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第二章
スキノキモチ
「え・・と、す、き?」

「うん、わたし、ずっと好きだった。ハルのこと。」

伊織が、僕のことを、好き。

「・・・でもきっと、ハルは言ったら、義務として付き合うから、言わなかった。」

義務?···どうして、あ··

「約束、のこと?」

「・・・うん。」


そんなことまで、約束で片付けるわけ、ないじゃないか。



「僕のこと、好き、だったんだ。」

「・・・うん、大好き。・・・ハルは、・・・」


伊織のことは、きっと、好きなんだと思う。

伊織が僕に、好意を持ってくれているのは、嬉しいし。


だからといって、すぐに付き合えるわけじゃない。


秋乃が、いるし。


あいつは、僕のことを、ずっとずっと前から想ってくれているわけだし。




でもそれは、僕にどう関係があるって言うんだろう。



だってもう、あの頃の僕じゃない。



あの夏、約束した僕達は、もういないんだ。



だったら、いいんじゃないか。



「・・・僕も、好きだよ。伊織のことが。」

「・・ふえ、ほん、とう?」

「うん。きっと、ずっと、好きだった。」




僕は、この言葉が、嘘偽りのない真実だと、自分の心に言い聞かせた。


















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