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男なら一国一城の主を目指さなきゃね 作者:三度笠

第二部 冒険者時代 -少年期~青年期-

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第二百二十七話 開示

7447年5月5日

 バルドゥックに戻った俺はカームとキムを呼び出した。
 救済者セイバーズ用の新たな契約に変更を行うためだ。

 大きな変更点は報酬。
 迷宮で得た魔晶石「以外」については売却時にその一%をボーナスとして支給するというものだ。それに伴ってバストラルについても契約内容を改めてやらないとね。契約書のバージョンは四に上がった。と、言うより救済者セイバーズ用の契約書かね? いや、単に職務内容の変更に伴う契約更改か。

 そうじゃない。
 重要な事だ。

「契約書にサインする前にもう一度考えてくれ。これでカームとキムは俺たちと完全に一蓮托生になると思って欲しい。条項にある守秘義務は伊達で書いてる訳じゃない」

「何を今更」

 そんな事はとっくに解ってる、と言うような顔でサラサラとカームがサインをする。

「私も。秘密なんてあって当たり前だわ。日光サン・レイにだって秘密はあったの、もう忘れたの? そもそもどんなパーティーだって大なり小なり秘密を抱えているもんだわ」

 カームからペンを受け取ってキムもサインをし、カームから受け取ったピンを指に刺して血を絞り出している。

 高報酬が見込まれることに目が眩んでいる訳じゃなさそうだ。

 この前、ベルからカームやキム、それだけじゃない。
 殺戮者スローターズ全員の行動を聞いたばかりじゃないか。

 ……そろそろ俺もこんな疲れる見方を止めてもよさそうだな。



・・・・・・・・・



7447年5月6日

 この休みだが、あんまり休めた感じはしなかった。
 俺とミヅチには休みらしい休みを取る贅沢など許されていない。
 相変わらず仕入先に仕入れ量の増量や牛肉の追加などについてお願いして回り、少し高度な帳簿の付け方についてラッセグとミリーに指導する日々だった。
 僅かな空き時間は魔術の練習に費やされ、食事とトイレ、宿でのシャワー以外はいつも何かしていたような気がする。

 唯一笑えたのは、仕入先への交渉のためにロンベルティアの街を歩いていたところ、おめかしして歩く姉ちゃんを見掛けた事だ。勿論、着物のような前開きのフォーマルな服ではなく、地球で言う西洋風な服装をしてスカートまで穿いていた。鎧下や以前居酒屋で飲んだくれていた時よりましな服を買っただけで大きな進歩だよな。

 で、どこに向かうのか、誰と会うのか、趣味が悪いと自嘲しながらも後を付けてみると、何の事はない。うちのゴムの作業小屋に入っていった。手に袋を提げていたし、サンダルの修繕か何かだ。アホくさくなって尾行は止めた。そんなもん従士にでも言いつけりゃいいだろう。休みならいい男捕まえてデートでもしろよ。でも、相変わらず色気のねぇ姉貴が少し気の毒になった。

 こうして休暇は駆け足で過ぎ去っていった。

 昨日でゴールデンウィーク休暇は終わりだ。
 今日は休み明けの全体訓練だ。
 外輪山の外側の空き地で訓練に励む皆を見ながら明日以降の方針について少し考えを巡らせた。

 ……まず、根絶者エクスターミネーターズ
 ジンジャーとヒスが抜けた分、戦力の低下について懸念される。やはり救済者セイバーズから二人は回さないと厳しいだろう。初回は誰にしようか? トリスとベルがいいだろう。流石にジンジャーとヒスが抜けた直後に無理をさせるつもりはない。この二人であれば無理せず堅実に、低下した戦力でも戦う方法を見つけ出して皆に伝えてくれると思う。

