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精霊樹リアとダンジョンクリエイター 作者:ヴィヴィ
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31精霊樹の街、本格的始動①

 




 ハーレムは男の夢だと言ったが、確かにそうだと思う。だが、それは人数次第だろう。というのも全員同時は無理があった。手をついて並んで貰ったりすると、かなりそそられるのだが、同時に相手するのは3人が限界だった。それと体力的な事と薄いそうだ。

「では、お母様以外はローテーションで2人ずつにしましょう」

 というシズクの言葉で勝手に決まった。ここに俺の意見が入る事は無い。それからは毎日3人を相手にする事になった。といっても、リコリスとラクロアは殆ど鍛冶をしているんだけどな。こちらは俺が頼んだ腕輪制作も入っている。腕輪には寄生精霊を入れて空間魔法を付与してもらってアイテムボックスとして使用できるようにしてもらった。この腕輪当初の予定通り、致死率が異常に高い毒針が仕込んであり、寄生精霊の判断で発動可能だ。後は簡単にモンスターの討伐種類の特定が行えるようにする。こちらも寄生精霊にカウントしてもらうだけなので簡単だ。
 こんな感じで予定日となって、長城前には凄い人数が集まってきた。前日から凄かったので炊き出しまで行った。マグロやブリ、サーモン。タイなど与えた。ちなみにこいつらはどこでも生活できるように調整してあり、湖面で繁殖するようにしてある。そして、長城の前後にある堀にはシャークキングが生息していて、精霊樹の森を巡回しているので、落ちたらかなり危険だ。

「何人いるんだ?」
「さぁー?」
「冒険者402名、移住希望者903名ですの」

 長城の上から集まってきた人間を見下ろしていると、俺の疑問に現れたシズクが答えてくれた。

「それはまた、バカみたいに来たな」
「色々な所で宣伝したから当然ですの」
「人間ばっか……嫌になるよ……」
「まあ、こいつらも使えるんだ。それに大半は死ぬか、人間じゃなくなる。気にするな」
「うん……」

 直ぐに選考を開始する。先ずは移住希望者から氏名を聞いて名簿の作成に入る。彼らは希望職種を聞き、入場する為に腕輪の装着を義務として行う。この時、寄生精霊達にスパイかどうか識別させて、後は入れて子供達に職種毎に案内させる。スパイもそのまま入れて、後ほど娼館に連れて行く。そこで専門家と協力して二重スパイに作り変える。案内させた者達は面接と技能試験の後、住居を割り振る。シズクやアイディリア、ラクロア達に頑張って貰う。子供達に関しては学校への入学を義務付けているのでそちらの説明も行う。ちなみに冒険者と同じように誓約書を書かせた。
 誓約書はこんな感じだ。
 1.誓約内容を破った場合は如何なる事になろうと文句を言わない。
 2.指導者の言う事に素直に従う。
 3.精霊樹の森で手に入れた素材、アイテム、武具は土地の所有者の物であり、勝手に持ち出す事を禁じる。なお、購買はこの土地で行う事。例外として武具類や薬品は提出された後、希望すれば調査後、売値と同額で購入できる。
 4.街内での非常事態以外の戦闘行為を禁止する。破った者には厳罰が与えられる。なお、武器は腕輪に付属しているアイテムボックスに仕舞っておく事。
 5.治安維持部隊には素直に従う事。治安維持部隊には抵抗戦力を抹殺する許可があり、逆らえば殺される場合がある。拘留した後、住民に調査を行い、事実関係を明らかにした後、処分を決定する。
 6.宿もしくは貸家の住居の購入を行う事。なお、清潔に使う事。子供達は学校に入れて教育を行う事
 7.種族差別はしない事。奴隷に関してもここでは人として衣食住を保証し扱う事。なお、守らない場合は没収する。
 8.許可なく外部へとでない事。逃走者は抹殺されても文句を言わない。なお、許可は持ち物検査などを受ける事で簡単に出られる。
 大体要約するとこんな感じだな。拒否すれば帰って貰う。
 移住希望者には後、護衛してもらった冒険者達の名前や姿などを聞いておく。そこから、冒険者の面接に入る。184名程不適合が居たので、別区分で試験を受けさせる。

「218名はこれより実技試験を行う。実技試験の結果次第ではこちらが行っている教育施設に入ってもらい、実力を向上してから挑んでもらう」
「それって、落ちる事はないって事?」
「そうだ。教育施設での最低限の衣食住は保証される」
「やった!」

 こちらの試験官はキリルとクロネ+リン、リコリスだ。元から居る冒険者達にも協力してもらって色々な試験を実行する。一定水準を超えたら合格とし、それ以外は学校に入ってもらう。合格者には滞在日数を聞き、それに合わせた住居プランを提案する。あるプランは宿、寮、住居だ。パーティーを組んでいる人は住居を購入するし、少人数やソロの長期滞在者は人達は基本的に寮に入る。仲良くなった人とパーティーが組めるからな。実際、試験でキラーマンティスを出して、戦ってもらった。もちろん、両方殺されないように、やばかったらキリル達が介入する。単体戦闘能力、集団戦闘能力をしっかりと把握しておく。中にはあっさりとキラーマンティスを瞬殺する奴も居る。そんな奴にはキリル達が相手をする。もちろん、負ける時も勝つ時もあるが、それは構わない。勝った奴には景品として1ヶ月使える割引券を与えた。これは全ての店で使える1割引の奴だ。成果を出したら継続され、最大3割引まで行える。アイテムボックスに関しても容量の大きい奴を渡す。アイテムボックスに関しては全員喜んでいる。
 さて、残りの184名は地獄を味わっている。だって、相手がリアだからな。

