激闘
お久しぶりです。
お待たせしました。 更新です!
2014/10/17 修正しました。
暗黒大陸出身のハイエルフ『大剣豪』
全ての魔法を扱える『東の賢者』
元・ガリアの双璧 伝説のハンター『鮮血蛇姫』
旧・皇女 気・魔力・霊気を操る武闘派姫巫女『火竜公女』
ホムンクルスにして世紀の錬金術師『天の落とし児』
最強の戦乙女を統括する皇帝『蒼炎の戦女神』
しかし、色分けだけでなく、
属性も別とか戦隊モノなのかギャルゲーなのかはっきりして欲しいものだ。
様々な趣味思考、有利属性、弱点属性も分かるが、そんなの関係ない。
俺はこの世界を攻略する気はあっても乙女を攻略する気はないぞ?
ロリッ娘錬金術師や人妻ハンターに手を出すのは道徳的に問題ある。
ツンデレでは現実ではうざいだけだし、
ヤンデレはウチのナミだけで間に合ってる。
天然は…う~んまぁ話し相手としては面白いかも。
「自己紹介どうも。それでお遊戯会の披露はもういいのか?」
クスクスと俺は笑い、彼女たちに問いかける。
「もう少し続けてアリアの恥ずかしがる様も見たいのですが、ここまでです。」
『ええ!?』
カグヤの言葉に、アリアが驚愕した目を向けるが俺も黙殺。
大人の話し合いは続く。
「アキラさんも私の勧誘を蹴っているわけですから~
交渉は肉体言語で抵抗できないように無力化して連れて帰るか……」
彼女は一度、言葉を切る……そして、
「ここで死んでもらうしかありません」
最後通牒をした。
彼女も肉体言語の使い手のようだ。
やはり命のやり取りに慣れているな~
先の火拳かメラだかの攻撃は火竜すら焼き殺す威力があった。
命を背負う覚悟アリ……
というより、これはこの世界に来る前から備わっていた性だろうか?
回れ右して帰りたいが。
話し合いというより、戦闘を避け、帝国に下るのが賢いやり方だ。
しかし、俺一人が帝国に突いたからと言ってガリアは諦めないだろう。
加えて、戦争も加速する。
故に俺の答えは決まっている。
「上等!!」
宣戦布告を受け一瞬で駆けると同時に第二の裏技発動。
詠唱の隙を与えずに透明化していた幻想剣を牽制目的で全員に射出、遅れて複製したドラゴンを追撃。
カグヤには特別に黒槍を召喚して近接戦闘を仕掛ける。
後ろで五将軍が射出された武器を弾いたり、消し飛ばしたりして爆発音が響く中、
カグヤはハルバード、いや方天画戟を取り出し俺の槍を抜き放つ。
そのまま一息もせぬ内に俺の眉間、喉、心臓を狙う三連突きを放ってくる。
レベル200にも届かないものなら三度死んでいるであろう攻撃。
――鉄人の拳の一撃に匹敵するであろう戟の攻撃。
この程度の突きは防げれるでしょう?
当然だ。
受け止め、交わし、素手でいなして防御する。
そしてで反撃する。
だが、即座に槍を引き戻し、受け止められる。
一瞬の攻防。
小手調べ。
爆煙が急激な風が吹き荒れ、五将軍がそれぞれ襲いかかってくる。
やはり、火属性の大精霊の契約者の従者に加え、
【戦女神の加護】のスキルが五将軍全員にかけられている。
火属性による耐性を全員獲得しているし魔物が跋扈する世界を切り開いてきた人類。
その中でも選りすぐりだ。
正面からの複製の射出攻撃、魔物の強襲は通じない。
各々が剣と魔物を斬り、消し去り、三枚におろし、握りつぶし、土塊に変えた。
そしてカグヤと相対する俺に攻撃を放つ。
「貫け~錬金術 【地面隆起】」
桃髪ロリの登場するロボが地面手を当て錬金術を発動。
瞬時に俺の足元から【石槍】を練成、足元から襲いかかる。
同時にカグヤが方天画戟を横薙ぎに払ってくる。
―飛ぶしかない、それも今すぐに!