 次に、虐殺者ブッチャーズ
 カームとキムが抜けた代わりにジンジャーとヒスを持って来たので戦力的には大きく変わっていない。元々日光(サン・レイ)の頃からの付き合いのあるメンバーだし、連携についても今日の訓練である程度の勘は取り戻せたのではと思う。ならば、ここは更なる安定感を求めてゼノムかミヅチだな。今回は念の為に魔法が使えるミヅチに任せた方がいいかな。

 そして、救済者セイバーズ
 残ったメンバーになるのは当然だが、まずは新メンバーであるカームとキムに対してきちんと話をせねばなるまい。七層か八層、誰にも聞かれない場所で話すとしようか。……しかし、俺達の話をする場合、転生者は揃っていた方が良いかも知れん。いろいろとフォローしてくれる筈だ。と、なると出向させるのは奴隷二人とゼノムの方が良いか……いや、一度に全部話す必要もないし、理解して貰おうと焦る必要もない。今回は最初の布陣のままで良いだろう。

 それから、マールとリンビーについてはひたすら走らせている。勿論、一時間走ったら必ず休憩を挟み、水分や栄養補給について忘れないよう言い含めてある。ヘンリーやメックにある程度任せているとはいえ、彼らも迷宮に入る以上、年がら年中ガキ二人の面倒を見ることは出来ない。自主的に走れないようであれば戦闘奴隷など夢のまた夢だ。

 ところで、この二人が戦闘奴隷候補となったことで、ソーセージ工場ではこの休み中に一騒動があった。彼らのように戦闘奴隷になりたいと言い始めたガキが続出したのだ。しかし、これについては簡単に収めることが出来た。戦闘奴隷になりたいのであれば十四歳以上で且つバルドゥックの外輪山のランニングコースを二時間以内で走れることを条件としたためだ。

 十四歳以上というのはマールとリンビーの二人だけが十四歳であったこともあるが、俺が家を出て冒険者をやり始めた年齢である、と説明したら全員が納得してくれた。……ふむ。希望者全員が戦闘奴隷になんかなれないだろうが、数人でも望みのある奴が出てくれば最初に購入した価格を考えると儲けものか……。

 あと、意外でも何でもないが、ジョンとテリーの二人は戦闘奴隷になりたいとは言って来なかった。二人共確かに憧れは持っていたようではあるが、ズールーやエンゲラと接していた時間が長い分、戦闘奴隷の現実を知っていたからだそうだ。それに、彼らには両親が居ることも理由だったようだ。

 これについては彼らとの今までの数少ない会話などからある程度想像はしていた。ジョンもテリーもガキはガキだが、冒険者に人気のある屋台でそれなりの期間働いていただけあって、バルドゥックの戦闘奴隷がどういうものかはよく知っているのだ。まぁ、十三歳になったばかりの二人は希望したところで元々資格は無いんだけどね。



・・・・・・・・・



7447年5月8日

 昨日から迷宮に入り、今は六層の転移水晶の間だ。今回は救済者セイバーズに初参加のカームとキムが居るため、無理をして二日間で八層まで行くような真似はしない。が、二人共、昨日の一層から三層はあまり問題がなかったが、今日の四層から六層を抜ける際にはまだかなりの疲労を伴っていた。このペースで一緒に来ている経験があるし、黒黄玉ブラック・トパーズ救出の際にはもっとハイペースを経験しているとは言え、やはり経験の絶対数が足りないのだろう。暫くはこのペースだろうな。

「で、どうするの? 今日話すの?」

 シャワーを浴び終わって楽な格好になった俺にラルファが尋ねた。

「そのつもりだよ。何か問題あるか?」

「ううん。ただ、皆そわそわしてるから私も気になって訊いただけ」

 ちらと見ると、皆は確かに少しぎこちないように見えた。
 食事の準備を始めたギベルティの傍にかたまり、小声で何か話をしている。
 カームとキムの二人もこの部屋に到達してから妙な雰囲気になったことを感じ取ったらしく、二人共少し離れた場所で居心地が悪そうな顔付きになっていた。

