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ゆるすひととゆるさないひと

作者:☆青明
 あるところに、『ゆるすひと』と『ゆるさないひと』がいました。

 ゆるさないひとが9人、ゆるすひとはたった1人です。





 ゆるすひとは、ほかの人がした失敗をすべて笑顔でゆるします。ゆるすひとは、絶対に怒ることはありませんでした。

 しかしゆるさない人たちは、ゆるすひとがした失敗を、絶対に許しません。ひどい剣幕けんまくで怒り、なじってゆるすひとがした失敗を責めます。

 ゆるすひとは、つらい気持ちをかかえながらも、素直にあやまってまた、ひとの失敗を笑顔で許します。






 ある日、ゆるすひとの体に異変が起きました。

 おなかが急に痛くなって、熱も高くなり、もう立ち上がることもできません。

 ゆるすひとは、さいごまでゆるさないひとたちに謝りながら、自分のふるさとに帰っていきました。

 のこされた、ゆるさないひとたちは、おたがいの失敗を絶対に許すことはありません。

 そのうち、なにをするにもケンカばかりして、しだいにおたがいを憎みあっていくようになりました。






 そのとき、1人のゆるさないひとは、はっと気がつきました。

 ああ、ゆるすひとがいてくれたおかげで、みんな仲良くやっていけていたのだと。

 みんな、おなじ人間なのだから、失敗することはだれだってある。

 それをゆるすひとがいなければ、世界がうまくまわっていかないのだと。






 そう考えたゆるさないひとは、その日から、ゆるすひとに変わりました。

 みんなの失敗を笑顔でゆるし、自分が怒られても、決して怒りかえさないように頑張ってみました。





 しかし、それをつづけるうちにゆるすひとは、疲れてひどい失敗をしてしまいました。

 そのせいで大きなケガをして、残ったひとたちにさいごまで謝りながら、自分のふるさとに帰っていきました。






 そのあと、また世界はケンカまみれになりました。

 みんながずっとだれかに怒っていて、だれもゆるすひとにならなかったので、憎しみあいはずっとつづきました。






 そして、ゆるさないひとの1人が考えました。

 この場所に生きているのが、自分1人になれば、失敗したことを怒られることも、怒ることもなくなる。

 ほかの人がいなくなれば、自分は正しい人になれるのだと。






 しかし、そう考えていたのは、彼ひとりではなかったのです。

 みんながみんなを追い出そうと、暴力ぼうりょくをふるいあい、だれもゆるすひとにならなかったその場所には、だれひとり、いなくなってしまったのです。




 そこには、世界にのこったゆるすひとたちが住みつきました。

 『ゆるすひと』だけが集まったその場所は、みんながみんな、失敗を許しあい………。




 このあとは、みなさんで想像してみてください。

 どんな世界になったら、平和になるのか。

 あなたは、ゆるすひととゆるさないひと、どちらになりたいですか?

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