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モンスターのご主人様 作者:ショコラ・ミント/日暮 眠都

2章.モンスターを率いる者

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29. 少女の覚悟とその結末

前話のあらすじ:

画面外で死ぬところだったガーベラさん。
   29


 通路の床に四肢を投げ出して、仰向けに倒れたシランはぴくりとも動かない。
 繰り広げた激しい戦いを示して、その体は傷だらけだった。

 四肢には深い傷が刻まれており、左腕に至っては前腕部で斬り落とされていた。
 整った顔には、額から右目を通って顎に抜ける深い傷があった。
 脇腹は切り裂かれて、臓腑がはみ出してしまっていた。
 鎧で覆った胸の中央には、板金を貫いて彼女自身の剣が深々と突き立てられていた。

 見開かれた目に命の灯はない。
 そこにあったのは、惨殺されたシランの死体だった。

 彼女の遺体をまるで物のように投げて寄越した十文字は、シランとは対照的に五体満足でいた。頬の切り傷以外に目立った怪我もしていない。現れた方向から考えると、どうやら彼は内壁から崩れた外壁側に飛び降りることで道程をショートカットし、ここまで回り込んできたらしい。

 わざわざ遺体を持ってきたのは、おれたちの動揺を誘うためか、それとも、単に自分の『成果』を誇り、おれたちを嘲笑うためだろうか。

 いずれにせよ、おれの目の前にある事実はひとつだった。
 ――この世界最高の戦士のひとりであった騎士シランは、探索隊の十文字達也に殺された。

 おれのことを信じてくれた少女は、おれと話をするのが楽しみだと言ってくれた彼女は、この世にもういない。
 豊かな才能の上に胡坐を掻くことなく、ただ仲間を守りたい、同胞を守りたい、世界を守りたいという一心で研鑽を重ねてきた彼女は、この世界に転移してきたというだけで降って湧いたように力を得た人間に殺されてしまったのだ。

 そして、それはなにもシランだけの話ではない。
 この砦には樹海の脅威から人界を守るために、命懸けで戦っていた人間がたくさんいたはずだった。シランと同じように、シランとはまた違った想いを胸に、彼らは戦い続けてきたのだ。

 そんな彼らの思いは、その悉くが喰い殺された。
 なんの想いも込められていない空っぽな力を振るう勇者に貪られて、単なる経験値と成り果ててしまった。

 あまりにも理不尽だった。けれど、それがおれたちの現実だった。それこそが、おれたち転移者の身に宿ったチート能力というものの本質なのかもしれなかった。なぜならば、おれたち転移者がこの世界にやってきてから手に入れたこの力――チート能力の『チート』とは、本来『ズル』を意味する言葉なのだから。

 そうなのだ。おれたちに与えられた力は、ずるいのだ。
 なんの想いも込められていないくせに、他者の想いを踏みにじってしまうあまりに理不尽で危うい力だ。
 こんなものの、なにが恩恵だ。なにが世界を救う勇者の力だろうか。

 愕然と打ちひしがれるおれの耳に、十文字の声が飛び込んできた。

「わずかな時間にせよ、おれとやりあえたのは驚かされた」

 どことなく、その口調は自慢げだった。

「だけど、どうやらその力は時間制限付きだったらしい」
「……時間、制限?」

 なんだそれは。そんなこと、おれは聞いていない。
 彼女自身も、彼女をよく知るはずの団長だって、なにも言っていなかった。

 ……いいや。この場合、言っていないことのほうが問題だったのか。
 団長が口にしたのは、『シランは務めを果たすだろう』という台詞だけだった。『無事だろう』とは言っていなかった。

 彼女は自分の大事な部下がどうなるのか、知っていたのだ。道理でシランと別れてから、どこか団長の様子がおかしかったわけだ。

 考えてもみれば、もしも長く続く力であるのなら、シランはそれを常に使って戦っていただろう。小精霊を四体用いたフル・バースト状態。あれはシランの切り札であり、最後の手段でもあったのだ。

 ――言ったでしょう。わたしはあなたとまたお話をするのを楽しみにしている、と。

 シランはこの台詞を口にしたときには、既に覚悟を決めていたのだ。
 もう二度と話なんて出来ないとわかっていて、彼女はああ言っておれを送り出した。
 彼女は一体どんな気持ちで、あの台詞を口にしたのだろうか。

 ……それすらも、もう尋ねることはできないのだ。

「まあでも、こいつは頑張ったよ。おれを相手に時間稼ぎをするなんてよくやった」

 言いながら十文字は、手に持っていたなにかをこちらに投げて寄越した。
 床に転がったのは、切り落とされた少女の腕だった。
 籠手はどこかで落っことしてきたのか、剥き出しの手に、騎士の証である青い指輪が虚ろに光っていた。