 ふむ、さっさと話した方が良さそうだ。

「カーム、キム。ちょっといいかな?」

 俺と入れ替わりにシャワーを浴びるゼノムの為にシャワー室の裏の階段を登り、シャワー桶にお湯を入れてから二人に声を掛けた。「なに?」と二人は俺に近寄ってくる。

「ちょっと簡単に話しておきたいことがある。まず、今から言うことを聞いてくれ。途中で質問したくなったり、疑問点が出て来ても、とりあえずは一度通して聞いてほしい」

 向かい合わせになった長椅子の一方に腰掛けて前の椅子を指す。

「ええ」
「わかったわ」

 いつの間にか俺の右隣にはラルファが座っていた。食事の用意をしていたギベルティ以外の皆も傍に集まってきた。ラルファの反対側、左隣にはグィネが座った。お前らね……ゼノムがシャワー出たらどうすんだよ。ズールー、エンゲラ、バストラルの三人は俺達の後ろに立ったようだ。

 なんだか二人の面接みたいな感じもするな。気のせいか威圧するみたいになってる。

「何だよお前ら、後ろに立つなよ。来るなとは言わねぇが、そんなとこに立たれても落ち着かないから脇にでも座っとけよ」

 カームとキムの二人にも緊張しているような表情が浮かんでるじゃんか。

「そんなに緊張しないでくれ。飯の用意が終わるまでに話も終わるから。大した内容じゃないし」

 それでも二人は緊張が抜けないのか、かしこまってゴクリと唾を飲んでいた。

「……さて、どこから話したもんか……。そうだな。まずは俺のステータスを見てくれ」

 そう言って二人に両手を差し出した。二人は言われるままにステータスを見てくれた。

「うん。二人共、俺のステータスを見て何が判る?」

「何が、って、別におかしいところもない。知ってる内容通りよ?」

 二人を代表してかカームが不思議そうに答えた。そうだね。

「じゃあ、次はラルファのステータスを見てやってくれ」

 二人は俺の時と同様にラルファのステータスを見たが別段変わったところはない。ん? キムの表情が少し……。

「次はグィネだ」

 流石に三人も立て続けに見れば二人共気が付いたようだな。ぎょっとしたような顔付きになっている。

「で、バストラルだ」

 今度はもう予め予想が付いていたのだろう。驚いたような表情は覗えなかった。どちらかと言うと、不気味なものを見た、って感じかね? 無理もない。

「そんな、四人とも同じ誕生日……?」
「こんな偶然があるの……?」

 まぁ、余程親しい間柄でもなきゃ他人の誕生日なんか興味ないだろう。俺だって余程親しい人以外の誕生日なんか興味ない。“誕生日のパラドックス”を思い出すよな。それによると今の殺戮者スローターズには三十人近い人がいるのでそのうち二人は六〇%くらいの確率で同じ誕生日でもおかしくはないんだけどね。同年齢が多いから俺とラルファの誕生日が同じでもあんまり不自然じゃない。

「ある訳ないだろ。偶然じゃない。あ、いや、偶然、かな? うまい言い方がわからん。因みに、ロリックもトリスも、ベル、ミヅチ……それからヒー、フィオも同じ誕生日だ」

 流石にこの答えは彼女たちの予想を超えていたようだ。
 唖然としている。

「さて、今のは前置き。本題はここからだ。なぜ俺達が同じ誕生日なのか不思議だろう? まずはそこから説明しなきゃな……」

 別の世界。事故。転生。ぽかんとする二人を見ながらサクサクと説明を続けた。一分もいらないしね。

「そんな……いきなりそんな事……」
「それを信じろって言うの? でも、誕生日……」

「うん。信じても信じなくてもいい。俺としては信じて欲しくて言ってるんじゃない。俺が、俺達がそう信じているということを理解してくれればいいと思っている。馬鹿だなぁ、とか、気違いだろ、と思ったって責めやしない。無理もないと思うし。ただ、信じるに足るような根拠の一つとして誕生日を確認して貰ったに過ぎないから。勿論後でミヅチたちのステータスを見たって構わない。あいつらも嫌だなんて言わないと思う」

