除と死体の取り込みを同時に行うのでCPを使うが大丈夫だ。

「さて、放置していたウッドゴーレムはどうなったかな?」

 ─────────────────────────────────────────────────
 名前:1号機
 種族:神聖水樹のウッドゴーレム
 職業:ダンジョンクリエイター
 Lv:10
 体力:1200
 魔力:850
 生命:200
 筋力:150
 敏捷:100
 器用:100
 知力:100
 精神:100
 幸運:100
 技能:《超常なる生命力》《水樹の身体》《甘い樹液3》《甘い果実5》《体力回復水5》《魔力回復水3》《状態異常回復水4》《水鉄砲3》《自己再生2》
 RP:25
 ─────────────────────────────────────────────────

 無茶苦茶なステータスになっていた。確実に勝手に振られている。隣を振り返ってみる。すると、リアは……

「ぷい」

 そっぽを向いた。そして、汗を垂らしながら目線を彷徨わせ、チラチラと一箇所を圧倒的回数で見ている。俺はその一箇所……ゴミ箱を見てみる。奥の方に果物の芯があった。

「り~あ~」
「……」

 ぼふっと布団を被って隠れてしまう。

「……知ら、ない……リア、じゃない、もん……」

 そんな事を言ってくるが、明らかにリアだ。可愛いから許してしまいそうになるが、駄目だ。しっかり躾はしないとな。

「悪い子にはこれから果実をあげなくていいな。アイディリア達にだけあげよう」
「っ!?」

 ビクゥと震えた後、恐る恐る涙目の顔を出してきた。

「ほら、言うことは?」
「……ごめ、ん、なさ、い……リアが……やり、ました……」
「よろしい。でも、こういう危険なのとか使えそうなスキルを持ってるのは勝手にやらずに相談してくれよ」
「ん」
「にしても、なんか種族まで変わってるな」
「……ここ、魔力、多い……浄化……水……魔力……いっぱ、い……」
「回復薬になってる水に浸かりっぱなしで、経験値を習得していたからこうなったと?」
「……そ、う……回復、遅く、なる……けど、全体……ひろげ、る……有効……」
「そうだな。それに餌にはなるか。護衛にシャドウキャット3匹をつければ問題無いか」
「一体を2階層に配置するか」
「……あっ、うっ……わか、った……」

 葛藤の後、納得してくれた。なのでウッドゴーレム1号機を連れて転移する。トラップ通路最終の部屋である大部屋に到着する。1号機はかなり大きく5メートルくらいある。

「リア、中央に池を作ってくれ」
『ん』

 穴が出来て、この大部屋の中心部が広がった。

「ここに入って水を放出してくれ」
「んご」

 命令通りに入り、水を吐き出し始めた。みるみる水が溜まっていき、一定以上になると、止まって部屋全体の木の根が光り出した。精霊樹の瞳で見ると、1号機から無数の根が広がって、精霊樹と融合して水を色々な場所に届けている。そして、味方のモンスターが居るところに水飲み場が作られた。確かにこれは便利だ。しかも、敵が来ると蛇口が引っ込んで、水は吸収される。味方だけの水飲み場だ。しかも、回復効果を持つ甘い水なので前線メンバーは大喜びだ。

「シャドウキャット」
「「「にゃあ」」」
「このゴーレムの護衛と通路の死体の片付けと輸送を頼む。水は好きに飲んでいいし、果実は5個だから3個までなら食べていい」
「「「にゃあああああああ!!」」」

 無茶苦茶喜んで、ぐるぐる周りだしたり、お腹を見せるニャンコ達。可愛がった後、甘い果実を生成してもらう。濃厚な甘い匂いが巻き起こる。ニャンコ達はお座りしながら、尻尾をぶんぶん降っている。

「ご」

 ゴーレムが実を4つ渡してくれたので、ニャンコ達と分けて食べてみる。甘くて美味しい果実だ。林檎の甘くて最高級の奴みたいな感じだ。

「残り1個は置いておいてくれ」
「ご」
「じゃあ、頼むぞ」
「「「にゃあ!」」」

 ニャンコ達は器用に立ち上がって、ビシッと敬礼してきた。俺は笑いながら転移した。匂いが充満するまではもうちょっとかかるのでこのまま放置する。

「リア、次は蛇と水精を頼むぞ」
「ん。蛇、水精、産む」
「ああ」

 蛇の卵を検索すると、いいのがあった。残りのCPと計算して、蛇精じゃせいの卵と水精の卵(結晶)を用意する。蛇精じゃせいの卵に合成するフィギュアは龍人少女の物にした。水精に合成するフィギュアは精霊・女神ニュンペーの物にした。しかし、フィギュアがどんどん減っていくな。いや、リアやキリルが居るし、いいんだが。だって、リアル美少女だぞ。まあ、手が大鎌とか怖いけど、完全に人になるだろうし問題無いさ。

