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精霊樹リアとダンジョンクリエイター 作者:ヴィヴィ
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17拠点開発

 




 数日の過程をリアラという少女を連れて移動し、泉から地底湖に移動する。その際、彼女の目は目隠しで封じてある。さて、地底湖に戻ったのだが……やはりというか、リアの機嫌が悪い。

「……」
「ほら、言ってるだろ、必要な処置だって」
「……わかって、る……でも、嫌なものはやー」
「まったく……」

 リアを抱き上げて撫でまくりながら、さっさと準備をする。先ずやる事は合成魔法陣の準備だ。

「シズク、水の精霊を1体用意してくれ。それと、寄生精霊も」
「了解ですの。でも、やるなら水の精霊核も少し入れてしまいますの」
「どうなるんだ?」
「……半精霊……なる……と、思う……」

 転生に近い状態になるようだ。別にそれで構わないので、さっさと準備してリアラを合成魔法陣の上に裸で寝かせる。少し抵抗したが、無理矢理剥ぎ取ってやった。どうせ、このボロ布は捨てるからな。

「生まれたての水の精霊を用意しましたの」
「じゃあ、早速するか」
「……ん……人間より……まし……それに、ふふふ……」

 リアが不気味に笑っているが、放置しておく。合成魔法陣を使い、人間の女のリアラ+水の精霊+水の精霊核+寄生精霊を融合する。魔法陣が光ると同時に女の子は悲鳴を上げる。その光景を3人で眺めていると、リコリスがこちらにやって来た。

「何をしているのですか?」
「合成実験ですの」
「ああ。丁度終わったな」

 光りが収まると、小さな女の子がそこには居た。ただ、伸ばしっぱなしだった髪の毛の色が水色に変化し、耳がエルフのような物になっているが、その長さは半分くらいで、少し長い程度だ。そして、汚れていた肌も綺麗な白色になり、妖精の様な姿になった。

「腕は無いのか?」
「それは直ぐに解決ですの。ほら、こちらに来るですの」
「ひっ」

 リアラは怖がりながら、拒否しようとするが、シズクの命令には逆らえないようで、彼女の意思とは関係なく動いているようだ。その少女をシズクは地底湖の中に叩き落とし、自らも一緒に入っていった。

「出てきませんね」
「大丈夫か?」
「……わかん、ない……」

 数十分すると、湖面が光ってシズクがリアラと共に出ていた。リアラの腕は確かにあるが、それは透明だった。水で形成されているようだが、所々崩れては戻りを繰り返している。

「お父様、こちらは問題有りませんの。しばらく訓練すれば半精霊になれますの。そして、数年から数十年で完全な精霊に変化しますの」
「そうか。なら、実験は成功か」
「ど、どういう事ですか?」

 数年から数十年で完全な精霊に変化するという事をリコリスが聞いて、怖がるように自分の身体を抱きしめる。

「簡単な事だ。人間と精霊では精霊の方が上位存在である。その精霊の結晶たる精霊核を体内に取り込んで力を得ているのが人間のしている事。だが、それはちゃんと制御できればの話だ。制御をされていない精霊の力は人間には強すぎるらしい。それは人間の身体を変化させて精霊へと変えるそうだ」
「なら、身体その物に余すところなく精霊を融合すれば、本来は数百年単位で起こる変化を加速させ、数年から数十年で完全な精霊に変化させる事が可能ですの。力を使っていくと、どんどん加速されますので、一概には言えませんが」
「……ちなみ、に……お前のは、数十体分の精霊、核……融合なんて、必要ない……来年、まで、に……精霊化……する……」
「っ!?」
「それと、リコリスは心臓の代わりを精霊核がしている時点で、既に融合しているような物ですの。全身に送り込まれる血液に膨大な量の精霊の力が入り込み、隅々まで溶けていますの」

 だからこそ、リアがプレゼントとか言って人間を渡してきた。これを知ら無ければリアは確実に殺していただろう。最終的に同胞になればまだ許せるという事らしい。子供達の転生体でもあるそうだから。