「だがまあ、結果だけ見れば、無駄死にだ」

 シランの左腕を見下ろして、十文字は嗤った。
 少女の奮戦と、そこに掛けた想いを嘲笑ったのだ。

「――ッ、ぁああ! 十文字ぃいいっ!」

 叫ぶのと同時、おれの想いに呼応して、傍らから白い影が飛び出した。

「貴様がッ、主殿の敵かあ――ッ!」

 燃え盛るような怒気と戦意を撒き散らして、ガーベラが砲弾の如く跳躍する。
 突進の勢いを乗せた右前脚が十文字の長身を襲った。
 正真正銘、ハイ・モンスターたる白いアラクネの必殺の一撃だ。刺突には、どのような槍の名手であろうとも真似しようのない、野生の猛々しさが備わっていた。

「うお!?」

 鋭い鉤爪が胸を貫き、十文字の心臓をぶち抜く――その寸前で、ウォーリアの尋常ではない反射神経によって、槍撃は横っ跳びにかわされた。

「ちっ、しくじったか!」
「……おいおい。なにか変だと思ったが、ふつうのアラクネじゃないのか」

 着地した十文字は、やや慌てた様子で血濡れの直剣を構える。そこに、ガーベラが襲いかかった。

「殺すッ! 主殿の悲しみと怒りを知るがいい!」
「……厄介なのを連れ込んだもんだな」

 十文字はうんざりとした口調で言って、肩に剣を担いで前に出た。

「うぉぉおぁああ!」
「シャアアアアッ!」

 白き暴虐と勇者の暴力がぶつかり合う。
 蜘蛛脚と直剣が幾度となく激突し、千切れた体毛と金属質な火花が飛び散った。
 強力なモンスターがひしめく樹海深部において最強を誇った白い大蜘蛛は、勇者相手に一歩も引かぬ接近戦を繰り広げる。

 十文字の剣は白いしなやかな毛に覆われたガーベラの蜘蛛の外殻を一撃で断つことはできず、多少傷ついたくらいなら、白いアラクネの凄まじい治癒能力はすぐさま傷を回復させてしまう。
 しかし、対するガーベラのほうも、立体的な挙動と手数では十文字を圧倒するも、十文字の芯を捉えることができていない。

 どちらも膂力・速力ともにずば抜けているため、攻防は一進一退のものとなった。

 このままでは埒があかないと気付いたのだろう、十文字が次の一手を切った。

「これならどうだっ!」

 ガーベラが射出した蜘蛛の糸を焼き尽くして、十文字の放った火魔法がガーベラに迫る。

「しゃらくさい!」

 炎のカーテンを突き抜けて、ガーベラは突貫した。
 第三階梯程度の魔法までなら、彼女は余裕で耐久できる。顔を庇ったことで負った両腕の軽い火傷など戦闘に影響させないし、一分と経たないうちに回復する程度のものでしかない。いくら探索隊のチート持ちとはいえ、戦士寄りの十文字では、白いアラクネに有効な魔法を戦闘中に練ることは不可能だ。
 かといって、ガーベラの蜘蛛の糸も十文字得意の火魔法と相性が悪い。

 必然、戦闘は泥沼の接近戦へともつれ込んだ。

 その間に、おれは倒れるシランのもとへと駆け寄っていた。

「シラン……」

 呼び掛けて頬に触れる。掌に熱を感じた。
 それは戦闘の余熱だ。これからただ冷えていくだけのものだった。

「リリィ?」
「……駄目。これはもう、わたしじゃどうしようもないよ」

 おれのことを追ってきたリリィが、力なく項垂れた。

 かつてのコロニーでも知られていた事実がある。
 この世界には、蘇生魔法は存在しない。それに極めて近い強力な回復魔法はあるが、魔法では『死』という絶対的な一線を越えることはできないのだ。

「……畜生」

 毒づいたおれは顔を上げた。

 壁と天井とを八本脚で三次元的に飛びまわるガーベラを追う十文字の姿があった。

「……ぐっ、なんという馬鹿力かの」
「鬱陶しいな、この! 手間を取らせるな!」

 凄まじきはチート持ちの戦闘能力か。徐々にあのガーベラが押されつつあった。

 元々、ガーベラの戦い方は獣のそれだ。誰にも追いつけない身体能力と反射神経で敵を完膚なきまでに叩き潰す。それはつまり、世界に与えられた戦闘能力に任せて敵を圧倒する十文字と同タイプの戦闘スタイルということだ。