「それ、じゃ、寝る」
「ああ、お休み」

 合成した卵を飲んで眠りに着いたリアを観察すると、ちょっとずつお腹が大きくなってくる。流石にアレなので、俺は外に出て作業をする事にした。

「2号機」
「ご?」
「ここの地面を掘ってくれ」
「ご」

 ここは一応ダンジョン扱いだが、精霊樹の管轄としてあるだけなので、開発にはCPがかなり要る。なので、自力で開発した方がコストが安い。そういう訳で、こないだ作ったのとは別にゴーレムに掘らせて新しい水路を左右に作らせる。その間に手が空いたアイディリアに粘着糸を出して貰って、掘り出した土を粘着糸で固めていく。

「ごーれむ!」
「終わったか」

 一箇所が掘り終わったようなので、細かい場所をこちらで掘ってから、粘着糸で固めた強度の高いブロック土で橋を作る。橋の建設が出来たら、水を塞き止めている部分をとって、精霊樹に水を送る。それの繰り返しで、何本もの水路を作っていく。広大な空間なので、10本くらい作っていい感じになった。しかし、家も作らないとな。いや、雨が降る事もないんだから、ベットを用意するだけでも違うか。クリエイタールームは屋根もあるし。


 残り61日。


 リアが水精と蛇精じゃせいを産んだので、それを魔物生成魔法陣に登録する。水精は水の低級精霊に最初からなっていたので、地底湖に設置して、産み出し続ける。その分、地底湖の完全浄化も早くなる。また、汚染される可能性もあるから浄化能力は高い方がいいからな。それと、地底湖内部に合成魔法陣を設置。水の精霊が一定量生まれると合成するように設定した。強力な水の精霊が出来れば1号機の居る場所に転送して守りにつかせる。もしくは精霊樹内部を移動させて、浄化を阻害している物を掃除させるつもりだ。
 蛇の精霊は予定通りに穴の下に配置し、成長させる。成長した蛇はダンジョンに放つ。蛇用の部屋を設置して、護衛のニャンコ達に穴に運ばせる仕事も与えた。ニャンコ達なら、影を通って穴に行けるからな。これで穴は上から白い悪魔が降ってくる以外は蠱毒状態だ。ただ、回復薬の樹液も貰えるので成長個体は多くなるだろう。

「甘い匂いも充満したし、開通だ」
「……おー!」
「にゃーお!」
「きゅい!」
「こくこく」

 リア、クロネ、リン、アイディリア、キリルと一緒に通路を開く。現在、新たに産まれたニャンコと、キラーマンティス達で支えている通路とは別に大きな沢山の通路が現れて、白い悪魔はそちらに注目する。そして、濃密な甘い匂いに新たに開いた無数の通路に殺到して、その体を粉々に切り裂かれていく。それでも、匂いに逆らえずにどんどん突撃していく。次第に鋼糸が切れて、奥へ奥へと進んでいくが、穴に落ちてバラバラになり、蛇達に食べられていく。1号機が制御して、甘い匂いの発生源を迷路中にしているため、白い悪魔達は迷いに迷って死んでいく。それでも、大量に降りて物量で押してくる。だが、こちらも一定ごとに罠を再生させ、ニャンコ達が死体を回収して、キラーマンティス達に届ける。こちらにも届けられるので、それをアイディリアに食べて貰う。アイディリアの鋼糸も成長していくので丁度よく楽しい程死んでいく。迷路に入らない奴も居るので、そいつらは相変わらずキラーマンティスやクローラー達が殺していく。

「いっぱいいっぱいだな、おい」
「……おお、い……」

 開始から1時間で611体の死亡が確認されている。それでも大挙として押し寄せてくるのだから、恐怖しか感じない。

「これは……クロネ。ニャンコ達を率いてお前達も殲滅に参加しろ」
「にゃあ!」
「アイディリアは鋼糸もちのクローラーと生成してくれ」
「きゅい!」

 改めてダンジョンボックスをCP2000で購入した。これはトラップや宝を生成する時に素材を入れて置けばコスト削減になるのだ。この場合、鋼糸を入れておけばトラップ修復が10CP居たのが1CPで済むようになる。なので、作ったそばから入れていく。しかも使われた鋼糸に経験値が入ってスキルが強化されるので、どんどん強靭な鋼糸になっていく。

「攻めたら負けるが、防衛は出来るな」
「……守る……簡単……」
「そうだな」

 しばらく、白い悪魔の流入が止まるまではこのままだな。集まって来るRPは名前無しの子達には自動設定で強化させる。名前のある子は自分で強化していく。後は、今も増え続けているCPでウッドゴーレムを10体購入して、地底湖に放り込んで置いた。水の精霊と協力して、精霊樹と地底湖の浄化を担当して貰う。むしろ、もう一個、浄化装置を購入して、地底湖の反対側に配置した。あと、合成魔法陣と魔物生成魔法陣も水の精霊の生産で設置した。一瞬で溜まったCPが一瞬で消えていった。だが、浄化効率は急上昇だ。しかも回復薬の効果があがり、経験値も増えているので大喜びだ。リアも水が甘くなったと喜んでいる。







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