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男なら一国一城の主を目指さなきゃね 作者:三度笠

第二部 冒険者時代 -少年期~青年期-

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「裏八十一話」

7444年6月1日

 訓示が終わったファントーヅは執務室に引き上げたあと、各位階の戦士長を呼び出した。一位戦士長のザーゲルフォルを筆頭に、二位戦士長のアーケイン、三位戦士長のエーミュッドとすぐに三人の戦士長がさほど広くないファントーヅの執務室に集合した。全員ファントーヅより年長である。只でさえ狭い部屋に迫力のある戦士長たちが詰めている息苦しさに圧迫されながら、それでもファントーヅはなんとか威厳を保ったまま口を開いた。当然年下としての礼は尽くす。

「昨日、通達があった通り、ヨーレット戦士総監殿からご下命が下っております。先ほど二位戦士ハルゴゾーンを隊長に合計七人の迎撃部隊に出撃命令を下したところです。私は副総監として、いえ、一人のライル王国国民としてこれほど馬鹿な命令はないと思っています。総監には総監のお考えもあるのでしょうが、私には私の考えもあります。事情はもう全員が理解して貰っている物として話を進めたいと思います。まだ理解していないという方がいらっしゃったら、今のうちに申し出てください。全て説明します」

 三位戦士長のネメルコール・エーミュッドが薄青い長髪を靡かせながら一歩進み出た。ザーゲルフォル同様、上質な黒と真紅に染められたレザーコルセットアーマーに身を包み、背中の真ん中辺りまでのマントを身につけている女性戦士だ。肌の色はかなり濃い。エーミュッドは緊張した面持ちで口を開いた。

「私が知らされているのは外部から戻ってくる一位戦士階級の者に対し、模擬戦を仕掛けるというものです。理由まではお教えいただいておりません」

 同様に二位戦士長のデュスクリ・アーケインも僅かに赤みがかった髪を靡かせて一歩進み出る。彼もレザーコルセットアーマーに身を包んではいるが、その鎧は黒と黄緑色に染められている。マントはつけていない。

「私も理由についてお伺いしておりません。この場でご説明頂けるものと思っていたのですが」

 二人の言葉を聞いたファントーヅはやはり、と言った面持ちで頷いた。

「……そうですか。聞いておいて良かったです。理由はあまりに下らないものです。まず、戦士総監殿はライル王国をより大きく、豊かにしたいとお考えです。勿論私も、皆もそうだと思っています。今回の件はその方法論の違いによるものです。戦士総監殿は王国を豊かにするために生産力の向上を図らねばならないとお考えです。ここまでは良いですね」

 前に進み出た二人の戦士長が頷くのを確認し、ファントーヅは先を続ける。

「その為、戦士総監殿は各位階の戦士を二割削減し、その人数を奉仕階級へと割り振り、生産力の向上を果たしたいとお考えです。……ええ、是非はともかくそうお考えです。あなた方も既にご存知だと思いますが、戦士総監がその職に就いてから、彼は戦士の数を減らすべきだと主張しておりました。
 元老会において退けられ続けていたので、戦士の数は殆ど変動はしていませんが、そう主張なされていたのです。そして先日、リルス陛下よりご神命が下りました。内容は今までになく多岐に渡ったものでした。ですが、その中では戦士たちについてはほとんど触れられておりませんでした。僅かに、“一位は良い。二位と三位の質の低下に対処せよ”とのお言葉があったに過ぎません」

 それを聞いてアーケインとエーミュッドが悔しそうな顔で俯いた。彼らとしては女王陛下より直接“質の低下”を言及されたのだ。確かに彼らも遊んでいたわけではないが、十年前と比べると確かに質の低下を感じる事もある。

