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異世界攻略のススメ  作者: 渡久地 耕助
蒼炎の七英雄
32/238

闇と太陽

めっさ短いっす  


2015 1/6 加筆修正

「む?」 


 雪達磨に閉じ込めた彼女を黄泉の入口へ転送しようとする瞬間

 彼女が光り輝き雪達磨から飛び上がり東へ飛んでいった。



「転移光……転移魔法を込めた魔石か歯にでも仕込んでいたか?」


 高度な転移魔法、それも使い捨ての上、高価な魔石でポンポン使うとは

 流石は帝国だなぁ。


 状況判断も早い。

 勝てないと判断し、捕縛される前に情報を収集した後の離脱。


 俺も強くは成ったが場数の多さでは彼女たちの方が遥かに上ということを再認識する。

 そんなのが6人もいる。


 その事実を裏付けるかの様に、他の将軍達を相手にしていた影分身が全滅し、霧散する。


 振り返ってみるとカグヤも完全復活し、蒼炎を解き黒髪黒目の元の姿に戻っている。

 手には日本刀・・・いやアレは倭刀、中国製の日本刀か。

 通常の日本刀より太刀に近くリーチが長い。


 青白く輝き周囲が陽炎の様に揺らいでる。

 先ほどの戟より厄介だな。 


「ソレが君の本来のスタイルか?」

「ええ武器はあらかた触っていますが、これが一番馴染みますわ。」


 同考えても触ってるってレベルじゃ無いが、彼女レベルの達人…いや神域に至ったものだとそんな認識なのか。

 そして顔を紅潮させながら俺を熱い視線で射抜いてくる。


 得物や状況が違えば見蕩れているかもな。

 各個撃破で無力かするのも難しい。

 さて、どうする。


 殺したくは無い。

 でも此処まで強いとなると……覚悟を決めるしかないのか。


「皆さん、ここは私と彼の一騎打ちで決着を付けさせてもらいます。

 皆さんは帰還してください。今のあなたたちでは束になっても敵いません。」


 俺の意図を察したのかカグヤは一対一の対決を望んでくる。

 大精霊の契約者同士の激突は災害のぶつかり合いと同義だ。


 それも限界までレベルを上げた者通しだと例え一騎当千の将軍といえど死は免れないだろう。



「……ご武運を」


 向こうもそれを悟ったのだろう。

 歯痒い顔をしながらもカグヤの指示に従い、次々に転移魔法で離脱する。


 残されたのは俺とカグヤと雪達磨だけだ。

 これで心起きなく戦える。


「これ返そうか?」


 方天画戟を掲げるが彼女は首を振る。


「あなたから奪い返しますので結構です。気に入ったなら貸して差し上げますよ。死んでしまえば直ぐ帰ってくると思いますが。」

「猛烈に返したくなった。今返すから無利子でお願い。」


 フラグでしかない。

 武器なら幾らでも作りだせる。


「ダメです。逃がしません……この世界での久しぶりの上物なんですから。」

「…上物?」


「ふふふ さっきのまがい物を斬っただけでは満足できませんの~///」


 顔を赤くして照れながら話しているが話している内容と持っている得物はかなり物騒だ。


「ずいぶん変わった性的嗜好をお持ちで・・・」

「ふふふ ダメなんです。あなたが欲しくて欲しくてたまらないんです。

 早く貴方の命が消えゆくさまを感じたい♡ あなたがいけないんですよ。

 そんなに強い様を見せつけて、私を焦らすから。」


 でたよヤンデレの伝家の宝刀【あなたがイケないのよ】

 つか皆居なくなった瞬間、急にカミングアウトしたな、王宮だと抑圧されんのか?


「俺を引き入れるとか欲しいとか言ってた割には随分だな?」

「貴方を愛したい事と殺したいという欲求は私にとっては同義なんです。」


「そんな法則初めて知ったよ。告白が殺したいとか斬新過ぎて涙がでそうだよ。」

「ご安心を、此処まで人を愛したい(殺したい)と思ったのは、私の人生の中で唯一私に傷を負わせたあなただけです。」


「いや嫉妬じゃないからな?」


 やっぱあの時、ラッシュで仕留めきれなかったのが痛かったな。


「さぁ()し合いましょう」

「……」


 カグヤの得物を捨て、自身が最も使い込んだ片手剣を抜き放つ。

 カグヤの技術をもってしても彼女には届かない。

 彼女の技術である以上、その弱点、癖も彼女自身心得ている。 


 故に自身が最も信頼する武器で戦う。

 先手必勝、一撃必殺だ。


 

 ビリビリと殺気と闘気がぶつかり、そして……



 闇と太陽による災害が巻き起こった。



 

次回大規模戦闘 旧作以上のバトルに仕上げます。

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