「リアラだっけ、お前はシズクと一緒に修行してちゃんと腕を作れるようにしろ」
「は、はい!」
「リアは俺と一緒に来てくれ」
「ん、わか、った」

 DCルームに移動して、パソコンを操作してギミックハウスを作成する。作成するギミックハウスはメイン構造を宿屋として作る。隠し通路と捕獲用の罠、認識阻害装置を配置する。キリル達が頑張って狩りをしてくれている御蔭で溜まったCPを使い、地底湖内に作成する。この宿屋は1階が酒場で2階、3階が宿泊所となっている。地下も有るが、それは秘密だ。こちらとも別にもう一つのギミックハウスを作成する。こちらは館にしておく。作りはほぼ変わらない。

「取りあえず、こんなもんか」
「……つかい、きった……後、支払い分……」
「そうだな」

 後は出資用のCPぐらいしかない。なので、作業はここまでだ。ちなみに材料はクロネが持ってきた村の素材を使った。

「ニャンコ達、仕事だぞ」
「「「「にゃあ!」」」」

 呼ぶとどこからともなく……いや、いろんな所の影から無数のニャンコ達が現れる。その間にリコリスのバトルアックスを準備する。

「取りあえず、精霊樹の前に連れて行ってくれ。リコリスも一緒に」
「「「「にゃあ!」」」」

 ニャンコ達に連れて貰って、精霊樹の影に一瞬で移動する。リアはダンジョンから出られない為に居ないが、代わりにリコリスを拉致ってきた。

「リコリス、この辺の木を斬ってくれ」
「分かりました」

 俺はリコリスにバトルアックスを渡しながらお願いする。リコリスは木を1擊で叩き斬る。

「ニャンコ達は根っこの部分から全部抜き取れ」
「「「「にゃあ!」」」」

 しばらくしてデコボコの土地が出来た。本来なら、少し離れた所に広い場所があるのだが……そこはリア達に計画を伝えた時に拒否された。あそこは、別の物を建てる事になった。具体的には牢屋だ。何故拒否されたかというと、あそこには精霊達が精霊核に変えられた怨念があるそうだからだ。効果は特にないが、嫌な気分になるそうだ。実際に行ってみたが、嫌な気配がビンビンする。なので、牢屋として犯罪者を閉じ込める場所にしておく予定だ。

「じゃあ、ダンジョン入口は更地にして……左右に宿屋を作るか」
「少し離した方が良いですよ。防壁が無いと危ないですから」
「そうだな。ありがとう」
「いえ……私も、精霊になるなら人ごとでは有りませんし……」

 リコリスが自分の胸元を触りながら言ってくる。確かに彼女は近い将来、完全な火の精霊になるだろう。元の精霊核なら、死んだあとでも時間が足らなかっただろうが、今は大量の精霊核がリコリスの体内にあり、精霊樹の近くで活性化しているのだから尚更だ。ましてや、精霊樹の化身が近くに居て、地底湖の空間は進化を促す光と、膨大な量の精霊力に満ちているのだから。幻想的な地底湖の空間は既に精霊達の世界といってもいいぐらいなのだ。

「じゃあ、取りあえずそっちはこれでいいか。ニャンコ達、作った館を持ってきてくれ。宿屋の方な。それと、ウッドゴーレムも」
「「「「にゃあ!」」」」

 元気よく返事するニャンコ達が消えたので、リコリスと一緒に切った木材を運んで、長さを均一にしてリコリスに乾燥させてもらう。この辺の木材は既に浄化されているので毒などは大丈夫だ。