「これを聞いてどう思いますか? 何をすべきだと考えますか?」

 ファントーヅは二人の戦士長に問うた。

「訓練の時間を増やしたいと思います。詳細は後ほどエーミュッド三位戦士長と相談しますが、延長した時間を有効になるものとすべく、二人で工夫したいと思います」

 アーケインが答えた。

「訓練内容について至急見直しを行い、内容の精査をした上で今までの画一的な合同訓練を廃し、各個人の長所を伸ばし、短所を克服するような内容にしたいと思います」

 エーミュッドも答えた。

「そうですね。まずはそういったことから始めるべきでしょう。ですが、戦士総監殿はもっと早く効果を上げたかったようです。各位階の戦士たちの質の低いものから二割ずつを引退させ、奉仕階級へと組み込もうとお考えです。おそらくはその行為によって残った戦士たちのやる気を引き出そうとのお考えなのだと思います。そして、そういう事をした場合、残った戦士たちは多少なりとも士気も落ちるでしょう。その回避策として二位と三位の戦士によって一位の戦士を打ち負かすことをご計画なされたのだと思います」

 勿論ファントーヅの想像は全て正鵠を射ているわけではないが、自信有りげな表情でファントーヅはそう言うと二人の戦士長を見た。アーケインもエーミュッドも驚きを隠せない様子だった。ザーゲルフォルのみが苦虫を噛み潰したような顔で後ろに控えている。

「戦士総監殿はそのお考えの根底に、“各位階の戦士たちの力量はそう離れていない。違いは魔法の腕くらいだ”という物がある事は既にご存知かと思います。敢えて問いますが、あなた方お二人はそれについてどうお考えですか?」

 闇精人族ダークエルフとしてはあまり美しくない灰色の髪を撫で付けながらファントーヅは尋ねた。

「二位と三位なら概ね正しいと言って良いと思います。勿論きちんと比較すれば僅かながら二位の方が三位を上回る部分が多いとは思います。……しかしながら、一位には単純な武芸でも、当然魔法でも敵いますまい。一位を相手取るなら……もし相手が一人なら、少なくとも捨て身でかかって最低三人は必要でしょう。二人は殺されるか大怪我を負わせられるのを覚悟の上ですが。当然有利な条件も整える必要があります」

 三位戦士長のエーミュッドが言った。二位戦士長のアーケインもそれを聞いて頷いている。

「ほぼ私と同意見ですね。ザーゲルフォル一位戦士長。貴方はどうですか?」

 エーミュッドの返答を首肯したファントーヅは憮然として奥に立ったままの一位戦士長に問いかけた。

「……私も……同意見です」

 ザーゲルフォルはぶすっとしていた顔を悔しそうに歪めて答えた。

「ほう? 七人の二位と三位を相手取って充分だと言っていたと記憶していますが……?」

 意地悪くファントーヅが言った。彼としては先日のザーゲルフォルの失言をまだ根に持っていた。彼が余計なことを言わなければここまで拗れなかったと思っているのだ。

「まぁいいでしょう。実は今私が言った内容をザーゲルフォル一位戦士長が元老会において発言しました。その言質を戦士総監殿に取られた形になっています」

 目を見張る二人の戦士長を他所に、ファントーヅは言葉を継ぐ。

「既に目印となる黄色いリボンを腕に巻いていないダークエルフは四合目より上への侵入を防げとの命令が出てしまっています。対象者は二人とザーゲルフォル戦士長より報告があります。デンヅーダスとチズマグロルの二人が今後二ヶ月以内に外部より帰ってくる可能性があります。
 彼らは共に一億Z以上の外貨を齎す任務を終えている可能性が高いと聞いています。長旅で疲れてもいるでしょう。任務を首尾よく達成しているのであればキンルゥ山に入った時点で気が抜けていることも考えられます。先の命令はそんな同胞を傷つける可能性がある命令です。殺害は禁じられていますがデンヅーダスとチズマグロルはそんなこと知る由も無いはずです。これが何を意味しているかわかりますね?」

