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男なら一国一城の主を目指さなきゃね 作者:三度笠

第一部 幼少期~少年時代

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第二十一話 メイドの秘密

 発表会があった日以降から更に注意深くミュンを観察していた。

 昼間は殆ど当家にいるので監視の必要性は薄いのだが、夜間は自宅に戻っているので、その間の監視について問題が発生する。俺は既に兄姉と一緒の子供部屋で寝起きをするようになって久しいが、監視用の魔法を編み出すことに成功している。

 と言っても、そんなに大した物でもないが。

 もともとミュンが怪しいと思い始め、鑑定の固有技能で経験値を見ることが出来るようになってから、一生懸命に編み出したものだ。
 たまにミュンが一晩で百以上の経験値を稼いでいることがあることに気がついたので、勿論ミュンの夜間の行動の監視の意味もあるが、どうやってそんなに経験値を稼ぐことが出来るのか知りたかったのと言うのが開発理由の半分以上を占めている。

 要は魔力で作った鳴子だ。監視と言うより、鳴子の設定範囲に一定以上の質量をもった生物が出入りすると俺だけに聞こえる音が鳴るようになっている。
 風魔法と無魔法を組み合わせて使うのだが、兄姉は風魔法が使えないので多分俺にしか使えないと思う。

 鳴子の魔法自体の発動にはMPは8しか使わないが(風魔法で3、無魔法で5だ)、何しろ持続させるのにかなり魔力をつぎ込まないといけない。鳴子の魔法を使用する際に継続時間も予め設定する形になるのだが、10秒間継続するのにMPを1消費する。たった1時間継続させるのにMP消費は360だ。

 俺の場合は溢れる程MPがあるので問題は無い。夜寝る前に朝までの持続として10時間分のMP3600と鳴子発動の8MPで3608ものMPを一瞬で消費できるのは便利なのでこの魔法を開発して良かったと思っているくらいだし。

 尤も、最近はゴム型の製作でもかなりMPを消費することも多いのでMP消費に時間がかかることはないのだが。もともと多大なMPを使って『アンチマジックフィールド』を適当な空中にでも張れば一瞬でMP消費はできる。

 こんな風に便利な魔法であることを自慢げに言ってはいるが、実は大きな見落としがあったのであまり役に立ってはいない。

 鳴子の魔法にミュンがひっかかっても俺がそれに気付く可能性は極小なのだ。たとえば19時に鳴子を0時までセットする。
 残ったMPを使いきって寝る。
 これが曲者だ。MPが切れて寝るとよほど強い刺激がないと4時間は目が覚めないのだ。

 具体的には強く蹴り飛ばされたり、引っ叩かれでもしない限りはまず目が覚めない。寝相が悪くてベッドから落ちるくらいの刺激だと全く目を覚まさずにぐぅぐぅと寝続けている。
 当然鳴子程度の音で目が覚めるわけがない。
 また、仮に目が覚めたとしてもものすごい眠気と倦怠感で動くこともままならない。

 MP成長には当然10歳までという限界点が存在する以上、今までは出来るだけその機会を失うまいと、夕方寝てから深夜に目が覚めるような体質にするなど出来るだけのことをしてきたが、ここに来てその機会をある程度切り捨ててまでミュンの動向を確かめる必要があるだろうか?

 少なくともここ5年間、怪しいところを見せなかったというのもあるが、実は俺は油断していたところが大きかったとしか言えないのではないか?
 確かに考えすぎかもしれなかったと思うことも多かったが、今日は食い付きが違ったように思える。何か動きがあるような気がする。
 これは俺の願望のような気もするが。

 あと数カ月程度は晩のMP消費の機会を捨ててでも確かめたほうがいいという気がして仕方ない。
 俺の冷静な部分は、これは6歳児の好奇心の分だとなんとなく気がついているが、だからと言って放って置いてもいいのだろうか?
 こういう理屈付けに関しても感情の制御はかなりできるようになってはいるのだが、今回は仕方ないと思い込むことにした。

 今晩から鳴子を10時間セットしてもMPを使い切らないで寝てみよう。
 最低限耐久テスト期間の2か月とその後の1か月の合計3か月だけでもやってみるか。

 ところで、MP消費の話が出たついでにこの5年間で新たに理解できた魔法についての情報も述べておこう。

 既に魔法には地水火風の四大元素魔法と、無魔法の5系統があり、これらを組み合わせて魔法を発現させることは話したと思うが、魔法の技能には固有技能のようにレベルがある。四大元素魔法はレベルが上昇すると生み出せる魔法的な元素量が増えるだけだが、無魔法は違う。
 無魔法はレベルが上がると出来ることが増加するのだ。

 四大元素魔法がいくらレベルが上がっても出来ることは魔法的な元素を生み出す、という一つだけであるのに対して、無魔法はレベルが上がると様々なことが出来る様になるので「魔法使いとして成長している」という実感が全く違う。

