24話 魅了、暴走
24話
魅了、暴走
■オリシュ
「まあいい、もうひとつ発動だ。かなり高価なんだ、"主人公様"、しっかり強いのを呼び寄せてくれよ?
マジックストーン、ディメンションドア(次元扉)発動」
ユージの声と共に、"30m"程のやや広めの密室と化した部屋の片隅に、周りの空間を飲み込むような黒い渦――次元の扉――が開く。
「くそっ、なんなんだ! 奴はさっきから何を言ってる!?」
「言ってる場合か馬鹿野郎! オリシュ、早く構えろ!」
ナイトの声に我に返る。
いけない、危険な場面ばかりなのにどうしても注意が散漫になってしまう。
皆に助けられて僕は今ここにいる……なんとしても皆を守り抜かないと!
「皆構えてッ! 敵が出てくる!」
僕の一声で怯えていたニュウも我に返り、皆が武器を構える。
不安げな顔をしているが、お互い信頼し合っている仲だ。
ここにいるメンバーになら、何の躊躇もなく背中を預けることができる――ッ!
「ニュウ、キルエを回復! クーシャ、補助魔法を! ナイトは前衛で壁を頼む! レイツェン、僕は中衛から前衛で遊撃だ!」
このディメンションドアの魔石は、ペア以上の数で効力を発揮する魔法石だ。
『入口』『出口』を設定して使うため、状況的に考えて目の前にある渦は出口……ということは、ここから敵が出てくるのは必然と言ってもいい。
これが入口ならどんなに良かったか……いや、もしこれが入口だとしたら、出口は罠の真っ只中だろう。
それなら同じことだ。
次元扉が一段と大きく開き、そこからぞくぞくと魔物が出現する。
真っ黒な絵具をぶちまけた様な、エネルギーの塊の様な風体のソウルシーカー。
動きが素早く的が小さく、物理攻撃が効きにくいエレメンタル系の特性を持った非常に厄介な魔物だ。
犬に触手がついたもの、猪に触手がついたもの……様々な動物系の魔物の死体に寄生した、醜悪な触手が本体であるソウルイーター。
本体の触手自体は非常に鈍重で、自力で動き回るのも困難なのだが、寄生した魔物の能力次第では戦闘力が段違いに跳ね上がる。
この二種が続々と……現時点でざっと30体以上出てきており、まだ増えようとしている。
この次元扉が繋がっている場所次第では非常に苦戦することになるだろう。
そしてなによりの特徴が、この二種は天然の魔物ではなく、高位のアンデッドに『使役』されている存在ということだ。
殺戮と搾取に特化した個体……その搾取した力(経験値)を上位存在に献上するために作られた人形なのだ。
分散移動して効率よく経験値を集めようとするため、いつも主人のそばに侍っているわけではないので、普通に考えれば主人たる高位アンデッドはいない筈だが……。
「ひっ」
「なに? この寒気……」
魔の力に優れたエルフであるキルエ、教会出身で幼少期から魔に触れてきたクーシャが、今まさに出てこようとしている魔物に過剰に反応する。
「FUSYURURURURURURURU」
「OOOOOOOOOオオオオオオオオIイニオイガSUSUSUスrrrr」
鳥肌が、悪寒が全身を駆け巡った。
コワイコワイコワイコワ
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脳内を恐怖が、負の感情が支配する。
その圧倒的存在感が、僕たちの足を縛り、意思に反した後退を強いる。
「ひっ、ひいああ……」
「やだやだやだやだあだ」
「…………」
「おいなんだこいつは、なんなんだよ」
「こいつらは――」
「ふは……ひっひはははあ! すげえ! すっげえおおい!
マインドフレイアに、おいまじかよ、リッチだ!