 沈黙によって返答してきた三人の戦士長を見ると、ファントーヅは言葉を続けた。

「私は、この下らない、救いようのない命令は明らかに間違ったものだと思っています。しかし、私より上の立場である戦士総監殿から発令されたものであることにも間違いはありません。いまから私が言うことを聞きたくない方がここにいればすぐにこの執務室から退出し、仕事に戻ることを許可します。それによって特別な不利益はありません。
 ただ、よく考えてください。戦士たちがお互いを傷つけ合う事によって得られるもののことを。戦士全体から二割もの人数を失うことになります。勿論、彼らは奉仕階級として我が国に奉仕することになるので国力は高まることになるでしょう。しかしながら訓練を積んだ貴重な現役戦士を二割減らされ、どうやって今後王道楽土建設計画を遂行すればよいのか、と言うことを。
 リルス陛下から王道楽土建設計画が発令されたとき、その尖兵たる戦士を減らすことにどんな意味があるのかを考えてください……」

 誰も退出しそうにないことを確認し、解っていた事ではあるがファントーヅは胸をなでおろした。

「では、改めて戦士副総監である私より今回の模擬戦命令の理由についての説明を終わることを宣言します。別に禁じられた訳ではないですが各戦士長には知っておいて欲しかったのです。これから先は私の独り言です」

 真剣な顔でファントーヅは言った。

「これから二ヶ月間、手隙の戦士たちで目印をつけないまま四合目近辺をうろついてくれるといいな。寝る間を惜しんで常に誰かが三合目と四合目近辺をうろうろしていて欲しいものだ。今回隊長に選ばれた二位戦士ハルゴゾーンは戦士総監の分家出身だから、命令に忠実に応えようとするだろうが、彼らだって休息を取る必要がある。休息なんか取れないようにうろついて貰えたら助かるよなぁ。それで、万が一模擬戦が始まったら「模擬戦だ!」と大声を上げて付近の仲間を呼び寄せて欲しいな。傷ついた人がいたらすぐに治癒魔術をかけてやって欲しいなぁ。なぁに、二ヶ月間だけだ。大した長さじゃない」

 そう言って三人の戦士長を見回すと、最後に一言だけ発した。

「当然、戦士長達は寝食を忘れて三合目と四合目のパトロールに血道を上げて欲しいものだ」

 そして、年下ではあるが、戦士長たちを元老らしい表情で睨めつけると、

「ん? まだいたのですか。独り言が長すぎたようですね。退出し、各人の職務を果たしなさい」

 と言って貴重品である紙の書類を広げた。



・・・・・・・・・ 



7444年6月20日

(……でも……何故?)

 ミヅチの頭は襲撃を受けた事で混乱していた。だが、混乱しっぱなしというわけではない。とにかく状況把握は後回しだ。状況なんか今出来ることを出来る範囲でやってからゆっくりと確認すればいい。咄嗟に転がり込んだ茂みの中で身を低くしながらも弓に矢を番える。相手の姿が見えたら当たらなくても牽制射は必要だ。相手が怯めばあそこに見える別の、もう少し防御戦闘をしやすそうな茂みに移動するし、怯まないようであれば今度はさっき攻撃されたように、こちらからも「フレイムアロー」を撃ってもいいだろう。

 しかし、先ほどの「フレイムアロー」は普通に躱せる程度にスピードは遅かった。殺す気は無いと言う事だろうか? 最初の矢だって急所を狙われた訳ではない。本気なら顔面か心臓を一番最初に狙うはずだ。それが腹を狙ってきた。たまたま借り受けたプレートを鎧の下の服のポケットに入れていたので全くダメージを負うことなく防ぐことができたが、仮にプレートが無くても怪我はしたであろうが、腹への矢傷なら「キュアーライト」はともかく、「キュアーシリアス」であれば命に別状はない。

 毒でも塗ってあれば話は別だが、毒など塗られていなかった。

 一瞬のうちにそこまで判断したが、とにかく今は粘るしかない。なんとかエルレヘイの入口に飛び込みたいがまだまだかなりの距離はあるはずだ。番えた矢をそっと戻し、矢を地に置くと、その右手で腰の物入れからそっと瓶を二つ掴み出す。この瓶の中にはそれぞれ特殊な薬品が入っており、中身の薬品を混ぜることで赤い煙を上げる。一瓶を地に置き、そこにもう一瓶の中身を入れればすぐに赤い煙が立ち上る。

