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まだ続く、姉弟の馬鹿げた会話
作:やんぬかなるかな



「弟よ、驚け」

「何を?」

「実は、私はお前の母方の父の嫁の夫の娘の息子の姉なんだ」

「結局僕の姉じゃん?」

「・・・一瞬にして分かってしまうとは」

「伊達に変人の弟やってないんでね」

「変人とは失礼ね!ちょっと人より個性が強いだけだけよ」

「それを世間一般は変人というんだよ、姉」

「・・・まぁいいわ。私はそんなの全然気にしないから」

「逆に嬉しいでしょ?」

「そうね。他人と違うところがあるというのは誇って良い所ね」

「一言でいうとアイデンティティってやつ?」

「そうそう。皆違って皆良いってやつ」

「本当に物は言い様だよね?」

「まったくね。でも最近は逆に個性が無いありきたりで普通なものが増えたわ」

「ってかまず普通って何なんだろうね?」

「・・・止めろ弟。コメディー小説はやけに人生論を語りだしたら終わりだぞ」

「前にもうアイデンティティとか言ってるのに今更だよ、姉」

「忘れろ。今からリセットよ」

「・・・暴君、姉」

「何カ言ッタカ?」

「いえ、何も」

「で、ありきたりな物とは何かって話だけど・・・」

「強引だな、姉よ」

「例えば、格闘系の漫画の主人公の親が超人だったり、ハーレム系の漫画だったら主人公は一人暮らしだっり、BLボーイズラブを書いているほとんどの人が女性だったりすることよ」

「・・・最後だけ何か違くないですか?」

「あっ!忘れてたわ」

「何を?」

GLガールズラブを書く人はほとんど男性よ」

「・・・だから何?」

「いや、別に意味は無いわ。言ってみたかっただけ」

「姉のその言動は時々殺意を抱かせるよね」

「そうかしら?」

「姉、無自覚というのは罪だな。あんたの場合はリアルで独房行きだ」

「酷いわ、これでもあなたより読者には人気なのよ」

「納得いかん・・・」

「仕方ないわ、世の中納得いかない方が多いんだもの」

「例えば?」

「年金問題とか社保庁の公務員どもとか安○さんの辞める時期とかN○Kの受信料とか堀○や村○社長の裁判所での発言とか・・・・・。何か言ってる内に腹がたってきたわね」

「姉、それ思いっきり社会派だ。コメディー小説で取り上げるべきではない」

「何言ってるの!?今やコメディー小説にもシリアスな部分が含まれてないとウケない時代なのよ!吉本新喜○並みの山場がなくちゃ面白くないと言われる時代なのよ!」

「吉本○喜劇って・・・。あれコメディー何時間かしてもシリアスな場面何十秒で終わるじゃん」

「○本新喜劇の場合シリアス過ぎても困るじゃない?あれくらいが丁度いいのよ」

「それもそうだね」

「後エロ過ぎるのもちょっとね」

「とか言いながらエロそうなタイトルの小説は欠かさず見ている作者」

「作者も人の子だからね・・・。でも書かないけど」

「何で?」

「書きたくても書けないんだって。ほら、作者ってそういう経験一度もないから」

「これは数少ない納得できるものだね、姉」

「私もそう思うわ、弟」

「ところで姉さん。僕はどうしても納得出来ないことがあるんだ」

「何かしら?」

「普通さ、姉や兄が弟を呼ぶときって名前だよね?」

「・・・そ、そうかしら?」

「でもさ、姉はいつも僕のこと『弟』としか言わないよね?」

「・・・そうかしら」

「何で名前で呼んでくれないの?」

「・・・全ての物に理由はある」

「理由?理由って何なのさ」

「お前にはまだ早い!!」

「・・・言ってみたかっただけでしょ」

「ナイスパスだ、弟」

「で、何で僕のこと名前で呼んでくれないのかな?」

「ふん、そんなにこの姉に名前で呼んでもらいたいのか?」

「そりゃあ、唯一の肉親だからね」

「勝手に親を殺すな、弟。そんなに暗い設定はこの小説には無い」

「無いなら作れば良い」

「まるで独裁者だな」

「姉ほどじゃ無いよ」

「弟、ギロチン又ハ銃殺、ドッチガイイ?」

「どっちもいやです。ゴメンナサイ」

「ギロチンと言えばさ」

「また急に話を変える」

「ギロチンで初めて殺されたのはギロチンを作った人ってのは嘘なんだって」

「・・・そんな血生臭い話初めて知ったよ」

「良かったじゃない、また一つ賢くなったわね」

「まったく役にたちそうにない知識だね」

「でも色々な事を知っといて損はないわよ」

「そうかな?」

「そうよ。間違った奴をバカに出来るじゃない」

「・・・もしかしてそのために勉強してんの?」

「当たり前じゃない」

「最悪な動機だな、姉」

「自覚してるわ、弟。でも一度甘い蜜をすったら戻れないものよ」

「甘い蜜って・・・。いや、もういい。何だか聞いたら駄目な気がする」

「それが賢明よ」

「・・・あれ、何だか話がずれてきてない?」

「いつものことじゃない」

「それもそうか」

「それもそうよ、弟」

「そういえば、姉」

「何かしら、弟?」

「もうすぐ誕生日だな」

「誰の?」

「・・・自分の誕生日ぐらい覚えといたらどうかな、姉?」

「あれっ、そうだったっけ?」

「で、プレゼントは何が欲しい?」

「そういうのは自分で考えるものよ」

「でも、僕女の人にプレゼントなんて上げたこと無いんだけど・・・」

「哀れね」

「・・・もういい。姉は誕生日プレゼントが欲しくないってのが良くわかった」

「冗談、本気にするな弟よ」

「もう馴れたよ。で、何が欲しいの?」

「そうねぇ〜。これといってないのよね〜」

「幸せだな、姉は」

「・・・あ、待って。欲しいものあったわ!」

「それは何?」

「それはね、読者のコ・コ・ロ」

「・・・・・・・・・」

「ああっ、無言にならないで!痛いって分かってるから!!」

「姉?」

「何?」

「ドン引きだわ」

「・・・なかなかショックね」

「いや、引かれない方が凄いよ」

「それもそうね」



 ・・・・・・・・・



「どうせお遊び的な作品だし」

「言い訳か」


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