 例えば、地魔法だとLv0で生み出せるのはほんの少しの土くれだけだ。Lv1になってコップ一杯くらい出せる。あとは量が増えていくだけだ。
 簡単に言うと、元素を生成するのに魔力をつぎ込んだだけ多く出せるが、その限界量が成長するだけ、と思うと解りやすいだろうか。
 同様に水魔法では水が、火魔法では火、ではなく影響を及ぼせる温度の範囲が広がっていく。風魔法だと生み出せる空気の量や流れる勢いを増加させることが出来る。火魔法と風魔法は元素魔法でもちょっと特殊なのでまた次の機会にでも話そう。

 だが、無魔法は何かを生み出すことは出来ないが、生み出した物への影響を及ぼすことが出来る。
 以前『フレイムスロウワー』で説明した通りだ。

 『フレイムスロウワー』では『固め』と『持続』を使うが、『拡散』や『誘導』など、レベル上昇に伴って出来るようになることは非常に有用なことが多い。
 魔法はイメージ力が大切だという言葉の意味が良く解かる。
 たとえばシャルは『固め』と表現していたが、俺には『融合』や『指向性付加』と言ったほうがしっくり来るし、出来ることもより精密になり、増えると思う。

 実際、俺の『フレイムスロウワー』は当然シャルと同じようなことも出来るが、もっと優れた魔法になっている。
 炎の勢いを増してより遠距離に火を飛ばせるし、更に指向性を増して収束率を上げて短いが高温のバーナーのようにすることも出来る。
 注ぎ込む魔力を増やせば10m先に届く直径1cmの超高温バーナーを1時間持続させることも可能だ。
 ついでに『誘導』を付け加えればそのバーナー炎を蛇のようにくねらせたり、鞭のように振り回すことも出来る。
 また、火魔法以外の元素魔法を組み合わせることも可能だ。
 『発射』もつけ加えて、くねくねと蛇のように飛ばし、動いている標的に当てて、絡みつかせ、絞って焼き切ることすら出来るだろう。尤も、試したことはないが。

 いささか余談が過ぎたようだ。
 俺は寝る前に顔を洗うついでに300m程南西にあるミュンの自宅であるトーバス家を見つめ、鳴子を設定する。持続時間は10時間だ。朝まで何も起きなければ、いつも通り朝食を摂った後、適当に魔法の修行をしてからMPを使い切って昼まで眠り、午後からはゴム製品の耐久度合いを確かめながら型の改良を行う。
 そして、晩にはまた同様に鳴子をセットして監視続行だ。当面MPの完全消費は1日1回に限定されてしまうが、まぁいいだろう。

 仮にどこか、又は誰かとの接触が見られなくても、経験値上昇の秘密の一端でもわかればそれでいい。



・・・・・・・・・



 果たして数日後、多分21時くらいだろうか、鳴子に反応があった。

 俺は既に眠っていたが、MPを使い果たしてはいないのですぐに起きることが出来た。
 そっとベッドを抜け、トイレに行くふりをしつつ外に出る。予め外の植え込みの陰には俺用のサンダルを隠しているので、急いでそれを履き、ベルトで固定する。
 立ち上がると同時に鑑定を発動し、トーバス家の方を見つめると既に俺の鑑定の範囲を抜け出てしまったのだろう、ミュンを見つけることは出来なかった。

 くそ、失敗だ。

 ミュンがどちらの方へ行ったのかわからない……と思ったら2百メートル程南のグリード家へと続く道を東に向って歩く人影が月明かりに照らされて見えた。
 背格好からしてミュンだろう。
 鑑定の対象選択モードはまだ生きているので鑑定するとやはりミュンだった。

 逸る心を抑えながら用心深く後を付ける。
 念のため俺の前方10m程に風魔法で空気の壁を作り俺と一緒に壁を移動させながら防音壁として利用した。
 再度鑑定を発動させ見失わないようにミュンの輝度を上げつつ150m程離れて道ではなく畑の畦道を使って追跡する。
 まだ身長が1mちょいであることを有効に活かして追跡するが、まるで自衛官時代の野戦訓練のような気持になってきた。
 ミュンは振り返ることも、あたりを見回すこともなくまるで日中であるかのようにしっかりとした足取りで歩いていく。

 村を縦断する道を南に向かって歩いて行くミュン。
 それを斜め後ろから畑の畦道を使って用心深く追跡する俺。

 30分ほども歩くと畑は途切れ、ミュンの歩く道はそのまま街道となり村を出ていく。
 この先は川沿いにしばらく南に続き、いずれ東へと道は曲がっていくはずだ。

 この時点で村を出る危険性から俺は引き返すかどうか迷ったが、MP成長の機会を捨ててまで得たせっかくの尻尾だ。万が一街道で魔物に出会ってもよほど数が多くない限り魔法でなんとか出来るだろうと、びびる心を叱咤して追跡を継続することにした。