俺たちが繋いだのは、100階層だぞ……信じられねえ、100階層からリッチを引き込むなんざあ、どこのどいつが可能なんだ!」
ユージかその仲間か、一人称からして仲間か――どちらでも良い、どうでもいい、ああどうすれば――。
――マインドフレイアとは、人間の様な四肢を持ち、イカの頭に口からイカの足のような触手が何本も生えているグロい魔物だ。
その触手で知的生物の脳味噌を捕食する特徴を持っており、その強力さを際立てる能力である『マインドブラスト』は、広い範囲に麻痺、朦朧状態などの状態以上を引き起こす精神攻撃を行うことができる。
――リッチは魔術を究めた魔道士が、さらに力を求めるために自身をアンデッドと化した存在。
恐るべき魔法や古の呪文を使いこなし、アンデッドの不死性を持ち、なにより人間の様なずる賢さが最も恐ろしい魔物だ。
100階層以降でも滅多にお目にかかることのない、できれば関わりたくない恐るべき魔物である。
「きゃっ、たすけ」
絶望に体を強張らせ、硬直していると、ニュウの悲鳴が耳に入ってくる。
その瞬間、自分でも驚くほど自然と体が動いていた。
まるで素振りをしているように滑らかな動きで抜刀、同時に両断。
特殊な鍛造方法で魔の力を宿した刀が、ニュウに今まさに襲いかからんとしていた犬型のソウルイーターを切り裂き、鮮やかな切り口を見せていた。
それはスキル『居合斬り』の動きを体で覚え実行に移した、この世界の恩恵であるスキルに頼ることのない、完璧な個人技。
スキル特有のディレイという枷も、同じスキルが連発できないという制限も無い才能と努力の結晶だ。
(ニュウを、仲間を守らないと! 今は目の前の絶望をどうにかする……!)
そう思うだけで、眼前に佇むマインドフレイアにリッチという圧倒的存在が、その場に存在するだけで放つ精神の呪い"威圧" "呪縛"なんて、容易く破って(レジスト)みせる!
「嗚呼ぁああああああ!」
魔力を刀に流し込み、縦に横に斜めに、当たるを幸いに振り回す。
普通なら厄介極まりないエネルギー体であるソウルシーカーは、確かに素早いが、僕の魔力と鋭い刀の太刀筋の前では無力な塊に過ぎない!
しかし油断はできない。
ソウルシーカーの攻撃をひとたび負えば、MPやHP、さらに経験値まで吸収されるのだ。
様々な魔物に寄生したソウルイーターが非常に厄介だ。
寄生した魔物の中には非常に硬い皮膚の持ち主や、甲羅に覆われた者もいる。
そしてなにより、100階層の魔物だ……寄生後は元より弱体化しているとはいえ、時折飛んでくる触手の厄介さもあって、とても手強い。
その触手に捕まると、こちらもMPやHP、経験値を吸収してくる。
それも膨大にだ。
ソウルシーカーの伸びてくる影を消し飛ばし、ソウルイーターが脅威の速度で振るう触手を斬り飛ばす。
「オオおおおおおおおおおおおお!」
調子よく振るっていた刀が、カキンと甲高い音をたてて弾かれる。
このままでは埒が明かないと、ソウルイーターが宿った魔物ごと突進して来たのだ。
アーマーワイルドボア(甲冑猪)、体長が2m以上ある体躯をレベルに応じた硬さを持つ表皮で覆った猪、それも深層の高レベルのものだ。
「くうっ、通らないかッ! なら!」
『斬空波』→『斬光波』
「うおおおおああああああああ!」
光を宿した空を切り裂く刃が、敵の守りを抜けその身を刻む!
光の刃がアーマーワイルドボアの首から右前脚にかけて切り裂く……が、その突進は止まらない。
「く……」
来るであろう衝撃に備え、ダメージを最小限に抑えようと体を縮こまらせると――。
「おるあっ、『ヘヴィスラッシュ』!」
僕の後ろから、ナイトが素早く前進。
重厚なファルシオンがアーマーワイルドボアに出来た傷口を綺麗になぞり、その半身を切り飛ばした。
「ナイト!」
「済まない、呆けてた。もう大丈夫だ! お前が勇気をくれたからな!」
「私としたことが、情けない所を見せたわね。
オリシュ、あなたといると、不思議と力が湧いてくるの……体から迸るような何かが!
さあいくわよ!」
「ごめんなさい、あなただけに任せてしまって。
不思議ね、あんなに辛かった"呪縛"が、あなたを見ているとなんとかなりそうな気がするわ」
「わ、わたしもがんばりますっ!
オリシュさんがいれば、どんな障害だって……!」
「レイツェン、クーシャ、ニュウ……!」
「くっ、私がただのお荷物だなんて、情けない……もう戦える!」
あれだけの深い傷を四肢に負って長時間放置されていたのに、もう立ち上がって戦意を見せるキルエ。
その体はどこか神々しく見え、光すら放っているようだ。
「キルエ……よし、共に戦おう!」
皆の勇気に、覇気に、僕も勇気づけられる。
僕たちが6人揃えば敵なんていない!
皆に出会えてよかった、共に戦えてよかった……。
「ありがとう皆、さあ、蹴散らすぞ!」
今僕たちは最高に輝いている――!