 ダークエルフの緊急用の発煙筒とも言うべきものだ。この煙を見たダークエルフは何を置いても使用者を助けに行くのが義務となっている。基本的に山中で狩りをしたり、魔物を退治したりする三位戦士階級が使うことが多い。使ったら風上20~30mくらいの所に居るようにするのが一般的だが、絶対ではない。魔物などとの戦闘中には一箇所に留まり続けられない事の方が多いし、風上に丁度いい待機場所がないことも考えられる。

 煙の瓶を使うべきか、ミヅチは迷う。

 使うのは簡単だが、同時に相手に居場所をばらすことになる。

 使わないと、あえなく殺されてしまう可能性もある。

 そもそも相手は……単独なのか?

 複数であった場合、万が一にもミヅチに勝ち目は無いように思える。

 地に伏せ、息を殺し、身を潜めるしかできないミヅチは迷い、考える。

 今ミヅチに頼れるものは己の腕とこの小瓶くらいのものだった。

 突然のこの窮地はいかなる理由で発生したのだろうと疑問に思う。少なくとも、ライル王国の勢力圏で誰かに狙われると言うのは考えにくい。では、モンスターか? それも考えにくい。弓矢を使ったり、まして魔法を使うようなモンスターがこのあたりをうろついているなど万に一つもないだろう。

 いつまでも地に伏せながら堂々巡りの考えをしていたところで事態は好転しない。

 ミヅチはそっとあたりを窺うと煙の瓶を物入れに戻した。

「おう、また模擬戦かぁ! 頑張れよぉ!」

 そんな声が遠くから聞こえてきた。その声はかなり距離が離れていたが、まるで模擬戦が行われていることをわざわざミヅチに教えてくれるように響いてきた。それを聞いてミヅチはある程度納得はしたものの、腑に落ちない点も残る。

(模擬戦? でも、なんで私を狙ったの? だいたい、こんな場所で模擬戦なんか今まで一度もなかったはず……)

 そう考え、用心深く矢が飛来した方向に目をやり続けていた。本当に模擬戦が行われており、自分がその対象に間違われたのであれば先ほどの攻撃も納得が行かなくはない。しかし、こちらにそれを知らされないまま模擬戦を行ったというのが解せなかった。何しろミヅチは何も知らなかったのだから反撃する場合、真っ先に相手の命を絶つことを考慮に入れて反撃するのだから。

(何か変だな……)

 そう思っているとすぐに視界に人が映った。最初の矢からまだ十秒も経っていないだろう。

 反射的に「フレイムアロー」を使いそうになって思いとどまった。相手は自分と同じダークエルフだ。顔も見たことがある。あれは確か若手の二位戦士階級のハルゴゾーンだ。後ろに二人、三位戦士階級のこれも若手を従えているようだ。

(え? なんで二位戦士がこんな場所に?)

 ミヅチの驚きも当然のものだ。二位戦士階級の戦士たちは通常エルレヘイの正面玄関とでも言うべき、表の出入り口と幾つかある秘密の出入り口の警護がその任務のはずだ。持ち場を離れてこんなところをうろついていて許される訳がない。勿論、非番の休日で一人稽古に打ち込むことだってあるはずだが、それにしても不自然だ。稽古ならあんな装備はおかしいと言える。何しろ、弓矢だけでなく、長剣まで腰に佩いている。しっかりと革鎧を着込み、油断なく辺りを窺う様子なのは稽古とは言いにくい。

(この場所、あの格好、まさに模擬戦か。……それともやはり、実戦?)