 意を決して街道を歩くミュンの斜め後ろを150m程の距離を保ったまま、林の中から後をつけて行った。

 1時間ほど街道を南下すると、東から流れてくる別の川と今迄歩いてきた街道沿いの川が合流し、南西に向かって流ている。
 街道の方は合流してきた別の川沿いに少し東に折れると、ちょっと開けた場所に出た。

 そこで初めてミュンは用心深そうに辺りを見回した。

 丁度いい木の根の瘤に隠れながら様子を窺っていると、誰にも見られていないことを確認したミュンは懐からなにか塊のようなものを取り出して街道から川の方に向かおうとした。

 取り出した物を急いで鑑定すると、

【コリサルペレット】
【コリサル草】
【状態:良好】
【生成日:11/12/7434】
【価値:100】
【耐久値:8】
【コリサル草の葉を干して粉末にし、蚯蚓みみずと混ぜて押し固めたもの】
【魔力を込めて水に漬けると溶解し赤いジェル状に変化する。込めた魔力量にもよるがジェルは数日で分解される。無害】

 と出た。

 コリサル草は別段珍しいものではない、と思う。
 林や森の下生えなんかを鑑定しているとちょこちょこ見かける植物だが、ペレットに固めたものは初めて見た。

 あんなものをどうするのだろうか。

 しばらく様子を見た方がいいだろうか、と思ったときピンと来た!
 あれは合図だ!
 川に投げ込んでジェルを発生させる。ジェルは川の流れに押し流されて下流で観察してる誰かの目に入る。万が一どこかにひっかかって止まっても、何度か流していればそのうち目につくだろう。数日で分解されるらしいから、放っておいてもそのうち消えてしまう。

 おそらく、緊急性は高くなく、それでいて何らかの情報を入手したか何か品物を手に入れたので接触を求めるという意味の狼煙のようなものなのではないだろうか?
 この川はこのまま南西に流れ、小さな砂浜で海に接続しているはずだ。川を流れるジェルの速度はどのくらいになるのか解らないが、水の流れよりはかなり遅いだろう。
 下流のどこかで川を監視している人間に合図を送れるくらいには遅くないとダメだろうから。
 なにしろ、今は22時位のはずだから、最低でもあと7~8時間は川を流れていないといけない筈だ。

 どうするか。

 まず、今日のところはこのまま何もせず監視を続行し、様子を見る手がある。
 メリットとしてはミュンを含め誰にも俺がミュンに疑念を持っていることを知られない、と言うことと、ミュンが外部に連絡を取ったことについて気付かれていないと思い込むことだ。
 だが、デメリットは大きくなる可能性がある。
 ミュンに外部と連絡を取られてしまい、ある程度の情報が流出する可能性がある。魔法や魔力の件以外は別段秘匿しなくても問題は少ないのだが、隊商などに交じって調査員を派遣されでもしたら面倒だし、それが敵対的な場合、取り返しがつかない。

 次に、ミュンにばれない様にこのまま下流に向かい、ジェルを回収する手がある。
 魔法があるのでよほど水中で拡散しない限り回収は可能だろう。その後については何度か回収してもいいが、いずれ連絡が取れないことに気がついたミュンに別の手を打たれる可能性はある。その前にミュンをへガードに突き出すことも可能だが、現行犯でない限り言い逃れられると厄介だし、外部に連絡を取っていることを気付かれたミュンがどのような行動を取るか予想がつかない。

 最後は今ここで、ミュンを咎めることだ。
 メリットは今晩一晩で片がつく可能性があること以外には無い。
 デメリットは咎められたミュンの行動に予想がつかないことと、最悪の場合にはミュンと戦闘になるかもしれないことだ。
 幾らミュンの本当のレベルが9だとは言え、本気で魔法を使って戦えばミュンを倒すことは可能だろう。そうじゃなきゃそもそも追跡なんかしない。

 ただ、どの方法を選んでもミュンとの仲は決定的なものとなるだろう。
 シンプルに考えると、外部に連絡を取られることは宜しくない。ゴムの件だけで考えても、製品自体はいずれ公開するにしてもゴムの製法やゴムノキから樹液を採取することまでばれるのはまずい。今だって「広く意見を募る」とか言ってるへガードですら従士達と当家の農奴までにしか公開していないのだ。

 最悪の場合でもミュンを殺さずに行動の自由を奪うことくらいは出来る。今日はゴム型の改修なども適当に手を抜いていたので鳴子の魔法でMPを大量に消費していても未だMPは1000以上ある。場合によっては冷静に話し合ったり、何らかの交渉をすることも出来るかも知れない。