 力も速さも上回られてしまえば、ガーベラはシランと違って、技術でそれを覆すことができない。頼りの蜘蛛糸も通用しないとなれば、起死回生も難しかった。
 無論、だからといって、そう簡単には負けないだろう。ガーベラには生来の高い再生能力があるからだ。千切れた脚の一本くらいなら、彼女は戦闘中に再生させて戦い続けることができる。
 しかし、かといってこのままでは、勝てる見込みもない。
 ガーベラ単体では十文字を倒せない。彼女と共闘することで十文字を倒せたかもしれないシランは死んでしまった。坂上にモンスターの包囲を解かせることはできず、おれたちはこの砦から逃げられない。このままでは今度こそ、おれたちは全滅する――

「姉様?」

 ――少女の声が、聞こえた。

 振り返るとそこに、同盟騎士団の姿があった。
 足止めを喰らわされていたモンスターを倒して、やっとおれたちに追いついてきたのだ。

 そのなかには当然、同行していたケイの姿もあった。
 彼女はおれのほうを見ていた。とはいえ、おれのことは目に入っていない。おれが抱えている少女の亡骸を、彼女は虚ろな表情で眺めていた。

「シラン姉様!」

 駆け寄ってきたケイは、おれの体を押しのけるようにして姉の顔を覗き込んだ。
 片方だけの眼球が、なんの感情もなく幼い少女を見返した。

「あ……あぁ」

 その体に吐息はなく、鼓動もとうに消えている。
 厳しくも優しかった姉は、もう二度と彼女に微笑みかけることはない。

「う、そ。そんな……」

 絶望が彼女の心を凍り付かせていくのがわかる。
 滂沱と涙を流すケイの目には、変わり果てた姉の姿以外なにも映っていなかった。

 十文字の叫び声が聞こえてきたのは、そのときだった。

「あぁああ! 鬱陶しい!」

 互角の戦闘に焦れたのか、十文字は力任せにガーベラの蜘蛛の体を蹴った。
 ガーベラが苦鳴を漏らして弾き飛ばされる。その反動で十文字自身も背後に跳んだ。
 八本脚で危うげなく着地したガーベラは、仕切り直しかと油断なく身構えた。
 だが、十文字の狙いはガーベラではなかった。おれはすぐにそれに気付いたが、ガーベラは気付けなかった。

「駄目、ガーベラ!」

 おれとほぼ同時に気付いたリリィが叫ぶが、そのときには十文字は動いていた。
 彼は跳び退ったその場で踵を返したのだ。
 虚を突かれた表情をしたガーベラが、状況に気付いて赤い目を見開いた。

「しまった……っ!」

 彼女のいるのは、おれたちから十文字を挟んで向こう側だった。つまり、十文字は目の前のガーベラの隙を突いて、おれたちに襲い掛かってきたのである。

 まさか目の前の相手の隙を突いて弱い相手を狙うだなんて、ガーベラは思ってもみなかったのだろう。このあたりは、発想が素直な彼女と、狡猾な人間との相性の悪さが露呈していた。
 付け加えるなら、長い生涯のほとんどを孤独に過ごしてきた彼女の経験は偏っている。戦闘経験が豊富であればこそ、彼女は偏ったその経験に引き摺られる傾向にあった。要するに彼女は、守る者のない単独戦闘に比べて、なにかを庇いながらの戦いを後天的に苦手にしていたのだ。

 おれたちを守りながら戦うなら、ガーベラは位置取りにも気を配らなければならなかった。もっとも、十文字はそんなことを考えながら戦える相手ではないので、むしろこの場合、力量は遥かに格下でありながら、それを成功させた先程のシランが異常だったのだろう。

「……くそ」

 あっという間に十文字の長身が迫った。
 狙いはおれだ。目の前のモンスターがなかなか倒せないから、それを率いているおれを殺すことで無力化するつもりなのだ。

 無論、そのまま行かせはしないとリリィが間に割って入る。
 発動する魔法は第三階梯。得意の風の刃が空間を蹂躙する。

「嘘!?」

 それに対して、十文字が繰り出したのもまた、第三階梯の火魔法だった。
 それも驚いたことに、単なる炎ではなく、爆破の性質を与えられたものだった。
 リリィが驚愕の声をあげたのも無理はない。こんな狭い通路で強力な爆発系の魔法を使うなんて、どうかしている。逃げ場のない爆炎が通路に吹き荒れ、通路が崩落する危険さえあった。

 あるいは、それこそが十文字の狙いだったのだろうか。
 たとえ生き埋めになったところで、奴には生き残る自信があるのだ。

 幸い、通路は魔法の威力に耐えたものの、狭い空間で圧縮されて威力の増した爆発は、リリィの風魔法を吹き散らしてしまった。
 逆流した炎にもウォーリアの強靭な体で耐えて、十文字はリリィに襲い掛かった。