「「……。」」

「それに、もう一つ追加して言うと、今さっき名前を上げた奴ら、他にも共通点があるぞ。全員、瞳の色が黒い。それに顔付きもどことなく薄いだろ? 実は髪の色もロリックやフィオみたいに全員が黒だ。俺の髪だって染めてる。色を落とせば真っ黒だよ。ラルファを見れば解り易いだろ? 髪の根元は黒っぽいだろう? これは元居た世界の『人間』の特徴だ。『人間』ってのはあっちの世界の普人族みたいなもんだ」

 こっちについては気付いてはいたようだな。当然か。

「まぁ、今は“そうなんだ”と思って聞いてくれ。俺達にしてみれば、それなりにのんきに暮らしていたら、ある日突然事故で死んだ。それは仕方ないし、俺達自身ではどうしようもなかったからまあいい。でも、死んでない、助かったんだ、と思ったらやっぱり助かってなかった。赤ん坊になってた訳だしね。当然周りは知らない人だらけで、何を言っているのかも解らない。俺達はラグダリオス語(コモン・ランゲージ)なんか知らなかったし……」

 碌に身動きもままならなず、意識だけは十五歳以上の成人の意識や記憶を保ったままの生まれ変わり。言葉も理解出来ない心細さ。元の暮らしへの未練、直後の諦め。

 感情を交えずに訥々と話をした。

 そして、すっかりオースに馴染んだ頃、転生を司った神との邂逅。すでに転生を受け入れてはいたものの、最後のダメ押しとなった理由の説明。天罰の雷があるからか、神のくだりはすんなりと受け入れて貰えたようだ。

「さて、ここから更に重要な話をする。覚悟して聞いてくれ」

 今までとは雰囲気もガラリと変えた。
 二人は緊張した面持ちで畏まったように座っている。

「これを言う前に……一つ話しておかなきゃならん。今から言うことは結構重要な事だ。言うからにはスロ、救済者セイバーズの仲間として先日サインして貰った契約書は絶対だ。もうサインして貰ったし、今後は俺と一蓮托生だ。だが、必ず悪いようにはしないつもりだ」

 結構シリアスな感じで言ったら、二人には「今更何を言っているの?」と声を揃えて言われてしまった。
 確かに今更だったな。

「神と出会うには何かがレベルアップすることが条件だそうだ。勿論、魔法の技能だっていいんだろうな。だけど、大半は魔法なんか覚える前に神と出会っている。で、俺は考えた。こりゃ魔法以外にもレベルがあるな、って」

 魔法の特殊技能のレベルは自分にしか見えない。ならば自分にも見えないものがあっても不思議じゃない、という、殆ど屁理屈に近い理屈。それに伴う肉体レベルの説明。恐らく、それを上昇させることが個人的な戦闘力を高める方法の一つであるということ。

「だから殺戮者スローターズは……」
「皆、一様に若いのに……」

 俺の解説(?)を聞いた二人は一瞬だけ顔を見合わせると呆然とした。

「まぁね。俺はそう思ってる」

 肩を竦めて返事をした時にシャワーの音がやんだ。
 まあいい。続けよう。

 肉体レベルの上昇には何か生き物を殺すのが手っ取り早いと思われること。ただし、肉体レベルは概念に近いものなので大きな信頼を寄せるには不安が残ること。でも、概念ではなく確たる存在として信じられること。