俺は空中に飛び上がって回避する。
しかし只、飛ぶだけでは隙を作るだけだ。
故にスキルを使う。
「【空中歩行】」
空気を蹴り飛ばし、空を駆け上がる高等歩法。
魔法ではない、蹴りの衝撃波で地面を踏みしめ、滞空する。
人外の域を超えているのだ、空を駆け上がれなくて何が英雄か。
空高く駆け上がり上空に飛んだ俺だが、未だ相手のターンは終わらないらしい。
ヴィルヘルミナが錬金術で天へと続くような螺旋階段を練成する。
常人では考えられない練成速度。
彼女達もまた、この時代、この世界を生きる英雄。
足場を得たアデーレとアリアが俺の左右から得物を持って襲い掛かる。
「はぁぁぁ!」
「疾!」
鉈のような包丁と大剣による挟撃。
――点や線での攻撃は通じない。
カグヤの言葉を聞いてか、二人とも武器の刃に魔力を大きく纏わせ、面での攻撃
まるでハエたたきの様にして振り下ろす。
「ふん!」
瞬時に幻想剣を呼び出し受け止める。
しかしここは空中。
体重が重いほうが吹き飛ぶのは自明の理。
俺も女性二人分の体重と巨重兵器二つの重さには敵わない。
大地へと叩き落される。
そこに金髪ドリルが詠唱を完成させ黒魔法を発動する。
「【火竜息吹】!」
放つのは火属性最上位魔法。
加えてカグヤの加護により火力が上がり火竜のブレスを越える熱線ビーム砲が俺を襲いかかる。
閃光と熱と爆風を同時に叩きつけるドラゴンのブレス。
しかし俺の知る【火竜息吹】それとは桁違いの火力。
先のカグヤの蒼炎を確実に上回る火力。
俺の着地と同時に視界いっぱいに炎の壁が俺を飲み込むのだろう。
本日三度目の視界を埋め尽くす攻撃。
今度、戦うときはサングラスを用意しよう。
そんな決意をしながら、影を使ってゲートを展開しそこに脱出を試みる。
「【影転移】」
「にがさない!閃光弾!」
ぐあ!4度目の…以下略。
あの桃髪の機械人形!鈴木と同じ様に科学兵器か!
スタングレネードを!!
影がかき消され、視界を奪われる。
怯んだ所に【火竜息吹】に飲み込まれる。
「ぐあぁぁぁ 熱っつ!」
槍が高熱で融解したまらず手放してしまう。
俺が転げまわって体中に燃え盛る火を消していると覆面メイドが追い打ちに
気弾を連続で飛ばしてくる。
負けフラグな技だが実際食らうと結構痛い。
「あだだだだだだ!?」
「うふふふふふふ」
即座に幻想剣の片手剣を抜き迎撃するも手数が多い。
幻想剣を召喚使用にも、反撃、召喚するたびに閃光弾で封じられる。
しかも彼女は見失わない様に土煙で視界が俺を見逃さず、痛みが走る程度に加減し、確実にダメージを与えてきやがる。
しかも、何か恍惚な表情してるし!
こいつ絶対Sだよ!
「だが耐えられない程ではないってぬお!?」
撃たれながらも体勢をなおした所を地上で待ち惚けを食らったカグヤの方天画戟が俺を両断せんと振り下ろされる。
慌てて、両腕を交差、武器を持ったまま、両拳で真剣白刃取りをする。
る○剣の刃止め、刃渡りのコンボだ!
「ふふ やはり、やりますね?実戦でそんなネタ技を出すなんて?」
「狙い通りだ。」
ダメージを追ったが、それも計算の内。
あの程度なら受けても死なず、五体満足の状態で戦える。
俺は一枚目の切り札を切る。
追い詰められた状態
格上の相手にしか使えない
二つの条件を満たした状況で発動するスキル。
闇魔法の特性、呪われたスキル。
格上の相手に自身の攻撃力の何倍ものダメージを与える強力なスキル攻撃。
しかもカグヤの武器をふうじて攻撃に転じる!
「刃渡り!そして【窮鼠猫噛】!」
解き放たれる片手剣の斬撃。
拳で穂先制し、滑らせて武器の動きを封じ、空いた左手で穂先を引っ張り
右手に握った片手剣をカグヤを横一文字に切り裂く。
そしてこのスキルの前では防御も回復も意味は無い。
例え、精霊化していても実体を確実に捕らえる闇と呪いを付与した一撃。
全能力が爆発的に上昇し、呪詛の一撃がカグヤを襲う。
「ーーーーーッツ!?」
カグヤから驚愕の声が漏れる。
この場で仕留める!
【窮鼠猫噛】状態はパッシブスキル。
防御を捨て、全能力を大幅に上昇させ、
防御不可能の必殺の攻撃力を与える窮地を逆転に変えるスキル。
故に万全の状態では放てない諸刃の剣。
反撃をもらえば、即、死あるのみ。
しかし片手剣スキルの【ラッシュ】で仕留めに掛かるが、
流石は七英雄。
俺のスキルの危険度を察知し武器を手放し離脱することで難を逃れた。
油断させての攻撃は失敗。
だが、彼女の得物は手に入れた。
瞬時に裏技の【複製】で武器に込められた技術を読み込む。
幻想剣をつくらずにその情報を読み込み、情報を憑依する。
「ふんふんっと」
まるで自身の手の延長の様に獲物を振り回し、カグヤと同じ構えで威嚇する。
「トドメは刺せなんだが、技術は追いついたな。」
回復の為【精霊化】し髪が黒から夜色に変わり、容姿が中性的に変わる。
【窮鼠猫噛】が解除されるが能力は上昇。
TS化は勘弁だが今回はそうも言ってられん。
他の五将軍は緊張と動揺が走った故か追撃は行わない。
それほど、カグヤが手傷を負ったのが信じられないのだろう。
追い詰められた手負いの獣からの反撃だから尚更だろう。
手負いの獣の脅威を体験しているだろうアデーレとアリアでさえ動けない。
「ラウンド2だ。」
しかし、まだ数の優位は向こうにある。
彼女が回復する前に一人ずつ仕留めていくか。
感想お待ちしてます。