■ユージ
「はっ、ははは……おい信じられるかよ、あいつら」
現代から同じく渡ってきた特殊覚醒称号"賢者"の仲間が、マキを拘束し剣を突き付けたまま、茫然とした様子で呟く。
凄くわかるよ、その気持ち……普通なら考えられない光景だが、僕はどこか納得していた。
これが"主人公"か……世界に愛された、世界の子か!
「すごいね、僕らじゃこそこそと逃げ回り続けて、100階層になんとか到達できる程度なのに」
「その100階層の魔物を、しかもとびきり厄介なソウルイーターにソウルシーカーを当然の如く退けてやがる」
「信じられない、あの剣に纏わりついている光は……なんだ?
あの光はオリシュが出しているようだが、他の奴らの武器も少し発光しているよな」
僕の言葉に続くように、同じく現代から来た仲間の二人――こちらはただの覚醒称号で、"戦士"と"忍者"だ――が話す。
そう、僕たちでは100階層の魔物とまともに渡り合うことは難しい。
ましてやユニークモンスターなど以ての外だ。
普通に襲って駄目なら、所謂イベントモンスターのような敵をぶつければいい……それが僕たちの出した結論。
"主人公"の力できっと珍しい敵が出るだろう。
"主人公"ならきっと撃退するだろう……ぼろぼろになって、半死半生になりながらでも……だってそれが主人公ってものじゃないか。
大抵物語やゲームの"主人公"がやられる時っていうのは、圧倒的強敵か、誰かを守るためか、強敵との戦闘後に捕えられる時と相場は決まっている。
――例え駄目で死んだとしても、ユニークモンスターさえ呼び出してくれればいい。
この密室で完璧に閉じ込めた所を、手段は限られているが、ディメンションウォール越しに一方的に殺せる。
まして相手は"主人公"との戦いで弱っているのだ。
100階層から"主人公"に呼び出される敵だ……さぞかしレアなアイテムをドロップするだろう。
「――なんか、綺麗、だな。共鳴しているような……」
「ああ、神々しい気すら……美しい」
オリシュ達の戦っている姿を見ていると、本当に後光が差しているような、金色の光るオーラをまとっているように見えた。
そしてそれがあまりに自然で馴染んでおり……。
「…………ああ、本当に輝いているよう……くっ」
がじり、と唇を噛みしめ顔を逸らす。
おかしい、本当に後光が差して見えるなんて、攻撃のひとつひとつに光が迸って見えるなんてありえない――!
「見るな! 目を瞑るか顔をそむけろ!」
「……はっ」
「なるほど、これは――」
「ちぃっ、厄介な"体質"だなこれは――!」
僕の声に、僕とマキを拘束している特殊覚醒称号"賢者"の男、周りを警戒している"戦士"と"忍者"の男のメンバーが目を瞑り顔を逸らす。
そう、僕たち現代人は"主人公"達を検知できる代わありに、非常に影響されやすいという体質を持っている。
現代人に付与された属性なのか、"主人公"を知覚できる故か。
蚊に刺された痕を発見することでより痒いと思うように、自分が病人だと告げられたため衰弱するように、"主人公"という存在を知覚した故に愛憎が激しく感じるのではないか。
ほんの僅かな時間思考が脇に逸れ気付く、ああ今自分は無防備にも目を閉じ顔を背け警戒を解いてしまっている。
――――致命的な、間。
あれだけ気を抜かないようにと、"主人公の力"は油断できるものではないと言い聞かせたのに。
「はっ、なせぇぇえええ!」
意識を逸らした数瞬の間に、マキが緩んだ拘束を振りほどき、拘束していた"賢者"の男に短剣を振るうのが見えた。
やはり、という言葉が胸を一杯にする。
仲間である男の首……頸動脈から血が噴き出し視界が遮られる――瞬間、こちらに短剣を振りかざしてくるマキの姿。
「ばっかやろ……」
「オリシュ! オリシュウううううう!」
茫然としていると、握りしめていたマジックストーンが宙を舞っているのが見える。
万が一が無いようにと、渾身の力で握りしめていた、『ディメンションウォール(次元壁)』を解くための『解除』が込められたマジックストーン。
なぜ? なぜ宙を舞っている……今だってこんなに力を込めて、込めて……。
「づぁあ゛ああああぁあ」
マジックストーンのすぐ下を、自分の腕が舞っている。
蚊や病気と一緒だ、不思議と麻痺していた痛みが、自分の腕の所在を確認することで襲いかかってくる。
「ディスペル! 発動! 早く! はやくはやくはやくはやく!」
霞む視界で、ディメンションウォールが空気中に溶けて消えるのが見える。
マキの声がどこか遠く感じた――後悔が、胸を一杯にする。
ああ、悪役に徹しきっていれば、マキを殺していればどうにかなったのだろうか。
いや、場所が悪かったのか、こんな遠回しな手を使わなければ、もっと直接的にエルフを人質にしていれば――。
――それとも、奴らに手を出さなければ……?