 いまミュンを傷つけずに行動を奪う魔法は地魔法で出した土を整形して飛ばし、顔だけ出して埋めてしまうくらいだろうか。
 水魔法も併せて使って河原の植物を急成長させてそれで縛ってもいいが、それだとナイフ一発で切り抜けられるかもしれない。小型のプール一杯くらいの土をミュンの周りに飛ばして一気に押し固める方が安全だろう。お互いにとって。

 そんなことを考えているうちにミュンはペレットに魔力を注ぎ込み始めたようだ。取り出したペレットをぶら下げている右手が青く輝いた。もう時間がない。

 ならば善は急げだ。
 俺は地魔法で高さ1mで10m四方くらいの量の土を頭上に生み出すと同時に無魔法でそれをドーナツ状に変形させ、ミュンをその輪の中に取り込んだ。
 いきなり出現した大量の土に仰天しているうちにミュンの頭だけは埋めてしまわないように気を付けつつ、さっさと輪を縮めて押し固める。
 150m程離れていたので発生させた土を飛ばすのに3秒ほどかかったが、輪の中に取り込んでから埋め固めるまでは1秒もかからずに済ませた。
 今のでMPを40くらい使ってしまったが、まだまだ余裕だ。
 普通の魔法使いならこれでもう魔法は使えないだろうな。

 ここまでやってから、あ、俺、このまま帰ってへガードにちくるという手もあるな、と思った。
 が、それはやめておいた。

 頭だけ出して埋まっているミュンの背後からゆっくり歩いて行き、ドスを利かせて声をかける。
 勿論、首を回しても見られない様に、頭の後ろに壁を作っておくことは忘れていない。

「なぁ、何をするつもりだった?」

「え? どなたですか? 私は何も……」

 シラを切るつもりなのだろうか?
 しょうがないな。
 俺は再度無魔法を使い、ミュンが右手に持っていたコリサルペレットだけを取れるような穴を作り、ペレットを取り上げるとまた穴を塞いだ。

「これは何だ?」

「さぁ、何でしょうか?」

「とぼけなくてもいい。何の為に持っていた?」

「その声は……アル様ですか?」

 吃驚したようなミュンの声がする。
 折角格好をつけてドスを効かせたのに、一瞬でばれてるじゃねぇか。
 頭の後ろの壁、意味ねぇ。
 俺はそれには答えずに

「質問に答えろ」

「いきなりこのようなことをなさるなんて、だんな様に言いつけますよ」

「ああ、言えばいいさ。言えるならな。だが、それも質問に答えてからだ」

「アル様、いたずらにしては度を越していますよ。早く出してください」

 ふむ、もう俺だとばれてるし、しょうがないか。
 俺はミュンの正面に回るとミュンの頭を一周するように壁を伸ばす。

「なぁ、いたずらや冗談でこんなことしてるんじゃないんだ。早く質問に答えてくれよ」

「そう仰られましても、私は散歩をしていただけですので」

「散歩って、今は夜中だぞ? 本気で誤魔化せると思ってるのか?」

「散歩のついでにゴミを捨てようとしただけです」

 ふーん。ゴミねぇ。

「ミュンはゴミを捨てるのにいちいち魔力を使うのか? さっき魔力を込めているのを見たぞ」

「……」

「それに……ステータスオープン……ほら、ミュンは魔法の技能を持っていないように見えるな。でも魔力を込められる。これは一体どう考えればいいのかな?」

「……」

「だんまりか。ところで、俺は水魔法も使えるんだ。この状態でミュンの頭の上に水を作ったらどうなるかな?」

「私を殺すおつもりですか?」

「ん~、どうかな?」

「脅されても、私には何のことかわかりかねます」

 無駄な問答が続く。いくら言っても知らぬ存ぜぬだ。
 さてと。

「だいたい判ってるんだよね。ミュネリン・サグアルさん。魔法だけじゃなくて歳も誤魔化してるよね。本当は24だろう? 2歳もサバを読むなんて、詐欺じゃねーの? ダングルは知ってるのか?」

 ミュンの顔色が変わった。ステータスウインドウを偽装していることを見破っている発言だしな。カマを掛けてみるか。

「前におかしいと思った時があったんだよね。ステータスがいつもと違う内容のときがあったんだ。本当は風魔法も使えるんだろ? 当然無魔法もな……。あと一つ、変なのもあった。たまたまあの時は毎朝の日課を忘れてたかサボったかしたんだろ?」

 当然俺が言っていることは嘘だ。適当に言っているだけだ。だが、それでミュンは観念したようだ。

「もう気がついていらっしゃるのでしょう?」

「何を?」

「私がステータスを偽装出来ることです」

「それはさっきから俺が指摘していることだな。本当のことを言ってみ?」

 ミュンはぽつぽつと喋り出した。

 
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