「七人いるからなぁ! 気をつけろよぉ!」

 ミヅチの耳に先ほどの声が聞こえた。さっきよりは近い。

(え? 警告? 相手は私? なにそれ? どういうこと? 意味がわからない……)

 それもそうだろう。模擬戦を行うにしてもこちらに通告なく、しかも訳が解らない事に襲撃の人数までご丁寧に教えてくれている。ハルゴゾーン達の顔が声を聞いて憎々しげに歪んでいる。舌打ちまで聞こえてきそうなくらいだ。

(七人であれば……正面の三人以外に左右に一人ずつってところか……その後ろをさらに一人ずつ使って大回りさせてこちらを包囲……正面の道沿いに近づいてくる三人は囮か)

「馬は確保したぞぉ! ……チズマグロルか!? 模擬戦だ! 殺すな! 大丈夫だ!」

 途中から慌てたように声が響き渡った。

 馬は放っておいても大丈夫だと思っていたが、確保してくれたのは有り難い。何しろあのサドルバッグには大切な荷物(商売道具)は勿論、特別に重い魔石が入っているのだ。その重量は大人の拳くらいで6Kg以上はある。あれ一つの価値は楽に自分の年収十年以上に匹敵するとんでもなく高価なものだ。

 同時にかなり肩の力も抜けた。どうやら本当に模擬戦を仕掛けられていることは確からしい。で、あればやることは一つ。模擬戦とは言え負けるのは癪だ。ミヅチは先の割れた舌を伸ばし、唇をひと舐めすると回り込んでくるならあの辺りだろうとアタリを付けた方向へ命中を考えずに弓を射ち、全速力で傍にあった大きな木の幹に身を隠した。

「あの木の陰だ! 釘付けにしろっ!」

 ハルゴゾーンの命令が響く。木の陰に隠れたミヅチは囮の三人から隠れるように木から距離を取ると上空を確認し、大急ぎで自分を取り囲むように地魔法でドーナツ状の壁を作り、即席のシェルターにした。今のミヅチの元素魔法のレベルは5だ。一回で三十立方メートルまで土を生み出すことが出来る。内部は直径60cm、壁の厚みを1.5mとしても、高さ3m以上の砲身が形成される。ぐずぐずはしていられない。土だの水だのを突っ込まれる前が勝負だ。

 即座に土を50cm程登るとレベル5の風魔法を足元に使った。一瞬にして三万立方メートルもの空気が発生し、身長を考慮しても1.5mほどの砲身によりミズチを20m以上の上空へと弾き飛ばす。下で即席の砲身兼シェルターが砕け散り、自分がいた周囲に土煙を巻き起こしているはずだ。

 再び地上10m程まで落下するまでの2秒弱のうちに何発「ライトニングボルト」が打てるか。出来れば回り込みを掛けてくる奴を一人。囮から一人の最低二人は電撃により戦闘不能しておきたい。

 空中に飛び上がり、歪んだ顔のミヅチの左手から青白い電撃が迸った。

 
ダークエルフ達の模擬戦は主人公たち兄弟のようにその恵まれた大量の魔力と魔法によって素早く治癒の魔術をかけられるため真剣で行います。これは教育訓練時代から行われており、ミヅチの顔の傷も訓練時代に負ったものです。傷に治癒の魔術を掛けてもその傷によって失ったHPを短時間のうちに9割以上回復させないと傷が残るためです。その為、ダークエルフの戦士たちには幾つも古傷が残っています。顔に傷のない戦士はザーゲルフォルくらいで、あとは全員、多かれ少なかれ傷だらけだと考えてください。当然戦士階級の教育訓練過程を経験しているヨーレットさんにも傷くらいあります。

また、二位と三位の戦士階級の人の魔術の技倆ですが、二位は三種、三位は二種の元素魔法が使えます。但し、教育訓練過程を終え、正式配属後は普通に任務中に魔法を使ったりの修行ができませんのでそれなりに多い(ミヅチよりは若干少ないくらい?)MPに比して魔法の技能レベルはともかく、発動までの時間などは長いものが多いと思われます。
(要するに使いこなせる魔術の数が少ない、ということです)

一位の人は任務がないときなど真昼間から剣や魔法の修行ができますので、その分有利ですね。特に今回の様にミヅチと同年代だと決定的なくらい差があるでしょう。三十歳前後まで時間が経過すれば元素魔法や無魔法のレベルは多分三位の人が一番高いと思います(魔物と戦闘を一番してますので)。
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