「肉体レベルについては食事の後にでも、もう一度説明する」

 光る目(シン・ライト・アイズ)の魔術は時間かかるしね。

殺戮者スローターズが魔物から逃げないっていうのは……」
「私達の肉体レベル? を上げるため……?」

 二人共目を見開いてブツブツと呟いている。

「こんなところかな?」

 ラルファとグィネを見回して言った。補足があればどうぞ。……無いようだ。それもそうか。固有技能を含めて全部なんか話していないし、補足しようにも何を話せば良いのか解らないだろう。特に地球の文明がオースより千年くらい進んでいるなんて全く触れてない。

「ふぅ~っ。さっぱりした。アル、乾かしてくれ」

 シャワーから上がったゼノムが下着と見まごうばかりの格好で頭を拭きながら寄ってきた。
 ドワーフのおっさんの半裸とか、もう見慣れちゃったよ。

「ああ……」

 話を中断してゼノムの頭を乾かしてやる。
 すると、温風を受けつつわしゃわしゃとタオルで頭を拭きながらゼノムが喋り始めた。

「カーム、それからキム。驚いたろう? 俄には信じられんか? 俺も昔、ラルファから聞いた時は吃驚したもんさ。だが、ラルファは生まれて一年くらいで喋り始めた。普通ではなかなか考えられん事だ。俺としては信じるほかなかった。アルと出会って色々話を聞いて得心が行くより前に俺は大体の事情を知っていたのも大きかったんだろう」

「「……。」」

「アルがどこまで話したのかは知らん。だが、これだけは覚えておけ。アルが自分たちの秘密……とまでは言えんかも知れんが、とにかく大事なことを話したという意味をな。明日は七層と八層だが、お前さんらはまだまだ驚くと思う。それを見て、知って、どう思うかは解らんが、何か思うことがあれば遠慮なく聞けばいい。きっと答えてくれる。ん、ありがとう、もういいぞ」

 ゼノム専用ドライヤーから解放されたので、飯の前に一言付け加えておこう。

「今、ゼノムが言ったように俺たちが生まれ変わったなんてのは別に隠している訳じゃないから秘密じゃあない。だから言いたきゃ他の奴に言っても構わない。でも、喋るならば、それにどんな意味があるのかは考えてみて欲しい。言ったことによって周囲にどんな影響を与えるのかも含めてね」

 カームもキムも黙って頷いた。

「ただ、肉体レベルのことなんかは当分秘密にして欲しいな。例え虐殺者ブッチャーズ根絶者エクスターミネターズに対してもだ。彼らに言うのはまだ早いと思ってるんだ。ちょっと考えれば解るだろう? これを知ったら調子に乗って無茶をやらないとも限らない。俺に言われて仕方なく魔物を殺しまくってると思ってればいい……まだ今のところはな」

「確かに……もっと前に聞いて、信じていたら私も……」
「でも、救済者セイバーズの強さを考えると納得行くわ……私だってかなり無理をした筈……」

 そうだろうね。
 ヘタしたら同じパーティーの仲間内で経験値モンスターの取り合いをしていたかも知れないね。
 いや、そうなってもおかしくはない。
 何しろ一層や二層のモンスターなんか、特にゴブリンやノール程度なら彼らにかかれば多少の危険はあるものの、しっかりと隊列を整えた一流冒険者なら命の心配をする程ではないのだ。
 多少の怪我くらいはするかも知れないが、せいぜいその程度だし。

「この話が殺戮者スローターズ以外に流れるのも問題ね……」
「そうね。皆、魔物を殺しまくってもっと強くなっちゃう」
「でも、無謀なバカは勝手に死んでくれるかもね」
「そんなバカが緑色団ベルデグリ・ブラザーフッド煉獄の炎(ゲヘナ・フレア)にいるとは思えないけどね」

 二人共軽口を叩ける程度には自己を取り戻したようだ。

「ああ、知ってる相手と喋るのは構わんが、地上だと周囲で誰が聞き耳を立てていないとも限らない。俺たちはそれなりに注目されてるから。そこは注意してくれ」

 丁度夕食の用意も終わったようだ。
 あとは食事の後にでもゆっくりと話そう。

 
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