第8話
(なんでだろ…躰に力が入んない…よ)
政宗
「立てるか?」
政宗は幸村に、手を差し伸べた。
幸村
「ありがと…」
幸村は政宗の手をかり、力が入らない躰を一生懸命起こした。
政宗
「悪いな…急にあんなことして、忘れてくれ…」
幸村
「そんな…」
(…なんでそんなこと言うの?…なんでそんな寂しそうな顔するの?…なんで…)
そう思った幸村は、あまり力のない手で、政宗の腕を掴んだ。
幸村
「待つでござる…」
幸村の声に、政宗は振り向いた。
政宗
「幸村?」
幸村
「政宗殿はめちゃくちゃでござる…急に…あっ…///あんなことして、忘れろなんて、無理でござる…某の頭の中は、政宗殿でいっぱいで、…めちゃくちゃになっているでござる!!」
政宗
「…おい…幸」
幸村
「政宗殿のせいでござる…某がこんなになったのは…今日初めて会ったのに…なんで…もう」
(…なんでだろ心が痛い、こんなこと…今までなかったのに…苦しいよ…お館様…この気持ちは…何ですか?)
幸村の目から、涙が零れる。
政宗
「…幸村は俺のこと…どう思う?」
幸村
「…うぇ?」
政宗
「急にあんなことしたんだ…、キモいとか思ってるよな…」
政宗は軽く笑いながらそう言った。
幸村
「なら、…某も気持ち悪いでござる…」
幸村は、政宗を後ろから抱きしめる。
政宗
「力入ってないぜ、幸村」
政宗は幸村の手を握りしめる。
幸村
「某は、政宗殿の弟子ではなくて…その…こ…こ」
政宗
「こ?」
幸村
「こ…いび…とになり…///」
政宗
「ちゃんと言わないと、わかんねぇな」
幸村
「恋人に…なりたいで…ござる」
|