「「「「にゃあ!」」」」
「ご苦労様。次はアイディリア達を連れてきてくれ」
「「「「にゃあ!」」」」

 館はそのままで、ウッドゴーレム達に予定の場所を掘らせる。直ぐにアイディリア達が連れてこられた。

「アイディリア、この木材をくっつけてくれ」
「きゅい!」

 粘着糸でしっかりとくっつける。

「他の子達も周りのモンスターを排除してくれ」
「「「「きゅい!」」」」
「「「「にゃあ!」」」」

 丸太をくっつけるだけでは防壁には足りない。なので、シズクを呼ぶ。リアラは他の水の精霊が訓練をつけるだろうし、厳密にいえばどれもシズクだ。

「シズク、この場所にウォーターレーザーで穴を開けてくれ」
「はいですの」

 いくつもの重ねた丸太を縦に並べて、横から穴を開けさせる。その穴に一本の丸太を削って、粘着糸を絡ませた後に入れる。これで網目状になって丈夫になる。作った防壁をどんどん取り付けていく。

「ゴー」
「完了したか。じゃあ、ニャンコ達。館を配置してくれ」
「「「「にゃあ!」」」」

 巨大な館が瞬時に掘られた場所に配置された。地下室もしっかりと入ったので計算通りだ。水が湧いた場所も有るが、そこは宿屋内にある貯水場へと管を設置して誘導する。この辺の細かい事はシズクがやってくれるので安心だ。もう一方の館は少し離れた場所に設置する。これは簡単だ。だって、これはエロエロな事をする為の場所、娼館だからだ。

「後、やる事は道の作成と……更地を広げる事だな」
「そうですね」
「頑張りますの」

 ウッドゴーレム達を始め、精霊達を総動員して、道を作り、更地を作り、防壁を作った。防壁の木材は水分を抜いて固くした後、粘着糸で固めて掘り出した土を粘土状にして取り付け、3つ重ねて厚くし、10メートルの防壁を1キロ先にある泉まで完全に伸ばした。基本的には更地にしたが、趣味で桜の木で並木道を作った。下水道も完備させる予定なので大忙しだ。御蔭で瞬く間に数日が過ぎていた。

「お父様、クロネを迎えに行きませんと」
「そうだったな。行ってきてくれ」
「了解ですの」

 作業を続け、数日経つとクロエとリン、シズクが23人の子供達を連れて来た。子供達はすぐさま寄生させて支配下におく。そして、男は風の精霊と化したキラーマンティス達と融合させ、女の子は水の精霊と融合させる。そして、ダンジョンで訓練させる。

「クロネとリンは村を回って、綺麗な若い女性や女の子を見つけたら、寄生して連れてきてくれ。寄生している男達から綺麗、可愛いなどの情報は手に入れてくれ」
「にゃあ。わかった」
「任せて」
「取りあえず、20人だ。俺の相手をする訳じゃないからな。娼館で働かせて、情報や毒を仕込むのに使う。それと、子供が居るのは止めて……いや、子供ごと連れてこい」
「にゃあ、了解」
「危なかった~」

 釘を刺して正解だったな。取りあえず、これでそいつらも融合化させれば姿が微妙に変わるから、本人とは思われないだろう。性技に関しては教え込む奴が居るな。そうなると、有名なのはサキュバスだな。召喚か雇うか。一旦、DCルームに戻って探してみたら、依頼も可能だったので、連絡を取った。

『喜んで。バレないようにするから、娼館でも働かせてくれるだけでいいわ』
「了解。でも、その設備のCPは無いからそっちもちで」
『10人出していいなら』
「情報やその他もろもろ、協力するなら。いや、俺達に従うなら構わない」
『じゃあ、契約成立ね。こっちも若い子が居るから……ああ、インキュバスもいいかしら? もちろん、娼館を訪れる客以外、手を出さない契約追加で』
「いいよ」

 それで女は篭絡させやすい。男女共に情報を得られる。という事で、新たにサキュバスとインキュバスが勢力に加わった。ただ、彼らは戦闘行為は自衛以外しないという契約だ。つまり、ダンジョンを守る事はせずに情報など非戦闘行為にだけ協力するという事だ。どちらにしろ、クロネとリンが送りつけてくる女共を教育してもらおう。後、建築関連の業者が居るな。住民にしたら駄目だと言っていたが、雇うのは問題無いだろう。金を積んで呼び込むか。そいつらの相手もさせれば勉強ははかどるだろうし、サキュバス達の食料になる。








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