「くそ、薄汚い裏切り者、尻軽女ガァあっ」
――――鮮血が辺りを染め、手足が舞い、呪詛がその場を侵していく――――。
――――これはなんだ、なにが起こった――――。
――――俺たちの終わり、主人公たちの始まりという茶番――――。
――――これは主人公の奇跡か、それとも、俺達の呪いなのか――――。
残った仲間二人が、気が狂ったように喚き散らしながら気が狂ったように喚き散らすマキを串刺しに、気が狂ったように滅多刺しにし、気が狂ったように解体する。
ディメンションウォールが塞いでいた出口に、獲物を求めてソウルイーターにソウルシーカーが殺到する。
「は、ははっひははは」
気付けば笑いが漏れていた。
垂れ流していた。
ぼたぼたと零れ落ちて、どろどろと流出して、じわじわと染み出ていた。
「ふ、っふハハハハ、くっくっかっはははっはは」
あたまのなかを、あきらめろあきらめろあきらめろとくりかえしくりかえしくりかえされるこえがきこえる。
さいしょからかてなかった、じゃまなんてしていいそんざいじゃない。
あなたはしおのみちひきをとめることができるの?
あなたはひがのぼるのをしずむのをとめられるの?
おわりだ、おわりだおわりおわりおわりおわいおわりりりおわり。
「ああ゛っ、黙れ! 終わらせない! 終わりじゃない!」
海なんて埋め立ててやる。海を煮込んで蒸発させてやる。無理なら内陸に引きこもってやる。
屋根を造れば太陽なんて見えない。でっかいレーザーで太陽を吹き飛ばしてやる。地下に引きこもればお前の光なんて届かない。
根本的な解決が望めない、後ろ向きな考えばかりが脳内を占めるがどうだっていい。
どんな形でありこの呪縛を解けた、そのことが何より重要だ。
仲間の……生き残った二人の仲間を見ると、マキが解いたのであろうディメンションウォール(次元壁)があったはずの場所から沸き出てくるソウルイーターとソウルシーカーを相手に武器を奮っている。
きっとさっきの"主人公"達の放つ強烈な光にやられて、絶望か高揚か――この様子だと高揚のようだが――どちらにせよ、精神に異常を来たしているのであろう。
すぐに我に戻れる場合はいいが、駄目そうなら置いて行くしかない。
片腕が無いのは痛い。
冒険者的には絶望的だが、この情報を元手に軍で成功した現代人に渡りをつけられれば……もしかすれば腕の治療もできるかもしれない。
「――がッ、ぁ、ああ?」
残ったもう片方の腕から激痛が走る。
完全に切断された感覚が、片腕所か両腕が――と思っていると、次は頭部に衝撃。
視界に移る迷宮の壁が床が天井がぐるぐると周り、立っていられない……強烈な目眩が襲ってくる。
(おかしいな、辺りには魔物が来ないように魔物除けの粉末を……それもとびきり高価な物を撒いた筈なのに)
(散漫になった集中力でも、この階層レベルの魔物の接近なら気付けるはずなのに)
振り返り確認しようと首を傾げるが、布の様な物を被せられ視界が遮られる。
もがもがと口を動かすが、変に口に布が入っており呪文の詠唱もできない。
(え、なにが――死ぬのか、どうして)
「ぐっ、ごあ……」
頭部と鳩尾もう一撃ずつ衝撃が走り、体が動かせなくなる。
混乱してもがいていると、明らかに手慣れた速度で荷物を剥ぎ取られるのがわかった。
「……殺す……わけにはいかないか」
ぼそりと声が聞こえたが、布越しなので男ということくらいしかわからない。
今度こそ終わった、絶望感が胸を一杯にした――――。
スティル君の伝家の宝刀、マクロでスキルの模倣がオリシュのチート才能でアドバンテージがががが。
実はこの技術、超少数ですが出来る人もいるという設定です。
「実現可能」ってことはだれかが実現できてもおかしくない。
凄い鍛錬がいるんで、全てのスキルを使えたり速度まで調整するのは難しいですけどね。