「邪魔だ!」

 リリィも前に出て迎え撃つが、一合さえもたなかった。
 直剣を受け止めた槍がたわみ、弾かれ、剣の切っ先はリリィの肩口に埋まった。

「ぁ、うぁっ」

 そのままひと息に、腰のあたりまで切り裂かれる。
 しかし、リリィは諦めなかった。

「行かせ……ない」
「なっ!?」

 上半身をひらきにされながら、リリィは更に槍を繰り出そうとした。
 まさかそんな深手を負った相手から反撃がくるとは思っていなかったらしく、十文字は隙だらけだった。初動で圧倒的に優位に立ったリリィは、槍の穂先を十文字のブレザーの腹に突き立てようとする。

「……あ」

 その顔面に、十文字の拳が炸裂した。
 高いところから落とされたスイカみたいに、リリィの頭部が弾けた。

 ひらきにされた体から剣を抜いて十文字が駆ける脇で、リリィは頽れた。
 死んではいないが、意識が落ちたのがパスを通じてわかった。こうなると、リカバリには数秒の時間が掛かる。リリィは撃破されてしまった。

 リリィだって決して弱くはない。ただ、あまりにも相手が悪過ぎた。これはもはや悪魔というより、人間大の災害として捉えるべき代物だろう。

 リリィの決死の抵抗がチート持ち相手に稼げた時間は、約一秒。
 もはや遮る者はいなくなり、おれと十文字の目が合った。精悍な顔立ちに嘲弄の笑みが浮かんだ。
 ガーベラが間に合わないことを悟り、おれは唇の端を噛んだ。
 おれがどうにかするしかないのだ。

 リリィがやられるのを見ていたおれは、シランの死体の傍で呆然とするケイを既に抱き上げていた。左手のアサリナを壁に伸ばしながら、彼女を抱えて背後に跳ぶ。

「ぎゃおっ!」

 あやめが火球を吐き出して牽制するが、直進する十文字は火球を直剣で切り裂いて更に距離を詰めた。左手に赤い魔法陣が展開される。ノー・タイムで構築されたのは、第二階梯の火魔法だった。

 あれくらいなら耐えることができる。問題ない。
 そう判断したところで、左手のアサリナが壁に刺さる感触があった。

 よし、これで回避の手段が準備できた……と、思った直後、おれは自分の勘違いに気付いた。

 血の気が引いた。まずいと思うが、既に十文字の魔法は放たれている。
 小さな爆発が起こり、アサリナの長く伸びた蔦の体が半ばで焼き切られた。

 十文字の悪魔の笑みが近づいてくる。緊急回避の手段はない。駄目だ。駄目だ。追いつかれる……。

 どくん、と心臓が鼓動を打った。
 このままでは、殺される。胴体を撫で斬りにされて、まっぷたつになる一瞬あとの自分の姿が、おれにはありありと想像できてしまっていた。

 おれだけではない。そうなれば、シランの大切な妹分であるケイだって、守り切れずに殺されてしまうだろう。それはもう確定した未来予想図みたいなもので、おれにとっては絶対に許容できないものだった。

 こんな未来は認められない。――なんとしてでも、守らないと。

「……え?」

 悪あがきをしようと剣を握る力を強めた、その一瞬あとのことだ。おれは思わず驚きに声を漏らしていた。
 十文字もまた、驚愕に目を見開いているのが見えた。


 ――おれのことを追う十文字の肩を、うしろから引っ掴んでとめる手があったのだ。


 ガーベラの白くほっそりとした手ではない。剣を握る者のしっかりとした、それでいて病的なくらい血の気のひいた青白い手だった。血塗れになったその指先にどれだけの力が掛かっているのか、肩を掴まれた十文字の顔が苦痛で歪んだ。

「な……んで、お前が」

 振り返った十文字が掠れた呻き声をあげた。
 対する返答は――肌にめり込む歯列だった。

「ぎぃっ!? ぎゃあぁああああ!?」

 十文字は大きな悲鳴をあげた。
 異変に気付いて咄嗟に身を守るため突き出した前腕部に、がぶりと喰らいつかれたのだ。

 歯列はブレザーの袖を破り、肌にめり込んで、強靭なはずのチート能力者の肉をぶちぶちと音を立てて噛み裂いていった。

「あっ、ああっ!? あぁああ!?」

 からんからんと音をたてて直剣が床に転がった。
 十文字はその場にうずくまった。右の前腕がぱっくりと半月状に喰い千切られていた。

 ぐちゃぐちゃと湿った音が響いた。それは『肉』を咀嚼する音だ。
 あんまりに凄惨な光景に、誰もがなにも言えずに凍り付く。

 ――ごくん、と。

 噛み締められた『肉』が嚥下された。

「ぁ、ぅあ……ぁあ、あぁあ」

 真っ赤に染まった口から、虚ろな呻き声が漏れる。
 それは程なくして、亡者の叫びへと変わった。

「ぁああ、ああああァ、アアああァあア――ッ!」

 死んだはずのシランが立ち上がり、理性の欠片もない咆哮をあげていた。
本日一回目の投稿です。
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