「ぎゃあああああああああああぁぁぁぁっ!!」
「やめっ、うわぁぁぁぁぁっ!!」
「あははははは、ほらもっと頑張ってよね!」

 徹底的にぶちのめし、手足を破壊して心を砕く。砕いた瞬間に寄生精霊がその精神を消滅させて記憶だけ貰い、身体を乗っ取る。破壊された肉体は光魔法で高速再生されて元通りになる。リアを苦戦させる奴も居たが、ほぼ防御魔法と属性障壁でダメージの通らないリアに勝つことは不可能で、持久戦に持ち込まれて潰される。ましてや、リアはもの凄い勢いで相手の技術を吸収して加速度的に強くなる為、手に負えない。

「ご苦労様。強力な駒が手に入ったな」
「うん♪」

 試験が終わったら、俺はリアと手を繋ぎながら戻る。精霊樹の街は1305名も増加した御蔭で、随分と賑やかになった。流石に1日で全てが終わるわけではないので、取りあえず宿に泊まって貰ったり、簡単な手続きだけで住居を決めて貰ったりしている御蔭で、職業テストこそ終わっていないが、住居はどんどん決まっているようだ。
 それにしても、この街は言ってしまえばドワーフ達が技工を凝らして作った芸術の街で、橋や街頭に至るまで作りこまれていて楽しそうに観光している者達が居る。特に銭湯や湯の入り方など徹底させて居るので、服屋も人気だ。半精霊の子供達が案内役として頑張っている。

「リア様だ!」
「本当だ! リア様~」
「リクト様も居る!」

 半精霊の子供達はリアと俺を見付けるとお辞儀したり、中には手を組んでお祈りしてくる者まで居る。リアはシズク達精霊の教育により、リアを神聖視して、神のように崇められている。精霊女王であるリアを崇めるのは自然を崇める事と同じなので間違ってはいない。冒険者達は不思議がっているが、中にはハーフエルフの冒険者も居て、その人に関しては固まった後、子供達と同じように契約している低級精霊達と共にお祈りをしてくる。

「ん」
「きゃーありがとうございます!」

 しかも、リアが気まぐれ気味に弱い加護をハーフエルフと低級精霊に与えるので大喜びされる。低級精霊に至っては中級精霊に進化する者が居て、更に崇められる。ハーフエルフは両方の種族に好かれない事もあって、この土地は安住の地になるだろう。ハーフエルフの大概が、望まれずに生まれた子供だからだ。そう、人間がエルフを捕まえて孕ませて生まれたのがハーフエルフの為だ。もちろん、愛し合って生まれてきたハーフエルフも居るが、差別は結構ある。冒険者としては優秀なので、それなりに働けているが、報酬をピンハネされたり仲間に取られたりする場合もあるそうだ。奴隷としては差別があるのであまり売れないらしい。エルフより力が下なのに、同等の拘束具を用意しないと精霊魔法で反撃されるのも問題だそうだ。ちなみにこの国の一部にも宗教があり、狂信者が居るが……そいつらは大概権力が存在しない。何故なら、獣王国との戦争の原因を作り、被害を拡大させてきたのはそいつらだからだ。国の存亡が危ぶまれた時ですら、獣王国と戦えという言葉に住民がブチギレて逆に弾圧されたという経緯がある。その為、普通の人にとっては宗教というのは微妙なはずだが、ここでは見て見ぬふりがされている。リアを見た者は恐れを感じるからだ。存在としての格が違うし、何より人間に対する憎悪が悪寒になって襲いかかって来るからだ。

「あ、アイス!」
「はいはい、食べようか」
「トリプルがいいの!」
「わかった」

 アイスを購入し、美味しそうに食べるリアを見つめる。子供の体型と元の持ち主の精神に引きずられているのか、直ぐに機嫌が回復して食べていく。アイスは作り方を教えたら、風の半精霊の人が作ってくれている。遠心分離を風の力で行っているからだ。取りあえず、3日は現状が続き、ダンジョンの侵入を禁止しているので、その間に調整する。
 ダンジョンの調整は簡単だ。1階に橋に合わせた4方向に入口を作り、門から入れるようにする。4階に作った防衛拠点の近辺にトラップフラワーと呼ばれるディオネアの栽培所を作った。ディオネアは購入して改造し、擬態を習得させた。反応するのは虫だけに行い、それ以外には無反応にする。そして、粘着糸を放って虫を回収するようにしてある。口の中心部には綺麗な花はあり、それで虫をおびき寄せるよう改造した。精霊化も行い、精霊樹から栄養を貰う代わりに食べたモンスターを精霊樹の力として還元するように設定した。この御蔭でこちらのキラーマンティスなど虫系でも精霊は襲われない。繁殖所には無数の種が出来ているので、これを冒険者達に運んでもらう事も仕事の一つとする予定だ。改造のしすぎで繁殖は特殊な物でしかできないからな。上手いこといければ、防衛戦力を回して5層の一部に外への出入り口を設置できる。





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