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精霊樹リアとダンジョンクリエイター 作者:ヴィヴィ
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閑話01冒険者とその後

10話も更新しています。
 


 冒険者


 2人は必死に走って逃げ帰っていた。武器はないが、精霊核で得られた身体能力によって、モンスターから逃れたと思っていた。

「はぁはぁ、どうだ……追っては……」
「無い……ようだな」
「くそっ、なんであんな化け物が存在するんだ!」
「アレは水の精霊だな。しかも、動いて喋っていた。中級精霊以上だ。それにあの蛇」
「白蛇・大蛇か……どこが幸運を呼ぶ蛇だよ! くそっ!!」
「落ち着け。白蛇は幸運を呼ぶスキルを持っている。ただ、それは味方や気まぐれで与えるだけだ。敵には与えない」
「わかってるっ!!」
「それより、武器が無い事が問題だな。魔法でなんとかするが……」
「ああ、分かっている。先に寝ろ」

 既に陽は落ちかけ、夜の訪れる時刻へとなっていた。彼らは枝を集めて火を焚く。虫系のモンスターや獣系のモンスター避けになるのだ。普通の野生モンスターならだ。そして、彼らは簡単な食事を黙って取った後、順番に眠りにつく。戦士、魔術師、戦士の順番で、魔術師を多く寝かせる。これは戦力的に仕方がない事だ。そして、しばらくして、モンスターの鳴き声が響いた。

「っ」

 警戒するが、こちらに来る事は無かった。そして、その日は何事も無かった。ただ、魔術師も戦士もエレンと見捨てたリコリスの夢を見て、うなされ続けた。

「行くぞ」
「……ああ……」

 日中、移動しているが、彼らをモンスターが襲う事は無い。ただ、猫の鳴き声がした感じがするだけで、何事もなく数日で精霊樹から南に83キロメートルにある街へと到着出来た。ただ、相変わらず悪夢にうなされているが。

「お帰り。どうしたんだ? ひどい顔じゃないか……それに、2人はどうした?」

 門兵が挨拶してくる。ここは彼らにとって、ホームだった為に知り合いが多い。

「すまん」
「エレンは殺された。リコリスはわからん……」
「おい、お前達が行ったのって、精霊樹の森だろ! あそこはお前達にとって弱い奴らしかいないはずだぞ」
「黙ってろ。報告が先だ」
「わ、わかった」

 2人は門兵を置いて、街中を歩いていく。この街の近くにもダンジョンが存在し、その攻略に人は来ている。

「これからどうする?」
「先ずはギルドに報告を……ぐっ!?」

 魔術師の男が頭を押さえて痛がる。

「大丈夫か?」
「ああ。今日は疲れた。報告は明日にしよう」
「それは……がっ!?」
「お前も辛そうじゃないか……俺達はろくに寝れてないんだ」
「ああ、そうだな。宿へ行こう」
「ああ、それがいい」

 2人は宿に泊まって、身体を癒した。そして、深夜。2人は起きだした。そして、まるで身体を確かめるように両手を握ったり開いたりする。

「行くぞ」
「ああ」

 2人は移動して、宿から出る。そして、影に呼びかけた。

「どうだ?」
「にゃー(保管庫を見つけたにゃ)」
「では、隙を見て奪取してくれ」
「にゃあ!(了解)」
「俺達は準備をする」
「そうだな」
「にゃにゃ!?」

 驚いた声をあげた黒猫が影から現れ、瞬時に増えた。それは黒猫達の支配者だった。

「にゃにゃ?(クロネ様とリン様がなんで?)」
「にゃあにゃあ、にゃにゃ(強い人間、狩る)」
「経験値いっぱい貰うんですよ。それと核の回収です!」
「にゃにゃ(了解にゃ)」

 そして、彼らは散っていった。冒険者の2人は油屋に着くと、1人が座り込んだ。そして、そこから寄生精霊虫が出てきた。その寄生精霊虫は中に侵入し、住民の1人に寄生する。そして、扉をあける。そして、即座にもう片方がナイフで住人を殺す。その後、寄生精霊虫は何事もなかったかのように元の冒険者に寄生した。

「邪魔なのを排除」
「ああ」

 2人は住人を皆殺しにした後、油を持ち出して街中に撒いていく。見張りはクロネ達によって、既に殺されていた為、存在しない。それから、彼らは数件の店を同じ手口で襲っていく。



 さて、クロネとリンだが、彼女達は精霊核の反応を追って、宿屋に侵入し、次々と冒険者を殺したり、寄生させていく。そして、一定の数が集まった事によって、作戦を決行する。

「にゃあ」
「やるです!」

 2隊の命令によって、街中に火の手が上がる。それと同時に精霊核を保管している政府の倉庫と武器屋、ギルドなどに冒険者が襲いかかる。

「くそ、何しやがる!!」
「アラン、てめぇ何してるかわかってんのかっ!!」
「どうなっている!!」

 怒声と悲鳴が鳴り響く中、クロネは精霊核をもっとも持っている都市駐留軍の場所へと向かう。都市駐留軍は火消しに走り回る。だが、暴徒と化した冒険者や、シャドウキャット達が暗殺していく為、一向に収まる気配が無い。その中を、駐留軍と領主の館が一緒になっている土地にある保管庫に悠々とやって来たクロネとリンは精霊核を始め、有益そうなものを……わからないので根こそぎ奪っていく。

「お前達がこの騒ぎの原因か?」
「にゃ?」

 クロネ達の前に立ちはだかったのは獣人の女の子だった。それも猫の格闘家だった。

「お前はただの猫じゃない。モンスターだ、アタシにはそれがわかる! なんてったって領主の娘だからな!」
「にゃあ~。にゃにゃあ(それがどうした。お前に用はない)」
「なんだとー!」

 蹴りかかってくる格闘家の女の子に対して、クロネがやった事は容赦無い。

「にゃにゃ、にゃぁぁぁぁぁんっ!(にゃんこ、フラーシュッッ!!)」
「ふぎゃああああああぁぁぁっ!! 目が、目がぁあぁぁぁぁっっ!!」

 そう、リンのスキルを使って目くまらしを行った。それによって、目を覆った女の子を容赦無く、闇魔法で作った刃で心臓を貫いて即死させた。

「にゃあ(簡単だった)」
「ひどいね~」
「にゃあ~(帰る)」
「どうせなら、持ってこうよ。結構可愛いよ」
「にゃあ(そうする)」

 クロネは女の子を収納した。理由は簡単だ。自分に合成してその姿を手に入れる為だ。どうせなら、可愛い子を探そうと、色々と襲ってみる。そして、数人から得た物を合成して自分の身体を作り上げる事にしたクロネは退却命令を出した。最終的に街の被害は半損以上だった。これは駐留軍の中からも裏切り者が現れ、被害が出たからだった。そして、反乱を起こした者達は全員処刑された。






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